2012年3月26日月曜日

指導するということ




Southeast Missouri State Universityの浅野勝成です。
春学期も半分が終わり、1週間の春休みに突入しました。今回の春休みはどこにも旅行に行かず、ゆっくりと休息を取ります。今学期は授業に実習にと、引き続き、多忙な学期です。授業は5クラス、15単位を履修しています。実習では、女子体操を任されるようになりました。とは言いましても、トレーニングメニューはヘッドS&Cコーチが作り、そのメニューにそって、私が指導していくという形です。選手のモチベーションを下げないよう、トレーニング間の準備は早く、正確に、そしてトレーニングメニューの説明・指導、ストップウォッチでの時間計測などなど、行うことは多いです。その中でうまくトレーニングを進めながら、きちんと指導を行うことはやはりまだまだ困難なことが多いです。
オフシーズン中のフットボールのトレーニングもアシスタントとして指導しています。ここでもフォームなどを指導しますが、最近思い始めたのが、“自分はただ説明しているだけで、なぜそのようなフォームで行うのかという、科学的な理由を持って指導できていないということです。” 例えば、スクワットで、“膝をつま先より前に出さない”とします。それをそのまま指導します。しかし、なぜつま先より膝を前にだしてはいけないのかという理由をうまく説明できないと、選手は理解してくれません。
なぜこのトレーニングをするのか、なぜこの動作はダメなのか、なぜこのトレーニングの組み合わせなのか、なぜという疑問を常に持って、実習経験を積むことが大事だと思います。
そのためには、将来S&Cコーチを目指す者として、疑問に思ったことは徹底的に勉強しなければなりません。
ただ勘違いしたくないのは、“これだけ勉強している”としても、“選手の能力が向上・改善しなければ、我々の行っていることは正しいことではないということ。”
最近、実習をしていて思います。S&Cコーチは自己満足で仕事をしてはいけないと。
選手の結果が全て。自分たちが“これだけ指導したからもう大丈夫だ。このトレーニングプランを作ったから、あとは選手次第だ。”これではダメだと思うんです。指導して、選手が試合に勝たないといけないんです。選手がより上のレベルへいけないとダメなんです。その手助けをしてやるために、勉強するんだと思います。手助けをするためには、選手から信頼を得る必要があると思います。信頼を得るためには、正しい理屈のもとにあるトレーニング指導、良いコミュニケーション能力です。ですから、ただ単に教科書やコーチから教わったことをそのまま指導より、自分で試し、疑問なことがあったら徹底的に調べる。これが選手を指導するという立場では求められる物だと。
そんなことを今学期はふつふつと思います。
ですので、今回の春休みは運動生理学や運動力学など専門分野の勉強に加えて、その他の分野の本もたくさん読もうと思います。
もちろん第一の優先は睡眠ですが。

浅野勝成
Southeast Missouri State University

0 件のコメント:

コメントを投稿