2012年3月8日木曜日

中京大学スポーツ科学部 研修プログラム 8日目


8日目を迎えました、中京大学さまの研修プログラム。
先日始まったと思った前半グループのみなさまの研修も、実質最終日を迎えました。

1、Goodyear Ballpark 就業体験
Goodyear Ballparkは、本研修プログラム5日目にMLBオープン戦を観戦した球場です。前回は観客の立場から試合を観戦するのみでしたが、今回は球場職員としてお客様を迎える立場から、下記の通りの1日就業体験をさせていただきました。

1)球場長からの講義
アリゾナ州にあるGoodyear。この地に如何にしてMLBのキャンプを誘致したのか、誘致が実現するまでの歴史などについて、そしてMLBキャンプばかりでなく様々なイベントに球場が利用されるご様子に関してなど。行政の職員である球場長さまからのご講義で、本日の研修が開始しました。
球場長講義
 【 球場長からの講義 】

2)クリーブランドインディアンス アリゾナ地区統括責任者からの講義
その後、この球場を如何に利用してスプリングキャンプを運営しているのか、そのコンセプトやキャンプ中の全体的な概要等について、インディアンス球団職員の方からご講義をいただきました。球場目線、そして球団目線からのスプリングキャンプに関するお話を頂戴し、スポーツを見る視野がまたひとつ広がったことと思われます。
インディアンス球団職員
 【 キャンプ運営に関する球団サイドの視点での講義 】

3)観客席清掃、受け入れ準備
講義後は、まず全員がスタンドに出て、観客席の掃除と安全確認を行いました。これからお客様を迎え入れるのだという、緊張感と高揚感に球場を包みはじめました。
観客席掃除
 【 観客席の清掃から、就業体験はスタート 】

4)部署別の就業体験
実際に担当したのは、下記の9通りの職種です。
各部署に現地球場スタッフさまがスーパーバイザーとしてご指導にあたってくださいましたが、もちろん日本語は使えません。みなさまそれぞれに、英語を駆使して必死にコミュニケーションをとりながら、研修をすすめておられました。

①グリーティング、手荷物チェック
球場にいらしたお客様を、最初にお迎えするのがこちらのグリーティングと呼ばれるスタッフです。笑顔で「Welcome to the ballpark!」と声をかけながら、球場の安全を入り口で守ることが求められます。
グリーティング
 【 手には手荷物検査用の棒。お客様に一番最初にお会いするのがこの部署 】
②チケットスキャン
グリーティングを通過したお客様は、こちらのスタッフにチケットを差し出します。そのチケットにあるコードを携帯端末でスキャンして、お客様に楽しんでいただくよう場内へ送り出すのがこちらの部署です。
チケットスキャン
 【 チケットをスキャンしながらも、笑顔でWelcomeの気持ちを伝えます 】

③キッズゾーン
米国内の球場では日本の球場に比べて、お子様たちが遊ぶ場所が充実していると感じます。今回就業体験させていただいたこちらのボールパークには、3種類のアトラクションと、その奥にはミニサイズの野球場が設置されていました。それぞれの場所で精一杯ボールパークを楽しもうとするお子様たちの姿に触発され、参加者のみなさまも必死になっている様子が見られました。
キッズゾーン
 【 球場の楽しみ方は、年齢・性別・趣味嗜好によって、いろいろあります 】

④プロダクション
こちらは、試合中のイベントやプロモーションを担当する部署となります。
今回の研修では、イニング間のイベントの運営サポートや場内演出の統括現場視察はばかりでなく、イベントへの出演もさせていただきました。
しかし、ただ単に出演して楽しかったというものではありません。ひとつひとつイベントに意味があり、ひとつ間違うとスポンサー様や球場にご迷惑をかけることになるため、場内を盛り上げる立場ではありますが、緊張感をもって業務に当たる姿が見られました。
プロダクション
 【 イニング間の演出に、実際に出演した学生さま。貴重な体験です 】

⑤ゲストサービス
球場内の総合案内所であるこちらのカウンターでも、業務を体験させていただきました。質問があってこちらを訪れるお客様への対応はもちろん、球場ボランティアスタッフ等が訪れる際の対応も必要となります。自然と会話も増えるため、非常に多くの方と触れ合うことのできる部署だったのではないでしょうか。
ゲストサービス
 【 開場前に、球場スタッフの問い合わせに答える様子 】

⑥チケットブース
Goodyear Ballparkでは、チケットブースには2つの役割がありました。
ひとつは、当日券を販売すること。そしてもうひとつは、インターネット等で事前にチケットを購入したお客様に、プリントされたチケットを引き渡すこと。
今回の研修では、後者の業務を行わせていただきました。お客様のフォトIDを確認し、引き換えにチケットを渡すという作業ですが、笑顔でのご挨拶はもちろん、英語を駆使してコミュニケーションをとる姿が見られました。

⑦ブルペン
試合中にリリーフ投手陣が投球練習をするブルペンに、なんと2名の参加者が担当として入ることになりました。こちらでは、試合中はブルペン内で必要に応じて選手へ水を出したり、片づけをしたりします。そしてイニング間には、スタンドからモノや人が落ちてこないか、選手に影響が出ていないかを監視する警備の役割も兼ねております。
サプライズで実際にブルペンに入りしている投手からサインボールをいただくなど、想定外のラッキーもあったようですが、普段入れない場所に興奮を隠せないながらも真剣に業務に取り組んでいらっしゃいました。
ブルペン
 【 見えますでしょうか?イニング間に、ブルペンの前で警備に立つ参加者さま 】

⑧トランスポーテーション
球場には、選手・お客様・メディア関係者・球団関係者・スポンサー関係など、多数の人が訪れます。その中で、今回は選手のお出迎えをすること、そして身体の不自由なお客様を駐車場から球場入口までお連れすることが、こちらの部署の体験内容となりました。
選手の到着を目の前でお迎えし、そしてお客様をご都合の良い場所までお連れするという、球場内の目立つ場所とは違いますが、非常に重要な役割をこなしている様子に充実感が見られました。
トランスポーテーション
【 赤いユニフォーム、レッズの選手を迎え入れる様子 】

⑨ autograph
Autographというのは、日本語で言うところの「サイン」を示します。つまり、選手のサイン会を催す際に、お客様と選手な状態に保つため、誘導をしたり整列を促したりする担当となります。
安全でかつ効率的なサイン会を運用することの重要さを、今回の研修で学ばれたと思います。

以上、9種類の部署にて業務を体験させていただきました。
その後球場さまの計らいで、試合後のフィールドに整列し、お客様をお見送りするという大役が待っていました。
お見送り
【 内野ファールライン上に、1列に並んでお客様をお見送り 】
普段立ち入ることはほぼできない野球場の感触を足の裏でしっかりとかみしめていると同時に、選手目線から見た観客席は一生忘れられないものとなるでしょう。
その後、後片付けをして本日の就業体験は終了しました。
おそらくですが、このような研修グループで、MLBオープン戦での就業体験をされたのは、日本国内で今回が初めてではないかと思われます。 

2、Bass Pro視察
球場から移動し、アメリカ随一のアウトドア関連グッズを扱う、Bass Proを視察しました。
アウトドアという言葉からは、日本国内では登山・キャンプなどをイメージされるのが一般的かと思いますが、こちらのショップではそういったグッズはもちろん、ライフル・アーチェリー・クルーザー・バギーといった商品も、実際に店頭に並んでおります。
日本国内ではなかなかお目にかかれない商品の品揃えに、アメリカならではのショッピング体験をされた参加者のみなさまでした。
バスプロ
【 バスプロショップ内の様子 】
本日のレポートは以上です。これまで講義などを通して「インプット」する機会が続きましたが、本日の就業体験での「アウトプット」を体験することで、参加者のみなさまにとってまた一つ充実度が増すプログラムとなったのではないでしょうか。

引き続き、日々の様子はTwitterADMstaffで呟いてまいりますので、ぜひぜひご参照ください!

Athletes Dream Management, Inc. インターン 水野芳樹

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