2011年7月31日日曜日

プリンス・ジョージズ スタジアム視察

こんにちは。NYオフィスでサマーインターンシップをさせて頂いている武田雅史です。

今回は、メリーランド州ボウイのプリンス・ジョージズスタジアムに行った際の事について書かせて頂こうと思います。

このスタジアムは、ボルチモア・オリオールズのAAのボウイ・ベイソックスの本拠地です。

まずスタジアムの入り口には野球選手と子供の銅像が建っていました。今までいくつかマイナーチームの球場に足を運んだのですが、このような銅像は初めて見たので歴史を感じました。




そして入り口の横には、このようにして歌を歌っている人なんかもいて、良い雰囲気を作り出していました。





この球場も、またしてもスポンサーの広告看板が多いです。何度見ても思うのですが、AAAならぬ、AAでこのような広告の数ですから、野球の試合における広告価値が認められている証拠ではないかと思います。






そして、この球場で一番驚いた事は、なんと球場のキッズパークにメリーゴーランドがあった事です。子供達を飽きさせない為に、様々なアトラクションを作ることは良い事だと思いますが、まさかマイナーの野球場にメリーゴーランドがあるなんて思っても見なかったので、とても驚きでした。





そして球場の通路では、スタッフ紹介のボードを見つけました。カメラマンからボランティアスタッフまで紹介されており、ファンとスタッフとの距離感が近く、とてもアットホームな感じがしました。




そして、お馴染みのファン参加型のイニング間のイベント。この際にはしっかりとスポンサーの名前もアナウンスされており、イベントにはファンを楽しませる機能と同時にスポンサー企業をしっかりと認知させる機能があると思います。




そして、最後の締めくくりには打ち上げ花火です。やはりスタジアムで見る花火は良いですね。



夏の日のある一日に家族で一緒に野球の試合を見に行く。これこそアメリカの週末の過ごし方の中の一つだなと思いました。

つまり今回の視察を通しても野球そのものが人々の生活に根付いている感じがしました。大きく言えば野球もアメリカの文化の中の一つではないでしょうか。
このような地位を築いたのも、もちろん野球はアメリカが発祥であるという事もあると思いますが、何十年も昔から、そこで働いてきた方々が観客を楽しませようと努力してきた結果が積もりに積もって今に繋がっているのではないでしょうか。


毎回思うのですが、マイナーで野球を見れば見るほどアメリカ人がどれほど野球が好きか伝わってきます。

マイナーの試合に行く機会があれば、もっともっと色んな事を吸収したいと思います。

また次回も他の球場を視察した際の事を書かせて頂けたらと思います。


NYインターン・武田

2011年7月28日木曜日

コンディショニング

久しぶりの更新です。空港で待ち時間があったので書いてみました。

今回は野球のピッチャーのStrength and Conditioning に対しての自分の経験等から得た意見を書きたいと思います。これにはきっと賛成する方、反対する方がいると思いますが。もし、質問、意見、感想、反論などがありましたら、私に直接メールを頂けると嬉しく思います。 


さて、先日、日本のNumber の斎藤祐樹投手の記事を読みました。
記事曰く、「『走り込み』をして直球に自信がついた」と。


一体「走り込み」とは何なのか?その「Number」の中では、はっきりと示されていなかったのだが、文脈から読み取るには、この「走り込み」とはきっと、長い距離を淡々と走るだと思う。それから、レフトポールからライトポールにかけて良いペース(75%80%ぐらいのスピード)で走る事を示しているように思えた。


昔からピッチャーは長距離を走らなければならないと言われているのだが(実際、高校時代の私もそれを実践していた)、5年以上Strength and Conditioning Coachとして色々な人の意見を聞き、数々のArticle を読み、選手をトレーニングして来た上で、それは違うのではないかと自分の中で結論が出始めている。


まず1つ目に、投球というのは爆発的運動の繰り返しなのである。爆発的運動の繰り返しという事は、それに伴う筋(Fast Twitch Muscle)を鍛えなければならない。しかし、長距離をトボトボと走っていてはその筋は鍛えられず、退化してしまう。こんな事を言えば、きっと日本の野球のコーチ達は、長距離はスタミナを鍛えるためにやるのだと言うだろう。スタミナ? 長距離をゆっくり走っていても、スタミナなどは鍛えられない。なぜなら、Energy Systemが違うのだから。


それから、こんな意見も出て来るだろう。長距離走を投げた次の日に行うと、肩にたまった乳酸が分解されて、肩が楽になる、と(これは、昔のアメリカ人の意見かも知れないが)。これも根本なところから外れている。投球を120回繰り返しても、乳酸は貯まらないのである。でも、長距離を走ると肩が楽に回る。それはそうである。なぜなら、ずっと走っている間、腕は肩を軸に動き、そして体温も上昇し、関節の可動域が広がるからである。逆に言ってしまえば、長距離を走らなくても、その場に足を延ばして座り、腕を90度に曲げて20分から30分腕を走っているように振り続けたら同じ効果が得られるであろう。


こんな理由から、私がMinor Leagueで見てきた投手達は、長距離走はしない。否、させていない。最初はほとんどの投手が長距離をやりたがるのだが、こういった理由から、違うConditioningをした方が良いと勧めるのである。


主なコンディショニングメニューは・・・企業秘密ということで。それは、冗談ですが、興味のある方は、是非メールでもして頂ければ、意見交換が出来るのではないかと思います。


これは、あくまで私のStrength Coachとしての意見であり、絶対ではありません。


内藤良亮

2011年7月27日水曜日

善し悪し

あれからどれだけ成長したのだろう。

この7月を持ってアメリカ生活も5年を終了、そして6年目へ。
18歳で高校を卒業するとともに渡米、そして今23歳。

昔より賢くなったからなのか、臆病にもなった。

情熱的でがむしゃらさが売りだった自分にも、
物事を順序立ててこなす余裕と冷静さが備わった。

英語は上達したが、低下の一途をたどる母国語。

何を持って、何を評価し成長と言うのだろう。


ただ、目指すものがどんなに大変で不可能に近いことであっても、
世間体を気にせず、嘲笑にも笑って返せる自分が今ここにいることが
唯一感じられる己の成長。




5月中旬から6月下旬まで、久々にゆっくりとした里帰りとなった。

6週間もの間、意図的ではないにしろ
自分の専門分野にほとんど関わることなく過ぎた時間。
振り返ればあれで正解だったように思う。

大学に入学した5年前、大学卒業そして
フロリダでの5ヶ月のインターンを走り抜けて来た僕には価値のある休養だった。


今も昔も変わらない親の支えの元、今の僕があるのだが
やはり実家がある、帰るところがあるというのは当たり前のようだが、
どことなくそうでない気もする。


18歳で神戸を離れ、5年後の23歳でフィラデルフィアにある大学院に行くとは
全く想像していなかった。
そんな僕には、今から5年・10年後の自分がどこにいるのかなど
想像すらできない。


アーカンソー州を拠点に、ネバダ州リノ、カンザスシティ、
ニューヨーク、デトロイト、フロリダ州オーランド、そしてフィラデルフィア。
転々と渡り歩く旅に素晴らしい出会いもあった。
そして、自分自身強くもなれた。

この先僕がどこに腰を据えるのか、どういった行動にでるのか
結果よりその過程で学ぶことを大切にしていきたい。


ただ自分に息子・娘ができた時、
彼ら彼女らが心置きなく帰れる実家というものを
守れる男にはなりたいものだ。



川田圭介
Temple University

2011年7月26日火曜日

“最もエキサイティング”な時期の真っ只中です!

MLBもオールスター期間が終了し、レギュラーシーズンも残すところ約2ヶ月間となりました。これからプレイオフ進出を掛けて、ますます熱い戦いが繰り広げられることでしょう。


ところで、レギュラーシーズン後のプレイオフを含めると、約7ヶ月という長丁場に亘るMLBシーズンですが、全米中のベースボールファンの間では、7月下旬は“最もエキサイティング”な時期の1つとして知られるていることをご存知でしょうか?そうです、この7月下旬という時期は、「MLBトレード期限」である731日(正確には東部時間午後4時)が間近に迫り、各球団のゼネラルマネージャー(GM)が昼夜を問わず、活発に交渉を繰り広げている時期なのです(MLBトレード期限に関しての詳細は、こちらを是非ともご覧下さい!)。


なぜこのトレード期限直前である7月下旬が、全米のベースボールファンにとって“最もエキサイティング”な時期であるのかと言いますと、それはプレイオフ進出を目指す球団のファンは勿論のこと、すでにプレイオフレースから脱落している球団のファンをも巻き込んで、各チームの補強戦略についての話に花を咲かせることが出来るからなのです(個人的な意見ですが)。


この時期までの成績によって、各球団を2つのカテゴリーに分類することが出来ます。1つは、下位に沈んでおり、すでにこの時点でプレイオフ進出が現実的でない球団です。このような球団をこちらでは「Sellers(売り手)」と呼び、GMはシーズンオフにFAとなるスター選手をトレードに出し、他球団の若手有望選手を獲得することで来シーズン以降の戦いに備えようとします。プレイオフ進出の可能性が低く、チームへの関心を失いがちなファンも、他球団から将来のエース候補や4番候補を獲得出来るという期待に胸を膨らませることが出来るのです。


もう1つは、プレイオフ進出が現実的である球団です。このような球団は「Buyers(買い手)」と呼ばれ、GMは他球団のスター選手や、ウィークポイントを解消するためのベテラン選手を積極的に補強し、チームのプレイオフ進出、そしてその先のワールドシリーズ制覇というの可能性を高めようとしています。ファンも「先発投手を補強すべきだ!」や、「いや、ホームランを打てる外野手が欲しい!」など、自らがGMになった気分となり、思い思いに盛り上がることが出来るのです。


ESPNでは連日、「Trade Deadline Live」と題して、スポーツライターやアナリスト、そして一般の人がTwitterを活用して、最新トレード情報や各球団の補強ポイントなどを熱く語り合っています!




また、細かく分けると、「Buyers(買い手)」である球団にも2種類あります。1つは、今年是が非でも勝たなければならない球団です。今年で言えば、ミルウォーキー・ブリュワーズがこの球団に当たるでしょう。


ブリュワーズの4番打者であるPrince Fielder選手が今シーズン終了後にFA移籍してしまう可能性が非常に高いため、将来の中心選手となり得る有望若手選手を放出してでも、チームのウィークポイントをトレードで補い、今シーズンに賭けなければなりません。ブリュワーズは、早速オールスター終了直後に、ニューヨーク・メッツからFrancisco RodriguezK-Rod)投手を獲得し、弱点であったブルペンを強化することに成功しました(ちなみにメッツがブリュワーズから獲得する予定の2選手は、トレード時点では決められておらず、今後6ヶ月以内に決めらることになっています。これをPTBNLPlayer To Be Named Laterと呼びます)。このトレードからも、Fielder選手の在籍する今シーズンがチームにとって優勝出来る最大のチャンスである、というブリュワーズの思いが伝わってきますね。


もう1つの「Buyers」は、チーム再建中にもかかわらず、若手選手が急成長し、思いがけず首位争いを演じている球団です。例えば、昨シーズンまで18年連続で負け越しており、今年も開幕前は最下位に沈む(ファンの皆さん、すいません・・・)と見られていたピッツバーグ・パイレーツがこの例に当たります。今シーズンは、Andrew McCutchen選手を筆頭に若手選手が予想以上の活躍を見せており、ナ・リーグ中地区で堂々の首位争いを演じています。


パイレーツファンも久しぶりに盛り上がっており、GMもファンの期待に応えて、プレイオフ進出のために選手を補強したいと考えているでしょう。しかし、GMは、シーズン終了までの2ヶ月間のためだけに他球団のスター選手を補強しようとせず、有望若手選手をチーム内に留め、「毎年優勝争いに絡むチーム作り」という、より大きな目標を見失わないことも重要なのです。


既に来シーズン以降の戦いを見据えている球団、今シーズンに賭けている球団、そしてプレイオフ進出と将来のチーム作りを同時に達成しようとする球団、それぞれGMにとって7月下旬というこの時期は、1年の中でも最も多忙を極める時期なのです。そして、どの球団のファンにとっても、チーム状態にかかわらず、最も盛り上がることが出来る期間でもあるのです。


実際、こちらニューヨークのTV局や地元紙も、今シーズン終了後に7年契約の切れるメッツの中心選手であるCarlos Beltran選手が、どの球団にトレードに出されるのか、そして代わりにどんな若手選手を獲得することが出来るのかを連日報じています。私も、先週末にマンハッタンのスポーツバーでビールを飲みながら、Metsファンの友人と「(同地区のライバルである)フィリーズとブレーブスだけには行って欲しくない!」とか、「アメリカンリーグのレンジャースならいいけど、あそこは有力な若手選手がいないからな~。」など、あーだーこーだと時間を忘れて語り合ってしまいました。

*地元ニューヨークのタブロイド紙である「NY Daily News」も、Carlos Beltran選手のトレード先を予想!




このように、MLBトレード期限前は、全米中のベースボールファンに関心と希望を与えてくれる時期でもあるのです。これから731日に掛けての1週間は、多くのトレードの噂が浮かんでは消え、その内の一握りのトレードが成立し、その度に速報が入る毎日が続きます。皆さんも是非、トレード期限前のこの“最もエキサイティング”な時期を思い思いに楽しんでみて下さい!


ニューヨークスタッフ 三宮 伸也


2011年7月25日月曜日

アメリカサッカーに関するあれこれ・WUSA編

こんにちは。

Athletes Dream Management, Inc. L.Aインターンの大島です。

スポーツ大国と名高いアメリカですが、サッカーに関しては「不毛の地」と言われる様に、その人気はフットボールや野球に比べると決して高くはありません。
このブログサイトから、出来る限りのサッカーに関する情報をお伝えできたらと思います。

今回は、かつてアメリカで運営されていた、世界初の女子プロサッカーリーグについて書こうと思います。





Women's United Soccer Association、通称WUSAは2001年4月に開幕されたプロサッカーリーグです。1996年のアトランタオリンピック、及び1999年の女子ワールドカップでのアメリカ女子サッカー代表の活躍を受け、(オリンピック、ワールドカップ共に優勝)アメリカで女子サッカーの人気が高まりました。これをきっかけに、アメリカで女子サッカーのプロリーグ創設の話が持ち上がり、ゲータレード、ジョンソン・アンド・ジョンソンの2社がスポンサーとなってWUSAの発足にいたりました。

発足当時は、全8チームで構成されており、その中の一つアトランタ・ビート(Atlanta Beat)には日本女子サッカー代表の澤穂希選手も所属していました。
アメリカ女子サッカー界で長らくエースとして活躍したミア・ハムもこのWUSAに所属しており、その試合はESPNや地元のスポーツ局でも放送され、男子サッカーリーグのMLS(Major League Soccer)をしのぐ程の人気でした。

しかし、人気とは裏腹にTV視聴率や観客数等、興収が伸び悩んだ為経営難に陥り、スポンサーの資金提供打ち切りもあって、WUSAは2003年9月15日に無念のリーグ休止となりました。

資金不足により僅か3シーズンで幕を閉じたWUSA。つい最近までドイツで開催されていたFIFA女子ワールドカップにて、決勝まで進んだ強豪アメリカ代表ですが、今回このブログを書くにあたりWUSAの存在を知り、その道のりは決して楽ではなかったんだなと実感しました。

次回は、WUSAの後に発足した、WPS(Women's Professional Soccer)についてお話ししたいと思います。

大島麻矢

2011年7月22日金曜日

MLBオールスターゲームがもたらすもの

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
ただいま日本球界はオールスターゲームで沸いておりますね。実は2週間前、こちらアメリカでもMLBオールスターが開催されました。今回は日本人選手の参加がなかったこともあり、メディアではそこまで取り上げられていなかったことと思います。



今回のオールスターゲームは、私個人も仕事でゆかりのあるアリゾナ州フェニックスで開催されました。このフェニックスという地域は40年ほど前から成長を遂げ、現在では人口換算で14番目に大きいメトロポリタンエリアとなっております。この都市成長過程には、スポーツ産業の発展という大きな背景が考えられます。勿論今回のMLBオールスター開催も都市開発の一端を担っているといえるでしょう。では、今回のMLBオールスターがフェニックスにもたらす経済効果はどの位の規模だったのでしょうか? 


Examiner.comによると、今回開催地となったChase Field向かいにあるフェニックス・コンベンションセンターで開催されたファンフェスタには、オールスター開催4日間で10万人以上の来場客を記録したとのことです。また、この4日間でもたらされたフェニックス地域の経済効果は約6700万ドル(536000万円:$1=80円にて算出)にも上るそうです。


また、現地スポーツマーケティング会社代表のインタビューによると、今回のオールスターではSNSを中心としたメディア関連が目立っていたとのことです。実際に今年のホームランダービー中に、参加選手のTwitterが許可され、多くの選手の生つぶやきがファンのもとへ届けられておりました。この取り組みにより、よりいっそう選手とファン、そしてMLBと消費者が近くなったことと思います。


近年MLBオールスターのプロモーション改善が叫ばれている中、今回新しいテクノロジーと融合することで、イベント推進の兆しを見たように思えます。小さなきっかけかもしれませんなが、MLBの今後の更なる新しい取り組みと、その取り組みとイベント開催によってもたらされる地域への影響の拡大に大きな期待ををしながら、来年のオールスターを待ちたいと思います。



ロサンゼルス
内藤裕志

2011年7月21日木曜日

大学サマーリーグ パート2

ノースカロライナ州立大学の矢沢大悟です。

現在のインターンシップも残り2週間強となりました。今回は、そのフローレンスレッドウルブスでのインターンシップ内容について書かせて頂きます。


僕達インターンは、試合開始の4時間前には球場入りします。それから先ずは選手用のドリンクを準備して、その後ビアガーデンや観客席などを試合用にセッティングします。僕らインターンはこういった試合前のセッティングをしてる最中に、スポンサーの広告が取れていないか、観客の観戦に邪魔になるものはないかなどのチェックを行っています。


開門してからは、前売りチケットを売ったり、会場にやって来る観客の方々にスポンサーからのクーポン券やギブアウト商品、また次回ホームゲームのちらしなどを配ったりしています。またコンセッションやグッズ販売店にはパートタイムの従業員が働いているのですが、その人達を管理したり、各場所毎に無線でコミュニケーションを取り、みんなが効率的に働けるように気を使ったりしています。


試合中には、スコアボードを操作するインターンもいれば、選手が試合後に食べる食事を近くのレストランにピックアップしに行くインターンもいて、それらはローテーションでこなしています。またイニング間のプロモーションイベントのセッティングなども手伝っています。


こういったオペレーションの仕事を経験すると、普段何気なく見ている試合が実にいろいろな角度から支えられていることが分かります。


また僕は、シーズン終盤にスペシャルプロジェクトとして、マーケティングリサーチを行うことになりました。これは試合に来るファンの方々にアンケートを配り、どのようなファン層が実際に球場に足を運んでいるのかという情報を集めようというものです。試合に来るファンの方々の情報があれば、来シーズン以降のマーケティング戦略を立てることが出来ますし、スポンサー獲得にもつながります。自分の経験のためにも一生懸命がんばろうと思います!


また今まで働いて来て、レッドウルブスはとても地域に密着しており、ファンの方々と密接につながっているチームであるという印象を持っています。別の大学サマーリーグを経験した選手達から話を聞くと、他のサマーリーグチームと比べて、レッドウルブスは選手とファンの距離が近いそうです。それは選手のホストファミリーが協力的であったり、子供達が毎試合後にサインをもらいに来ることであったり、または地元のレストランの方々がその土地ならではの食事を試合後に選手に提供したりしているからだと思います。地域によって異なった文化を持つアメリカという国の中で、サウスカロライナ州フローレンスの文化を体験出来ることは、他の地域から来ている選手にとって、またとない経験だと思います。それこそ毎夏にいろいろな文化を体験することが出来たらいいですね!


ここで働ける時間も残り少ないですが、少しでも多くの経験が積めるように最後まで楽しみたいと思います。


P.S. なでしこJAPAN万歳!


ノースカロライナ州立大学
矢沢大悟

2011年7月19日火曜日

LAのスポーツクラブ事情

LAスタッフの小澤美希子でございます。

今回は私が住むLAのスポーツクラブ事情についてお伝えしたいと思います。

ご存知、車社会且つ肥満大国と言われるアメリカ。
中でもハリウッドを有し、ショービジネスが盛んなここロサンゼルスでは健康維持のみならず、特別なシェイプアップやボディメイクのためにスポーツクラブを利用する人も多く、フィットネス需要はとても高く、多くのスポーツクラブが街の至る所に点在しています。

私も実際にこちらに越してきた当時は、チェーン展開している大手スポーツクラブはもちろん、小さなスペースでパーソナルトレーニングスタジオを展開している所など数多くのスポーツクラブの存在にとても驚いたことを覚えています。

ちなみに少し興味本位ですがgoogleで検索をかけてみました。
sports club los angeles」で約18200万件。
sports club ny」で約16400万件。
「スポーツクラブ 東京」で約4200万件。
単純なワード検索のため、一概に比較はできませんがこの数の差からも米国民のフィットネスへの興味・関心の高さが感じられる節があるのではと思います。 

一方、もともとアメリカのスポーツクラブを輸入展開して始まった日本のスポーツクラブも近年ではダイエットやアンチエイジングに代表される健康ブームの広がりもあり、活況化してきているようでもあります。

日本とアメリカのスポーツクラブの違いとしては、
・日本はスタッフが施設内サポートをサービスの一貫として行うことが多いのに対して、アメリカでは何かを教えてもらう場合はパーソナルトレーナーとの契約が必要。
・アメリカでは日本のようにプール付が当たり前という風潮は無く、マシンのみやスタジオのみなど目的に即した施設設備が主。
・アメリカではクラブ内のスタッフ配置も営業、フロント、清掃など、職域や雇用形態の違いが明確な場合が多い。
・月会費も日本では1万円前後からに対し、アメリカでは30ドル前後、複数年契約により更に半額、などの超低価格帯も多く存在する。 

またこの約一か月以内に私が実際に訪問したLAのスポーツクラブについてもお伝えします。


ウエイトトレーニングやフリーウエイトの施設が非常に充実している世界30か国にも亘る世界一のチェーンスポーツクラブ。筋肉強化の側面での専門性が強く、ボディビルダーやアスリートも多く通う。LAベニスビーチにある店舗が1号店。現在日本国内にもFC含め41店展開。

実際に私もベニス店に行きましたが、多くのウエイトマシンが所狭しと並び、見た事の無いような体形の方々が多く汗を流していました。さすがマッスルパーソンの聖地、ここでならとてもストイックに自分と向き合える雰囲気が漂っています。 



300万を超える世界一の会員数を誇り、上記のGold GymそしてイギリスのFitness Firstに次ぐ店舗数も世界第3位のスポーツクラブ。現在では中国やシンガポールなどのアジアエリアにも「カリフォルニアフィットネス」という名で展開。

アメリカではその名の通り24時間営業の元、ときに24ドルの月会費を打ち出したりするなど低価格路線でも展開。その他少しアッパーライン向けやプールのある豪華施設など近年では低価格のみならず顧客のニーズに即し6つのレベルの店舗を展開している。

こちらは中レベルの店舗へ行きましたが、スタジオプログラムはすぐに満員。機械も込み合っていてとても賑わった雰囲気のスポーツクラブという印象を受けました。


LAをメインに展開する超高級スポーツクラブ。多くのハリウッドセレブリティが通い、ヘアサロンやバーやレストランやバレーパーキングなどフィットネス領域以外の充実した施設を有する。リッツカールトンやフォーシーズンズなどの高級ホテル内にも展開。

こちらはクラブ内の至るところに無料タオルが置かれており、もちろん使い放題。またマシン配置もとても広く、セレブ感満載。入口入ってすぐにあるクラブ独自のレストランとバーの存在がとても印象的でした。


NY発祥の個性的なスポーツクラブ。何が個性的かというと、「運動は楽しいものだ」というコンセプトを全面に打ち出した思想や設備を持っている点。赤や黄色や黒などといった派手な内装を用い、ライトや音楽をフル活用したスタジオプログラム。昔、ゴージャスな女装をした男性黒人インストラクターが教えるエアロビクスという変わったスタジオクラスがパブリシティ効果を生みニュース、情報番組などで取り上げられ一気に話題になったり、クラブ内にDJを連れてきてパーティーを開催したりととても自由な雰囲気で展開。

こちらはLAにはハリウッド店のみの展開ですが、場所柄俳優の卵などとっても個性的な方が多く、いつ行っても飽きない楽しいスポーツクラブ。
需要が高いからこそ、数多く点在するLAのスポーツクラブ。
だからこそどこのクラブも自身の売りを明確に、個性を打ち出し、他クラブとの差別化をしっかりとはかっています。

まだまだ気になるクラブがたくさんあるLA。これからも自ら体験しながら色々なところを見ていきたいと思います。

フィットネス領域の奥の深さを感じると共に、自分磨きにも終わりが無いと感じたスポーツクラブ視察でした。

LAスタッフ:小澤美希子


参照:Wikipedia