2010年11月30日火曜日

集え! 全米ベースボール球団!

Athletes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
今週は弊社ニューヨークオフィスを基点に、東海岸を回ります。
久しぶりに東海岸へ訪れましたが、ロサンゼルスと比べると、とにかく寒いです! ブログを執筆する手も震えてしまうくらいです。

さて、今週はロードアイランド州、マサチューセッツ州と、州にまたがり球団営業を行います。
もともと私の出身大学がニューイングランド地方にあると言うこともあり、里帰りをしているような気分になりますね。しかし、私の東海岸出張はまだまだ続きます。

 


実は、来週126日からフロリダ州オーランドにて、メジャーリーグ(MLB/マイナーリーグ(MiLB)が運営するBaseball Winter Meetingsが開催されます。このイベントは毎年12月に開催され、全米(カナダも含む)のプロ野球チームが参加します。MLBに所属する球団数は30ですが、実は各球団には複数の下部球団が設けられ、その下部球団はそれぞれ7段階にクラス別けされたMiLBに所属しております。さらには、MLB及びMiLB球団に加えて、全米中の独立リーグに所属する球団もこのWinter Meetingsに参加します。その数、300球団以上というから驚きですね。加えて、Winter Meetingsは各球団にとって一同に会議を行う唯一の機会だけではなく、選手エージェントやマスコミが集結し、また球団対象の商品トレードショーやジョブフェアーなども開催されます。このジョブフェアーには毎年多くの参加者が、情熱を持ち各球団へ就職活動を行います。ただこの不景気のあおりを受けてか、求職者の中には元球団正社員の姿も少なくありません。学生求職者にとって、非常に厳しい状況であることは間違いありませんね。


その中、弊社ニューヨーク・スタッフ三宮と共に、126日から129日の日程でWinter Meetingsに参加致します。先のブログエントリーでもお伝えしておりますが、現在弊社ではインターン生を募集しております。Winter Meetingsでもお話及び面接をさせて頂けたらと思っております。
詳しくはこちらをご覧ください。


現地で面接をご希望の方は、人事担当三宮(sangu@admsports.biz)までご連絡頂き、現地に履歴書をお持ち頂きますよう、お願い申し上げます。また、インターンプログラムご希望の方でなくても、現地にて出来るだけ多くの方とお会いしたいと考えております。ご連絡のほどお待ちしております。


さあ、明日からまた遠征が続きます。気を引き締めて体調管理に気をつけて、東海岸を飛び回ってまいります!

2010年11月22日月曜日

ソーシャルネットワークを使ったマーケティング戦略

サザンニューハンプシャー大学、学生ブログライターの明石貴祐です。

昔は広告媒体といえばテレビ、新聞、雑誌、ラジオの4つが大きな割合を占めていましたが、ここ数年で状況は変化し今やインターネットが雑誌、ラジオを抜きテレビ、新聞に続く広告媒体として注目されています。特に多くの会員数を持つソーシャルネットワークサービスは一般企業やスポーツリーグ、クラブからも非常に魅力的な媒体であるといえます。最近ではNHLがリーグの歴史ではじめての試みとなるインテラクティブ・アプリケーション(ユーザーとリーグ同士の対話を可能とするソフト)をBlackberryのスポンサーの下フェイスブック上で開設しました。これはThe Blackberry All-Access Pregameというものでこのプロモーションの主な目的はフェイスブックを通してNHL.comにアクセスするユーザーを増やすことです。コンテンツの内容としてはユーザーはこのアプリにアクセスすればNHLの本サイトからの動画が見れる仕組みになっており、またアプリを通してリーグはユーザーに対してチームや選手の評価や試合結果の予想を質問形式で尋ねることによってリーグとファンの間のコミュニケーションの活性化を図っています。



このアプリは2009年7月に開設されました。当初アクセス数の伸びはいまいちで2009年11月には19万4千人のfollowerしかいませんでしたが、その後”Like”ボタンの設置などページ内でのプロモーションを続けた結果、いまやこのフェイスブックのアプリからNHL.comにアクセスするユーザー数はグーグルやヤフー等の検索エンジンからアクセスされるユーザー数よりも大きなものとなり、NHLにとって欠かせない存在となりました。また検索エンジンからくるユーザーよりもフェイスブックから来るユーザーの方が高い確率でNHLサイト内の様々なコンテンツを消費する傾向にあるようです。比率は次の通りです。


                                             フェイスブック       検索エンジン

ユーザーアクセス比率                7                        3

ビデオクリップ閲覧比率            12.1                    5.8

記事閲覧比率                             4.8                     1.5

サイト訪問時間の比率             41.4                   12.5


既にこのフェイスブック上のアプリは大きな役割を果たしていますが、今後更なる成長の可能性が秘められているといえます。現在ソーシャルネットワークを使ったマーケティングに関してはNBAが一番の成功を納めています。NBAのフェイスブック上のアプリにおけるFollower数は500万人もいます。一方、NHLのアプリFollower数はやっと200万人を記録したところです。アクセス数アップ、また将来的なソーシャルネットワークサービスにおいて媒体側と良い関係を築くため、NHLは今後もソーシャルネットワークを使ったマーケティング戦略を続けていくのではないでしょうか。

次回は日本におけるインターネットそしてソーシャルネットワークを使ったマーケティング/広告戦略について考えてみたいと思います。

明石貴祐
サザンニューハンプシャー大学
M.S. in Sport Management

Don’t Be Bashful

お久しぶりです。学生ライターの武田です。

今回も学校での出来事について書かせて頂きたいと思います。


先日、教授から言われた一言。


「 Don’t be bashful 」


はじめこの一言を聞いた時は、どんな意味なのか分かりませんでした。
しかし、その後、どういう意味なのか説明して頂き、どうやら“シャイになるな”と教授は言いたかったのだと理解しました。


この一言を言われた後、自分なりにいろいろ考えました。


やはり英語が分からないという事で、いつの間にか自分自身が後手に回って怖がって消極的になっていたな、と再認識しました。

「人から与えられるのを待つだけでなく、自分から掴みに行く。」

この気持ちをいつの間にか、英語のせいにして忘れていたなと。


アメリカに来て、いつも辛くなった時は、大学テニス部の1年生の時の自分を思い出します。

白が、先輩に黒だと言われたら黒になってしまう世界。

寮の掃除や食事当番、雑用などで大変だったあの頃。

周りはテニスエリートで、高校時代にこれといった戦歴を残して来なかった自分にとっては練習について行くだけで大変だったあの頃。

生まれ持つ卓越した才能や技術、身体能力がこれといってあったわけではなかった。

それでも、自分に出来る事は何かと自問自答し、フットワークだけは誰にも負けないと、走り込んでいたあの頃。

人の倍、それ以上やらなくては上に行けないと思っていたあの頃。

一言で例えるなら、エリートのようにはなれないのだから、荒れた大地で泥臭くやっていく方が自分には合っていた。

頭で器用に計算して行動していく方が賢いし、そっちの方がいいのかも知れません。

でも、たくさん失敗して何度も必死に起き上がる方が自分には合っていると思いました。

だから、もう一度、あの頃のように、がむしゃらに泥にまみれて頑張って行かなくてはな、と感じました。

学校を卒業するのは自分にとったら、それだけで大変な道のりだと思いますが、卒業出来た時の達成感を楽しみに一歩一歩頑張りたいと思います。


忘れてしまったのですが、誰かがこんな事を言っていました。


「最後に成功すれば、今までの失敗が全てプロセスに変わる。」


それでは、頑張って今学期を乗り越えたいと思います。


武田雅史
Springfield College

2010年11月15日月曜日

自己紹介パート3 ~Community College Life~

学生ライターの内藤良亮です。

それでは、この前の続きから・・・・


1年間の語学学校生活、TOEFL漬けの生活を終え、
OregonにあるLinn-Benton Community Collegeに行くことに決まったのが、2004年の8月上旬。
決まったのは良かったのだが、もちろんOregonに知り合いはゼロ。

さて、どうする・・・・

どんな場所かも、どんな人達が住んでいるのかも全く知るわけもない。
インターネット・・・で調べるといっても、大した情報は載っていない・・・困った。


そこで、インターネットのあるサイトの存在を知る。
それが「Craigslist.com」。 
このサイトは、アメリカのほとんどの地域の掲示板が載っているサイトで、自分が何かを売りたいとか、何かを探しているとか、そんなことが載せられるサイトである。


ルームメイトを探している人がいないかを探してみる。
すると、2人ほど探していることが分かった。
それで、その人達がどんな人かは全く分からないが、メールを送ってみる。
返信が来て、そこに行くことになった。正直少し怖かったが、行かないと何も始まらない。


サンフランシスコに別れを告げ、オレゴン州ポートランドの空港に着き、そこからバスに乗り換え、揺られること約2時間。アルバニーに着いた。
そこまでルームメイトになる人に迎えに来てもらった。

第一印象はそんなに悪くない。

家も少し小さいが悪くない。だが、学校から5kmぐらいは離れている。
遠過ぎる・・・・。
車もない。雨も秋から冬は良く降るのに毎日自転車で通うのは、正直不可能に近い。


ルームメイトには悪いと思ったが、さっそく引っ越す場所を探す。すると、学校の後ろにクワッドと呼ばれる、アパートを見つけた。そこは、ワンルームで、キッチンは4人で共同。トイレとシャワーは2人で共同で、月$300ぐらいだった。
それに、大家さんも中米からのImmigrantですごく良い人でベッドや、タンス、机などを提供してくれた。本当に今でも大家さんには色々と感謝している。


そこには、色々な人が住んでいた。
僕と同じ大学1年生のパーティー大好きレッドネック。
カワイイ女の子。
毎週違う女を連れてる大学生。
バスケ部所属のドラッグ中毒。
それから、ドラッグディーラー。

でも、そこに住んでいたことは良い経験だったと思う。


アメリカ人ばかりで、アジア人はその学校にもほとんど居なかった。
それからは、電話以外は全くと言っていいぐらい日本語を喋らずに、アメリカ人的な1年を過ごした。

Thanksgivingはアメリカ人の家に行ってターキーを食べ、Easterもアメリカ人の家で過ごし、ライフルやショットガンを近くの山に撃ちに行き、鹿狩りにも同行した。
なかなか、日本では経験出来ない貴重な事を色々と経験させて頂いた、忘れられない2年間だったと思う。


次回は大学内での生活について書きたいと思います。受けた授業や、所属していた野球部の事など。


最近Beaversの調子が悪過ぎるので気分が上がりませんが、学校も後半に差し掛かって来ているのでがんばります。
それでは、みなさん寒くなってきましたが、風邪だけは引かないよう。


Ryosuke Naito, CSCS
Springfield College

2010年11月14日日曜日

High Point Panthers!

学生ライターの矢沢大悟です。

前回の投稿で僕の留学生活始まりの場所であるハイポイント大学について書きましたが、今日はそのハイポイント大学のスポーツチームと施設を紹介したいと思います!

前回紹介した通り、ハイポイント大学のスポーツチームはビッグサウスカンファレンスに所属しています。マスコットはパンサーズでチームカラーは紫、男女7チームずつの計14チームあります。ハイポイント大学にはフットボールチームはないのですが、その代わりに男女のバスケットボールの試合は学校を挙げて応援します。特に男子バスケットボールには、学長も毎回応援に来てくれてかなり盛り上がります!


<バスケの試合前の国歌斉唱>


次に施設の紹介をします。先ずは男女バスケットボールとバレーボールの試合会場であるミルスセンター(Millis Center)です。収容人数は1750人と少な目ですが、女子バスケットボールやバレーボールのカンファレンストーナメントもよく開かれます。男女バスケットボール、バレーボール、男女ゴルフのコーチのオフィスは、この中にあり、トレーナールームやアスリート専用ジムもあります。




次に男女サッカー、陸上部が使用するバートスタジアム(Vert Stadium)です。こちらでも陸上のカンファレンストーナメントが開かれることがあります。





最後は野球場のウィリアードスタジアム(Williard Stadium)です。目玉は2009年に出来上がった特大スコアボードです。






試合ではプロモーションや演出も積極的に行われています。学校は今どんどん進歩を遂げていて、特にコミュニケーション学部やテクノロジーの分野に力を入れています。そうしたこともあって、野球の試合では最近作られた大型スクリーンを使って、試合前にチームで作ったプロモーションビデオを流したり、選手が打席に入る毎に選手の写真付きの紹介ページを出したりします。バスケットボールの試合でもCG映像、音楽、照明をうまく使って観客を楽しませるのはもちろん、バスケ部の選手一人一人のプロモーションビデオまで撮影して選手紹介で使用しています。私は男子バスケ部のマネージャーとして、いろいろな大学でバスケの試合を見ましたが、ハイポイント大学ほど演出にこってる大学はあまりないと思います。それくらいすごいのです。


ノースカロライナ州立大学に転学してもハイポイント大学のスポーツチームにはやはり愛着がすごくあります!今年はすでに男女サッカー部、バレー部がカンファレンスで好成績を残していて、男子バスケ部も監督が2年目を迎えて期待感が持てるシーズンになっています。チームがどんどん力を付けて勝ち上がって行く姿を見ると本当に嬉しいですね!


今年も精一杯ハイポイント大学を応援したいと思います!Let’s Go Panthers!!

アリゾナ州フェニックスから”コンニチワ”

Athletes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
大変ご無沙汰しておりました。ロサンゼルスもすっかり秋の空模様に変わり、冬を感じさせる気候になりました。 

さて、最近の私はアリゾナ州フェニックスとロサンゼルスの往復が続いております。先のブログ・エントリー「フェニックス出張スポーツ三昧!」にて、弊社ニューヨーク・スタッフ三宮がお伝えしている通り、アリゾナにて業務に当たる傍ら、数多のスポーツ施設に訪問しております。三宮からは写真と文章で、その内容を紹介させて頂きましたが、今回のブログ・エントリーでは、私が現地にて撮影させて頂いたUstream / YouTubeにて皆様にご紹介をさせて頂きます。

まずは、Arizona State UniversityASU)のフットボールスタジアム、Sun Devil Stadiumにて視察したASUWashington State University戦です。ご覧ください!




続いては、Arizona Fall Leagueが開催されているScottsdale Stadiumの模様です。
さあ、ネバダ州ラスベガス出身で、2010シーズンのアマチュアドラフトで全体1位で指名を受け、MLBワシントン・ナショナルズに入団したBryce Harper選手は出場していたのでしょうか??




最後にご紹介させて頂くのは、フェニックス近郊のグランデールという町にあるWestgate City Centerです。こちらはNHLに所属するPhoenix Coyotesの本拠地、Jobbing.com Arenaがあります。そちらでのアイスホッケーの模様をお届けさせて頂きます。





お楽しみ頂けましたでしょうか?
実は三宮と共に、私も本日よりフェニックス入りしております。今回も通常業務に加え、多くのスポーツ産業の現場に訪れて、読者の皆様に臨場感のあるホットな情報をお届けさせて頂きますので、次回のブログ・エントリーもお楽しみください!!

2010年11月12日金曜日

フェニックス出張スポーツ三昧!

ご無沙汰しておりました、Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク・スタッフの三宮 伸也です!
皆さん、風邪など引いてませんでしょうか?

こちらニューヨークは、最近すっかり冷え込んで来まして、街もすっかり冬模様といった感じです。

【マンハッタンのMidtownにあるBryant Parkもスケートリンクに様変わり!】

そんな寒空の広がるニューヨークを抜け出しまして、先週土曜日から1週間程、まだまだ夏の陽気が残るアリゾナ州フェニックスへと出張に出掛けて来ました。

フェニックスにあるプロフェッショナル・トレーニング施設「Athletes Performance」で開催されたメンターシップに参加するために、はるばる日本からいらしたトレーナー様ご一行をアテンドさせて頂いたのですが、その合間を縫いまして、フェニックス周辺で行われたスポーツイベントを観戦して参りました!



こちらは出張初日の10月30日(土曜日)にSun Devil Stadiumで観戦した、カレッジフットボールArizona State University対Washington State University戦のハーフタイム時に行われたマーチングバンドの演奏の様子です。



続いてこちらは、毎秋、各MLB球団の若手有望マイナー選手(ほとんどがAA、AAAクラスに所属する選手です)を集めて開催されているArizona Fall Leagueの様子ですね。(観客はあまり入っていませんが)毎試合、各球団のスカウトやExecutiveクラスの首脳陣がグラウンド上に熱視線を向ける「メジャーの登竜門」的な存在です。今ではスーパースターになった、Derek Jeter選手やAlbert Pujols選手、そして1994年にはあのNBA史上最高の選手であるMichael Jordan選手もプレイしたことで有名です!この中から、将来のスターもきっと出現するはずです!?




こちらは、11月3日(水曜日)に、トレーナーの皆様と観戦に出かけたNHLのPhoenix Coyotes対Nashville Predators戦の大迫力の写真です。氷上で繰り広げられる熱い戦いに、NHL初観戦のトレーナーの皆様も大興奮の様子でした!


他にも、カレッジフットボールの4大Bowl Game(こちらでは、BCS=Bowl Championship Seriesと言います。正確には、National Championship Gameも入れると5大Bowl Gameです)の1つである、Fiesta Bowlを主催するFiesta Bowl Organizationを訪ねて、全米優勝大学に授与されるCrystal Ballを見せて頂いたり、全米最大級のスポーツ用品店であるDick's Sporting Goodsを訪問し、Store Managerの方からお話を聞かせて頂いたりと、どこまでが仕事で、どこからが遊びなのか分からないくらい、フェニックスを満喫して参りました!


え~、実は、明日から(というか、3時間後の午前6時半のフライトで)また2週間程、LA&フェニックスへと遊びに・・・ではなくて、スポーツの現場を触れる出張に出掛けて来ます。
出来る限り、Twitterを更新しまして、皆様にもLA&フェニックスのスポーツ施設、及びスポーツイベントを、臨場感たっぷりでお伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

それでは、そろそろ荷造りに取り掛かりますかね!(えっ、まだ、やってないの???)

2010年11月10日水曜日

実りと奢り

実るほど頭を垂れる稲穂かな。


僕の根底にある教訓でもあり、戒めでもある言葉、ことわざ。


ADMのブログを通しても、周囲の人からも、
プロチームでのインターンを始め、Leadership Conferenceでの経験を理由に
過大評価を受けていると感じる近頃。

いや、腹を割って書こう。

自分が自分に過大評価をしているんだと気付いた近頃。


突然歯車が噛み合ったかのように物事が順調に運び出し、
いつしか周りの人の助けを、自分の実力かのように振舞っていた自分がいた。


1年半前、
実力もなく情熱だけの僕を拾ってくれたMLS Kansas City Wizards。
人生に起こりえる3つの奇跡のうちの1つであっただろう。


KC Wizardsのアシスタントトレーナーのお陰で選出された、
CSMF Leadership Conference。
全米から20人と言えど、去年で5周年。
単純計算、僕の他に99人同じ経験をしている。


NFLのインターンは毎年150人前後。
全く特別でも、不可能なことでもない。


この1月からのESPN Wide World of Sports。
電話面接は受けたものの、言わばコネで潜り込んだようなもの。


これらの経験を心のどこかで鼻にかける自分がひどく滑稽に映って見える。

むしろ、情熱しかなかった2年前の自分の方がよっぽど魅力があり
全人的な迫力があるように感じる。

雑で荒々しく世間知らず、
それでいて誰よりも素直で成長の著しかった自分。


高校時代から自分に言い聞かせていた言葉。

実るほど頭を垂れる稲穂かな


今までに出会った人の中で一番地位と名声を持った人。
NFL Detroit Lionsのヘッドトレーナー、Dean Kleinschmidt。



60歳を越える彼は、
出会った人の中で一番腰が低く、徳があり、人間味があった。
そう、彼こそが僕の目指すべき人間像。

“My friend Keisuke. It was honorable to work with you.”
(圭介と一緒に働けて光栄でした。)

強くハグをして耳元で言ってくれた言葉。
7週間に渡る重労働全てがいい思い出になった瞬間。


様々な経験を経て人間的に大きくなっていっていると信じていたが、
達成感と共に失っていっていたもの、謙虚な姿勢。


本当にいいタイミングで気付けた大切なこと。
初心を忘れず自分の器量を測り間違えることなく。

古き良き親しき友との電話中に
ひしひしと我を振り返った瞬間だった。


これだから人生はやめられない。


川田圭介
Henderson State University