2012年3月7日水曜日

3月実施「アメリカ北東部スポーツビジネス研修プログラム」視察・訪問先①:MLBニューヨーク・メッツ&Citi Field

319日(月曜日)から324日(土曜日)に掛けて、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット、ボルティモア、フィラデルフィアの5都市にわたり、「アメリカ北東部スポーツビジネス研修プログラム」が開催されます。


今回のエントリーでは、322日(木曜日)午前中に視察・訪問予定のMLB球団ニューヨーク・メッツの本拠地Citi Fieldをご紹介させて頂きます。

admsportsbiz-304859.jpg

以下、Citi Fieldの概要です。

  • オープン20093
  • 建設費:スタジアム建設とインフラ整備を併せて合計9億ドル(約720億円)。インフラ整備のために、16,500万ドル(約132億円)の公的資金が費やされている。スタジアム建設費はメッツが負担。
  • 収容人数41,800人(旧本拠地のShea Stadiumより15,000人減)
  • 命名権200611月、世界的なファイナンシャル・サービス・カンパニーCitigroupと、20年総額4億ドル(320億円)で締結。
  • Ebbets Fieldの影響MLBでプレイした初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソン選手1997年、メジャーリーグ機構はロビンソン選手の背番号42を永久欠番とするよう、MLB全球団に通達する。現在、MLB全選手の中で背番号42を着けているのは、1997年以前から着用している、ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ投手のみ)が所属していた事で有名なブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)の本拠地Ebbets Fieldをモチーフとして、スタジアム外観がデザインされている。これは、ブルックリン出身のFred Wilpon球団オーナーが、幼少の頃ブルックリン・ドジャースの大ファンであった事の影響を受けている。
  • スタジアム内観:オーナーの息子であり、球団COOでもあるJeff Wilpon氏がMLB全球場の中で最も気に入っている、ピッツバーグ・パイレーツのPNC Parkの影響を強く受けている。また、Citi Fieldは、全MLB球団の中で、唯一オレンジ色のファールポールを設置している(通常は黄色)。
  • Shea Bridge:外野席奥に、「Shea Bridge」を名付けられた横断歩道橋が架かっている事も大きな特徴。この橋は、イーストリバー沿いに架かり、クィーンズとブロンクスを繋いでいる「Hell Gate Bridge」をモチーフにして、デザインされている。
  • Delta Sky 360 Club:航空会社Deltaがスポンサーする、2,090スクエアメートルの広さを誇るレストラン&バーラウンジ。プレミアムチケット所有者のみがアクセス可能である。
  • Jackie Robinson RotundaCiti Fieldのメイン入り口は、ジャッキー・ロビンソン選手の功績を称え、Jackie Robinson Rotundaと名付けられている。円形の入り口は、直径49メートルという広さを誇っている。床には、ロビンソン選手が生前大切にしていた9つの価値「Courage(勇気)」、「Excellence(卓越)」、「Persistence(粘り強さ)」、「Justice(正義)」、「Teamwork(協力)」、「Commitment(献身)」、「Citizenship(市民権)」、「Determination(決意)」、「Integrity(誠実)」や、有名な引用「A life is not important except in the impact it has on other lives.」の文字が刻み込まれている。また、高さ2.4メートルの「42」の彫像が設置されている。
  • Home Run Apples:メッツの選手がホームランを打った際に、バックスクリーンから出現する巨大アップルの模型。Shea Stadium時代と比較して、Citi FieldHome Run Appleは約4倍の大きさを誇っている(Shea Stadium時代のHome Run Appleは、Citi Fieldの外に設置してあり、ファンが触れる事が可能)。
  • 娯楽性の高さCiti Fieldは、娯楽性の高さを重要視している。スコアボード裏の広大なスペースは「2K Sports FanFest Area」と呼ばれ、ミニチュア野球場や、バッティングセンター、バスケットボールリング、ビデオゲームコーナー等が設置されており、試合中も常に家族連れのファンで賑わいを見せる。
  • 飲食物のバラエティーの豊富さ:「Shake Shack」や「Blue Smoke」といった地元ニューヨークの有名店を集めたフードコート「Taste of the City」が、センターフィールド奥に設けられている。また、ライトフィールド側には、「The World’s Fare Market」と呼ばれる、日本食や中華料理、韓国料理といった世界中の飲食物を注文出来るコーナーが設置されている。レフトフィールド側には、高級レストラン「Nobu」や「Tribecca Grill」を所有するMyriad Restaurant Group提供のハイエンドレストラン「Acela Club」が設けられている(350席限定)。「Delta Sky 360 Club」同様に、プレミアムチケット所有者のみアクセス可能である。
  • Mets Hall of Fame & MuseumJackie Robinson Rotundaに隣接しており、1969年&1986年のワールドシリーズトロフィーや、人気のマスコット「Mr. Met」の初期コスチューム、メッツ殿堂入り選手の記念品などが飾られており、メッツファンだけでなく、全てのベースボールファン必見のミュージアムである。
  • MLBオールスターゲームCiti Fieldは、2013年シーズンMLBオールスターゲームの開催地に決定している。メッツがオールスターゲームを主催するのは、Shea Stadiumの初年度である1964年シーズンまで遡る。
  • ベースボール以外の著名なイベント:ポール・マッカートニーやDave Matthews Bandといったアメリカ国内外の有名ミュージシャンによるコンサートを開催した。また、2011年には、ユベントスFC対クラブ・アメリカ(メキシコの名門クラブ)や、国際親善マッチであるエクアドル対ギリシャといったサッカーの試合会場としても利用された。
admsportsbiz-304860.jpg

322日(木曜日)午前中のニューヨーク・メッツ訪問時には、Vice President, Guest ExperienceCraig Marino氏より、Mets Hall of Fame & MuseumJackie Robinson Rotundaは勿論の事、普段はアクセス不可能なロッカールームやベンチ内、フィールド上や、プレミアチケット所有者のみが入る事の出来る「Delta Sky 360 Club」などをご案内して頂ける予定です。


また、毎ホームゲーム後にメッツの監督や選手達が記者会見を行うプレスルームにて、Craig Marino様による特別講義、及びQ&Aセッションも開催予定です。Craig様からは、

  • メッツ戦開催時以外のCiti Field活用法、施設管理法
  • 現在に至るまでのキャリア過程、いかにしてメッツでの職を得ることになったのか
  • 詳細な仕事内容、典型的な1日、及び1年の流れ
  • ベースボール業界への就職を目指す参加者へのアドバイス

に関するお話を伺う予定となっております(勿論、Q&Aセッションを利用して、その他のお話を伺う事も可能です)。

admsportsbiz-304861.jpg

先日、Citi Field内にあるCraig様のオフィスを訪問させて頂き、いろいろとお話を伺わせて頂きましたが、どれもベースボール業界へ就職を目指す学生様や、カスタマーサービスを重視する企業で働く全ての方に、是非聞いて頂きたい内容でした!特に、元々銀行員であったCraig様が40歳を目前にして、全く業種の異なるベースボール業界へと転職し、メッツ編成部を経て、ビジネス部門へと移籍した経緯についてのストーリーは、参加者の皆様の興味がそそられる事、間違いありません!!!


まだ今週金曜日まで「アメリカ北東部スポーツビジネス研修プログラム」への参加者を募集しておりますので、是非ともご応募下さいませ。アメリカ国内に住んでおられる方で、全行程は参加出来そうにないが、1日だけ参加したいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!

admsportsbiz-304858.jpg

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク 三宮 伸也

0 件のコメント:

コメントを投稿