2010年7月31日土曜日

WNBA視察@マディソン・スクエア・ガーデン



Athletes Dream Management, Inc.インターンの釘田です。

昨日730日金曜日は、弊社NYスタッフ三宮と共に、マディソン・スクエア・ガーデンにて、WNBANY Liberty vs. LA Sparksの一戦を視察してきました。ADMにて新たに始めた試み、Ustreamを使っての現場からの映像配信(ADM Ustreamチャンネル“Minor SportsMajorに!”またはYouTubeアカウント“ADMStaffTV”)にて、当日の様子がご覧頂けると思いますので、そちらの方も是非チェックしてみて下さい!


NBAはともかく、WNBAには今まであまり注目されてこなかった方は少なくないのではないでしょうか?実際に私もその内の一人で、今回の視察が人生で初めての生WNBA観戦となりました。女子プロバスケットボールリーグであるWNBAの歴史は遡ること1996年。男子プロバスケットボールリーグであるNBAの全面的な支援の下発足され、翌1997年に開幕しました。開幕当初は8チームによるリーグ活動でしたが、開幕以降の順調な経営により、現在では東西それぞれの地区に6チームずつの計12チームと、じっくりと着実に市場は拡大の一途を辿っています。シーズンの流れは、レギュラーシーズンは男子のシーズンと入れ違いになるように5月に開幕を迎え、各チーム34試合を行い、その後8月後半から東西地区上位4チームずつによって争われるプレイオフに入ることになります。WNBAはシーズン中から非常にレベルの高いゲームをファンに提供し続けており、昨夜視察に向かった私たちは、見事に良い意味で期待を裏切られる結果となりました。



WNBAのモットーである“Expect Great”にあるように、男子バスケにも劣らない体の強さあり、スピード感あり(NYスタッフ三宮、あまりの展開の速さについて行けず)のクオリティーの高い(NYスタッフ三宮、期待のダンクは出ませんでしたが)、素晴らしいパフォーマンスの数々で出迎えてくれたNY Libertyには、想像をはるかに超える程の熱狂的なファンたちが続々と地元チームの応援に駆け付けて来ており、その熱気で会場中はゆだり上がっていました。バスケットボールの試合ならば、収容人数2万人弱を誇るマディソン・スクエア・ガーデンで、最上階席こそ埋まりは浅かったものの、公式発表によると昨日の1戦はキャパの7割以上に相当する、14,307人の観客を動員したとの事です。WNBA1試合平均観客動員数は2009年のデータで8039人、開幕当初から通しての1試合平均動員数は8,841人となっています。この数字はMinor League Baseballで、最多動員数を記録しているAAA International Leagueのそれを約1,000上回る数字であり(使用しているスタジアム/アリーナのキャパの違いがある中で、この比較自体に特別意味は成さないかも知れませんが、参考程度に)、この事からもWNBAは数少ない女子プロスポーツリーグの成功の一例と言えるでしょう。

この日観戦したカード、NY Liberty vs. LA SparksNY Libertyにとって因縁浅からぬ組み合わせでした。NY LibertyLA Sparks共にWNBA開幕当初からリーグに属する8チームの内の2チームで、これまでも幾度となく激しい戦いを繰り広げてきています。プレイオフの常連で、リーグトップクラスの観客動員とチーム収入を誇るNY Libertyにして、多少意外だったのが、実は過去に一度もリーグ優勝経験がありません。過去にWNBAファイナルに進出した回数は4回と、4度も優勝に王手をかけながら、後一歩のところで敗れ続けてきました。初めの3度の挑戦は、全て同一カードとなり、リーグ開幕直後から、絶対王者としてWNBAに君臨し、4連覇を成し遂げ王朝を築き上げていたHouston Comets相手に一度も勝ちきることができませんでした。そして向かえた4度目の正直。ここで相対したのがLA Sparksでした。結果2-0のストレートで、またも優勝を逃す事に。Houston Comets2008年に事業を停止し、WNBAから撤退している為、ついにリベンジが叶わなくなってしまった今、LA Sparksが唯一のカタキということになります。
現在シーズンの2/3以上である24試合を終え、Liberty1311敗で東地区同率の4位につけています。プレイオフ進出瀬戸際に立っている中での、昨夜の試合。盛り上がらない訳がありませんね。

今後もADMスタッフは、全米中を所狭しと飛び回り続けます。そして、ニューメディアを駆使して、スポーツ大国・米国にあけるコアな情報を、日本の皆様へとタイムリーにお伝えして行きたいと考えています。これからも当Blogと共に、昨夜の会場の盛り上がりもしっかりと収録されているADM UstreamチャンネルMinor SportsMajorに!、またはYouTubeアカウントADMStaffTVを何卒宜しくお願い申し上げます!

2010年7月30日金曜日

米国プロ野球独立リーグから学ぶもの

Athletes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフの内藤です。


今回は先週までお伝えした「アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸へ~」の番外編として、大陸横断中に私が訪れました米国プロ野球独立リーグに所属する球団を紹介させて頂きます。

ナックル姫こと吉田えり選手の移籍及び活躍で、一躍脚光を浴びたプロ野球独立リーグ。この独立リーグはアメリカとカナダで行われており、その起源は19世紀とも言われております。現在8つのリーグ(American Association、 Atlantic League、 Canadian-American League、 Frontier League、 Golden League、 Northern League、 United League、 Continental Baseball League)が運営され、合計63球団が活動しております。各チームはメジャーリーグ、その下部組織のマイナーリーグとは別に組織・運営され、選手たちにとってはメジャーリーグに昇りつめる登竜門として位置づけられております。

ほとんどの独立リーグに所属する球団は地方にある小・中都市に展開され、地域活性化の重要な一部を担っております。しかし、近年の経済不況のあおりを受け、各球団とも運営に苦戦を強いられています。その中、今回私はAmerican Association に所属するGrand Prairie AirHogsに視察訪問させて頂きました。AirHogsはテキサス州はダラス近郊に位置し、1試合平均約3,000人の集客があります。ちなみに、American Associationで観客動員数トップを走るのは、St. Paul Saints(ミネソタ州)で1試合平均約5,700人を記録しております。マイナーリーグと比較をしても、劣らないほどの人気を誇っていますね。

さて、今回訪問したAirHogsにて様々な工夫やプロモーションを発見致しました。



まず球場の中で目を惹いたのが、右中間に設置された特別スイートとプールでした。私が訪れた日は誕生日を祝うグループが貸し切っており、野球そっちのけで大人子供が時間を楽しんでいらっしゃるようでした。勿論このプールはグランドと隣接しており、ホームランボールが飛んでくる恐れもあります。誕生日を迎えたお子様にとっては、一生の思い出になったのではないでしょうか?この様な工夫はメジャーリーグに所属するArizona Diamondbacksの本拠地、Chase Fieldでも見受けることが出来ます。しかし、AirHogsのプールは、それと比較し、非常にお求め安い価格で提供されていることは言うまでもありませんね。




スタンドの外を覘くと、小さな野球フィールドが併設されておりました。試合中、プロ野球選手の活躍に触発された子供たちが、元気よくこちらで“ミニ野球”をしていました。また、上記写真には写っておりませんが、この横には子供たちが遊べる遊具、そしてミニゴルフが設置されております。通常野球の試合時間は3時間前後ですが、これならお子様たちも飽きずに球場で楽しい時間を過ごすことが出来ますね。




そして、こちら最後の写真はフィールド内でのキャッチボールです。この様にお客様をグラウンドに招待してイベントを実施するのは試合後がほとんどのようですが、AirHogsでは試合前に子供たちをレフト側に集め、15分ほどキャッチボールなどが出来るようにグランドを開放しておりました。勿論プロ選手たちがプレーする直前のグランドということもあり、子供たちのテンションは絶頂に達していたことは言うまでもないですね。それを見守る親御さまも、カメラのシャッターを押す指にも力が入っておりました。


今回ご紹介させて頂いたのは、プロ野球独立リーグ球団の一部です。確かにメジャーリーグには敵わない点が多々有りますが、独立リーグには彼らにしか提供できない商品・価値が存在すると思います。

現在、日本から多くの野球関係者がメジャーリーグを視察しに渡米しております。しかし、独立リーグや女子プロ野球機構が注目を浴び始めた日本球界には、メジャーリーグ以外にも着目するべき点が存在すると私は考えております。今後も弊社スタッフが全米を駆け回り、この様な日本ではなかなか御目にかかる事の出来ない現場情報を発信していけたらと考えております。今後とも宜しくお願い致します。

また、ニューメディアを駆使して、スポーツ大国・米国におけるコアな情報を、日本の皆様へとタイムリーにお伝えして行きたいと考えています。これからも当Blogと共に、ADM Ustreamチャンネル“Hello from Baseball Stadium(スタジアム・パークからこんにちは)”、You Tubeアカウント“ADMStaffTV”を何卒宜しく御願い致します!

2010年7月29日木曜日

米国地方都市における地域振興のための“Japan Night”

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク・スタッフの三宮 伸也です。

7月28日(水曜日)に、AAAマイナー球団Lehigh Valley IronPigs(Philadelphia Phillies傘下)が開催した“Japan Night”を取材するために、Pennsylvania州Allentownまで足を伸ばして来ました。このAllentownという町は、NY州Manhattanから車で約2時間の距離に位置しています。


【ManhattanからAllentownまでの距離は97.5マイル(約158キロ)です】


典型的な米国地方小都市であるAllentwonは、近隣を大都市(New York City、Philadelphia、Pittsburgh)に囲まれているため、若者の流出による高齢化に悩まされていました。また、地域の経済を支えていた鉄鋼産業の衰退により、地元全体が活気を失いつつありました。そんな状況を打破すべく、Allentownは地元の町興しのために、5025万ドル(約44億円:1ドル=87円で換算)を掛けて新球場Coca-Cola Parkを建設し、2008年シーズンからのプロ野球球団誘致を実現させたのです。


そのような経緯で誘致されたため、Lehigh Valley IronPigsは、地元市民からとても愛されています。マイナー球団の中では非常に珍しく、全てのホームゲーム(全72試合)が地元テレビ局によって生放送されています。また、昨シーズン(2009年)の1試合平均入場者数は、全米中に数多くあるマイナー球団の中でも第2位にランキングされました。


このようにAllentown市民にエンターテイメントという“心の拠り所”を提供し続けるLehigh Valley IronPigsが、更なる地域活性化を実現すべく企画したのが、この“Japan Night”でした。この“Japan Night”は、岡山県出身であり、2008年シーズンよりIronPigsで球団職員として働くHiroshi Morioka氏によって、企画・運営されました。“Japan Night”を成功させるために奔走するMorioka氏の奮闘振りは、彼自身のBlog“NBA MiLB MLB インターンシップ挑戦中 Morris Soul”に詳しく掲載されておりますので、是非、そちらをご覧になって下さい。更にMorioka氏を知りたい方は、“Moritter”をフォローすることをお勧め致します。


今回の“Japan Night”の取材の様子は、ADM Ustreamチャンネル“Hello from Baseball Stadium(スタジアム・パークからこんにちは)”、あるいはYou Tubeアカウント“ADMStaffTV”上に多くの動画をUp致しましたので、是非、そちらをご覧になって下さい。かわいい日本人ウグイス嬢による選手アナウンス録音や、試合前の君が代斉唱、ラッキー7における甲子園スタイルのジェット風船打ち上げの様子など(全てMorioka氏のアイディアです)、ここが本当にアメリカの球場なのか、と錯覚を起こすような映像が盛り沢山です。また、非常にご多忙の中、“Japan Night”成功の立役者であるHiroshi Morioka氏に貴重な御時間を頂き、特別インタビューも行わせて頂きました。インタビューでは、Morioka氏より、「Japan Nightを企画した狙い」、「スポンサー集めの裏話」、「全米初となる漢字によるユニフォーム誕生秘話」などを熱く語って頂きました。


【この日、実際にIronPigsの選手達が試合で着用した漢字のユニフォーム“鉄豚達”。試合後にオークションにかけられ、収益は全て地元チャリティーへと寄付されました】


Morioka氏によるリアルの言葉は、今後日本からの留学を考えている学生さんや、スポーツビジネス界への就職・転職を志す皆様の心にきっと響くはずです。私自身も、Morioka氏のバイタリティー&行動力に刺激を受け、「考える前に行動しなければ!」という気持ちになりました。このような素晴らしいイベントの取材機会を与えて下さったMorioka氏、そして普段入ることの出来ないPress Boxや球団オフィスへの入室許可を快く与えて下さったIronPigs球団様には、感謝の気持ちで一杯です。本当にどうも有難うございました!


今後もADMスタッフは、Morioka氏に負けず劣らず、全米中を所狭しと飛び回り続けます。そして、ニューメディアを駆使して、スポーツ大国・米国におけるコアな情報を、日本の皆様へとタイムリーにお伝えして行きたいと考えています。これからも当Blogと共に、ADM Ustreamチャンネル“Hello from Baseball Stadium(スタジアム・パークからこんにちは)”、You Tubeアカウント“ADMStaffTV”を何卒宜しく御願い致します!

2010年7月24日土曜日

レブロンの決断とその影響 Part III


Athletes Dream Management, Inc.インターンの釘田です。

先日新たに興味深い調査を発見しました。レブロンのHeat移籍もまだまだ記憶に新しい中、ESPNが行った調査とは「次の5年間でどちらがよりNBAの顔になっているか?」。選択肢は話題のレブロンとNBA3年目にして早くも2009-10シーズン得点王を獲得した若干21歳、Thunderのスコアラー、ケビン・デュラントでした。
国内だけでなく、世界的知名度なども考慮すれば、現在のNBAの顔は未だLakersのコービー・ブライアントだと私は思っていますが、来月には自身32回目の誕生日を迎えることになります。5年後(7月)となると、レブロンとデュラントはそれぞれ30歳と26歳。デュラントはもちろん、この年に31歳になるレブロンもまだまだ選手として、年齢を気にする時期ではないはずです。

実際に調査結果を確認する前までは、5年後ならば、なんだかんだと言ってもまだレブロンへの投票の方が多いだろうと多寡を括っていた私でしたが、投票結果を見て驚きました。


【約13万人の投票者の内、半数以上の投票を獲得したのはケビン・デュラントでした】

その高い得点能力で、勝率28分しかなかったチームを6割以上の「勝ち組」に変え、西地区でプレーオフ進出に導いた原動力になったという派手さ、話題性もあると思いますが、どうもこの数字は他にも反映されている出来事があるようです。それはやはりレブロンの移籍。この調査を受けてのファンの声の中で多かったものは、過去2週に渡りこのブログで書いてきた通り、やはり今回の一連のレブロン移籍ニュースによるレブロンに対するイメージの変化を訴えるものでした。デュラントがOklahoma City Thunderとの5年間の契約延長を自身のTwitterにて静かに公表した一方、ESPNを独占しての生中継まで行い、これ以上ない程にメディアの注目を引きつけたレブロン。当人の意志の有無はともかく、ここまで両極端になった両者のスタイルに、どこかアンチ・レブロンのような意見すら数多く見受けられました。この調査結果はそういった意見も含まれた結果だと思っています。この事からも今回のレブロンの決断に圧し掛かる重圧は半端なものでは無い事が容易に推測できます。

来季最も注目されるポイントであるだろう、そのレブロン率いる新生Miami Heatはどうなのか?という点ですが、NBAファンは新生Heatをどう見ているのでしょうか?ここに一つの目安となる「ファンが考える新しいNBAパワー・ストラクチャー」があります。


とても面白い結果になっています。もちろん、現在噂に上がっているクリス・ポールやカーメロ・アンソニー等、これからトレードの可能性のあるビッグ選手もまだ数多くいますが、この調査が行われた720日時点でのファンのリアルな声です。昨シーズンの勝率を基にした表と比べてみると数点特筆すべき点がいくつかあります。

【プレーーオフに進出した16チーム(勝率順)】 

3位にランクインしたCelticsは、昨シーズンの東地区の覇者ですし、今オフにHeatからベテ
ランセンターのJermain O’Nealを獲得しているので納得はいきます(ちなみに2010-11シーズンのCeltics予想スタメンのPG/Rajon Rondoを除く4選手の平均年齢は33.5歳とかなりの高齢になりそうです)。

2位にランクインしたのは、話題の渦中にあるMiami Heatでした。注目のTrioに勢いのある若手を揃えた新生Heatならば、1位にランクインしないのが不思議なくらいでしょう。

2大会連続でアメリカ代表に名を連ね、2008年のオリンピック・ゴールドメダリストであるCarlos BoozerJazzから新たに加え、若手の活躍が著しいBulls5位にランクインしました。

そしてなんと言ってもレブロンを失ったCavaliersの急降下でしょう。1位に支持された数は上から5番目と多いながらも(恐らく地元ファンからの投票が多く含まれている)、レブロンが連続欠場した昨シーズン終盤4試合で1つも勝ち星を上げることができなかった現状を考えると、19位というランキングも妥当だと言えるのではないでしょうか。

皆様もあれこれ考えながら、是非一度自分なりのランクを考え、アメリカ人が考えるものと比較して見て下さい。面白い発見があるかもしれません!

2010年7月23日金曜日

第4弾!アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸へ~

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。


先週までのブログ・エントリーでお伝えしていた大陸横断旅程も、昨日を持ちまして無事終了致しました。アメリカ北東部に位置するニューハンプシャー州を出発し、弊社オフィスのある南西部カリフォルニア州はロサンゼルスまで、17日間を要した走行距離はなんと約1万キロにも上りました。




今回も各地で訪れた球団をご紹介させて頂きます。


<O地点:ミズーリ州カンザスシティ>

• カンザスシティー・ティボーンズ(独立リーグ野球球団)

<Q地点:テキサス州ダラス>

• テキサス・レンジャーズ(MLB)

• フリスコ・ラフライダーズ(MLBテキサス・レンジャーズ傘下のAA球団)

• グランドプレーリ・エアホッグス(独立リーグ野球球団)

• ダラス・カウボーイズ(NFL)

<Q地点からR地点の道中:テキサス州ミッドランド>

• ミッドランド・ロックハウンズ(MLBオークランド・アスレティックス傘下のAA球団)

<R地点からS地点の道中:テキサス州エルパソ>

• エルパソ・ディアブロズ(独立リーグ野球球団)
<S地点:アリゾナ州ツーソン>

• ツーソン・トロス(独立リーグ野球球団)
<T地点:アリゾナ州フェニックス>

• アリゾナ・カージナルス(NFL)

• アリゾナ・ダイアモンドバックス(MLB)

• フェニックス・サンズ(NBA)

• フェニックス・マーキュリーズ(WNBA)

• フェニックス・コヨーテズ(NHL)



このアメリカ横断紀行中に訪問させて頂いた球団数は、まさに41チームにも上ります。この17日間で、私は沢山の出会いに恵まれたと感じております。訪問したメジャー球団では、マーケティング部責任者が直接球場を案内して頂いたり、ミルウォーキーでのスタジアム・ツアー中に、他のお客様たちと意気投合し、翌日のゲーム観戦のお誘いを頂きました。また、弊社が常日頃からお世話になっている実業家の方にご挨拶する機会を頂いた時に、「プロフェッショナルのあり方」や「スポーツを他業種から見たマーケティング方法」など様々な現場でしか得られないことを学ばせて頂き、私自身も一社会人として成長するきっかけを発見することが出来ました。

『人との出会い』と『経験』によって、人間は成長できるものだと言うことを実感した17日間の旅程でした。自分自身の成長と共に、今後も弊社スタッフの一員として、今まで出会うことの無かったような方々や未知の経験を結ぶ架け橋になれるよう、日々業務に取り組ませて頂けたらと思います。

次回は、番外編!アメリカ大陸横断紀行として、日本ではなかなか垣間見ることの出来ない米国独立リーグに所属する野球球団の様子をお伝え致します。乞うご期待ください!!

2010年7月21日水曜日

実りのサンフランシスコ出張

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク・スタッフの三宮 伸也です。

先週の水曜日(7月14日)より、うだるような蒸し暑さの続くNew Yorkを離れ、青い空の眩しい西海岸へと出張に来ています。


弊社・本社のあるBeverly Hillsに2日間滞在した後、7月16日から19日まで、San Franciscoへと出張して来ました。Beverly Hillsを早朝4時に出発し、ひたすら車を運転すること約6時間で、無事にSan Franciscoへと到着しました。


【Beverly HillからSan Franciscoまでの道のり(約611キロ)】


San Francisco滞在中は、San Francisco Giantsの本拠地「AT&T Park」でのMLB観戦は勿論のこと、非常に数多くのNFL・NBA施設、そして米国では決して欠かすことの出来ないCollege Sportsの現場を視察する機会に恵まれました。また、スポーツ以外にも、世界中の頭脳が集まるシリコンバレーを訪れ、「Apple Inc.」や「Google Inc.」を視察することにより、世界最先端のIT技術を学び、新たなビジネス・ヒントを得ることが出来、非常に実りのある出張となりました。


サンフランシスコ出張中の詳しい様子は、「ADM Facebook」ページに掲載しましたので、是非そちらを御覧になって下さい。写真だけではなく、初日に観戦した「New York Mets対San Francisco Giants戦」の動画もUpしました。皆様に、少しでもMLB観戦の興奮が伝われば嬉しい限りです。


今後も、TwitterやFacebook、また新たなメディア・ツールを活用し、米国スポーツの現場をお伝えして行きたいと思いますので、どうぞ宜しく御願い致します。

2010年7月18日日曜日

コロラド州デンバー→ユタ州ソルト・レーク・シティ→ネヴァダ州ラスベガス→コロラド州デンバー

Athletes Dream Management, Incロサンゼルス・スタッフ野口 毅です。

先週に引き続き、遠征の旅先で触れたアメリカの大自然をレポートさせて頂きます。


3. ネヴァダ州ラスベガス - コロラド州デンバー

【ウルフ・クロス】
ラスベガスから東に約7時間、日本では見られない砂漠地帯を走り続けると、高さ数百メートルの岩山に挟まれた峠道にたどり着きました。写真中の岩山の最下部は恐竜が生息した時代の地層とのことでした。
 


【ヴェイル】
全米有数のスキーリゾートとして名を馳せるヴェイルは、デンバーから約2時間弱の距離にあります。絶景とは言え、不毛の砂漠を数日間移動してきた身としては、緑に包まれた美しい山々を見ただけでホッとしました。



長時間の運転を伴う過酷な移動ではありましたが、数万年の年月を経て形成されたアメリカ山岳部の絶景を味わう機会を下さった選手とADMには本当に感謝しております。今後とも選手が安心してプレーする環境を整えるべく、ADMは西へ東へ全米をかけまわります。

レブロンの決断とその影響 PartII

Athletes Dream Management, Inc.インターンの釘田です。

決断発表後、レブロン選手はインタビュー内で、「(決断は)今朝起きるまで分からなかった。勝つことが自分の仕事で、この決断はその為に最善のものだと信じている。チームの現状はまだRosterすらままならない状態であるが、これからHeatのトップ(オーナー、幹部)から現場で働いている人間まで、全ての人が同じ気持ち(優勝)を共有し、それに向かっていかなければならない。Heatならそれができると思っているし、Heatなら1度だけでなく、これから幾度に渡り優勝を成し遂げられるチームに成れると信じている。」とインタビューに応じていました。このインタビューからも分かる通り、地元のオハイオを離れ、今まで支えてくれたファンから離れるという決断は決して容易なものではなかったでしょう。このような、世界中が注目する決断の後は、少なからず各方面で波風は立つものです。

独占中継直後に行われた、ESPNの調査にて、このレブロンの決断に対してのNBAファンの厳しい意見が明らかにされました。
「レブロンに対するあなたの意見は、過去1年間でどのように変わりましたか?」と題した調査では、6万人以上の投票者の内、42%が「以前よりレブロンを好きではなくなった」という選択をしています。



NBAでは、スター選手と呼ばれ、柱としてチームを支えてきた選手は、そのバスケット人生を一貫して同一のチームで過ごすことが多い風潮にあります。マジック・ジョンソンとLakers、ラリー・バードとCeltics、マイケル・ジョーダンとBulls(2度目の引退後に、Wizardsに行きはしましたが、通常とは異なる複雑な状況でしたので、例外扱いします。)コービー・ブライアンとLakers、ティム・ダンカンとSpurs等々。これはチームへの忠誠心の表れと解釈され、選手個人のイメージとしてもプラスに作用しています。

また、解説者の中にもこのレブロンの移籍を問題視する声がいくつかありました。ESPN解説者の中には、レブロンという大きな柱を軸にチーム形成していたクリーブランド時代とは違い、2人の他のビッグスターとチームを成す事で、これまでの様にレブロンが“映える”事は無くなってしまうのでは?とレブロン選手のブランド価値の低下を危惧する声も上がっていました。

別のESPNによる調査では、レブロンの決断に対するファンの態度が表れています。レブロンの決断についての感想を求めた同調査では、アメリカ外からの声も含めて、投票者およそ6万6千人中、半数以上の57%が「Bad」と答えています。




【ファンによるMiami Heatの来季の成績予想】

実際に、Miami Heatが来季どの程度のパフォーマンスを残すかは、今は知る由もありませんが、空振りに終わったLakersのベテランガードDerek Fisher獲得なども含めて、これからもHeatから目が離せません!

2010年7月17日土曜日

第3弾!アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸まで~

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。

前回のブログ・エントリーの時点で、私はオハイオ州シンシナティ(J地点)に滞在しておりました。現在はミ ズーリ州カンザスシティ(O地点)まで旅程 を進めております。まずは、前回に引き続き、私の訪問・視察させて頂いた球団を地域ごとにご紹介致します。

M地点:イリノイ州シカゴ(周辺地域含む)>
  • シカゴ・ホワイトソックス(MLB
  •  シカゴ・カブス(MLB
  • シカゴ・ブルズ(NBA
  • シカゴ・ブラックホークス(NHL
  • ベロイト・スナッパーズ(MLBミネソタ・ツインズ傘下のA球団)
  • カーンカウンティ・クーガース(MLBオークランド・アスレチックス傘下のA球団)

L地点:ウィスコンシス州ミルウォーキー>
  • ミルウォーキー・ブルワーズ(MLB
  • ミルウォーキー・バックス(NBA
  • ミルウォーキー・アドミラルズ(NHLナシュビル・プレデターズ傘下のAHL球団)
N地点:ミネソタ州ミネアポリス>
  • ミネソタ・ツインズ(MLB
  • ミネソタ・ティンバーウルフス(NBA
  • ミネソタ・リンクス(WNBA)
  •  セイントポール・セインズ(独立リーグ野球球団)

N地点とO地点の中間: アイオワ州デモイン>
  • アイオワ・カブス(ML:Bシカゴ・カブス傘下のAAA球団)

O地点:ミズーリ州カンザスシティ>
  • カンザスシティ・ロイヤルズ(MLB



今回は、今 シーズンにオープンしたミネソタ・ツインズの本拠地である「ターゲット・フィールド」を写真と共にご紹介させて頂きます。
 


<街を巻き込んだターゲットの戦略>

このターゲッ ト・フィールドの周辺にはティンバーウルフスとリンクスのホームであるターゲット・センターも隣接されており、またショッピングセンターや駐車場と空中通 路で繋がっております。街全体が大型ディスカウント百貨店チェーン、ターゲットのトレードカラーである赤とマーク(◎)1色になっております。

<どこでもトイレを発見できる!?>

球場内を視察してみると、幾つかの独自なスタイルを発見することができました。真っ先に気がついたのは トイレの数です。一箇所ごとのトイレ自体の数は少ないのですが、至る所にトイレが設けられ、探すのに不便なくいつでも使用できます。また、家族用トイレも 充実しており、お子様連れのお母様などもそこまでご足労頂かなくても良い設計になっておりました。

<均一化された売店>

コンセッション(飲食売店)は「これぞ!」というものは無かったのですが、各セクションごとに設けら れ、全てメニューも統一され、クオリティーの均一化がされておりました。反対にニューヨーク・メッツの本拠地、シティ・フィールドのコンセッションは、NYCから様々なレストランが出展しバラエティーに富んでいたのが思い出さ れますね。

<新たなるスポンサーの試み>

加えて、電化 製品量販店のベスト・バイ(メインスポンサー)が設置するブースで面白い試みを発見しました。任天堂やプレーステーションなどのゲーム機を設置しているだ けでなく、なんと携帯電話の充電ブースまで設置しているのです。そこでは各機種に適用できるように様々なソケットが用意され、多くの人々がご使用されてお りました。

横断の旅はまだまだ続きますので、次回のブログ・エントリーもご期待ください!

2010年7月14日水曜日

選手マネジメント業務の1コマ~海外銀行、及び証券口座申告編 Part2

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク・スタッフの三宮 伸也です。


前回に引き続きまして、今回のエントリーも「海外銀行、及び証券口座申告」業務についてです。今回はPart2としまして、この「海外銀行、及び証券口座申告」申請のためには、具体的にどのような情報が必要となるのかを御説明させて頂きたいと思います。


「海外銀行、及び証券口座申告」のために使用するフォーム「TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts」を準備するためには、以下の情報が必要となります。


1. 銀行名、支店名、及び支店住所

昨年度(2008年度申請分)までは銀行の支店名のみでOKでしたが、本年度(2009年申請分)より、支店住所の記載が義務付けられるようになりました。


2. 口座番号

対象となる口座は、通常の銀行、及び証券会社の口座(株式保有口座も含む)です。UBSの問題を受けて、IRSの調査がより厳しくなると予想されるため、銀行だけでなく、必ず証券会社の口座についても情報を開示することが求められます。


3.対象1年間(毎年1月1日から12月31日まで)の最高残高

銀行の「最高残高」のルールとしては、最低でも四半期以上の頻度で発行される報告書に記載されている最高残高とされています。また、証券口座の場合は、「年末の保有残高を、年末時点の株価、及びその他の市場価値として提示されている価値へと換算し、年末時点での為替で割り返す」こととなっています。


4.対象1年間(毎年1月1日から12月31日まで)の金利収入

日本の銀行、及び証券口座の利率は非常に低いため、それほど「金利収入」は多くないのですが、海外では、利率の高い口座(主に定期口座など)も存在するため、どれだけ小額の場合でも、必ず申告する必要があります。



以上が、「海外銀行、及び証券口座申告」申請のために必要な情報です。ご覧の通り、いずれも非常にプライベートな情報ですので、守秘義務は勿論のこと、選手とその御家族、及び日米の関係者の皆様との常日頃からの信頼関係&コミュニケーションがとても重要になると感じております。


必要情報取得後は、前回のエントリーでも御説明させて頂いたように、「米国CPA様によるフォーム『TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts』の作成⇒選手によるフォームへの署名⇒Certified Mail&Return Receiptにて、U.S. Department of the Treasury(米財務省)へ申告」という流れとなります。期限日である毎年6月30日の数ヶ月前から、日米をまたいで、多くの方々からのご協力を仰ぎながら必要情報を収集し、ついに郵便局の窓口で、無事に「海外銀行、及び証券口座申告」申請を終えた瞬間は、ほっとすると同時に、選手マネジメント業務に関わらせて頂いていることに幸せを感じる瞬間でもあるのです。



【写真のCPAは、あくまでもイメージであり、常日頃から御世話になっているCPA様ではありません】


これからも、選手とその御家族が安心して米国生活を送って頂けるように、全力でサポートさせて頂く所存です。そのためにも、常に謙虚に、新たな知識を学ぼうとする姿勢を持って、日々の業務に取り組んで行きたいと思います。

2010年7月13日火曜日

コロラド州デンバー→ユタ州ソルト・レーク・シティ→ネヴァダ州ラスベガス→コロラド州デンバー

Athletes Dream Management, Incロサンゼルス・スタッフ野口 毅です。
先週に引き続き、遠征の旅先で触れたアメリカの大自然をレポートさせて頂きます。
 
 
2. ユタ州ソルト・レーク・シティ - ネヴァダ州ラスベガス


【レッド・キャニオン】

ソルト・レーク・シティ-ラスベガス間には世界的に著名な数多くの国立公園があります。まず最初に私達を迎えたのがレッド・キャニオンでした。ソルト・レーク・シティから何かすること2時間半、見渡す限りの草原を抜けると、数多くの赤茶けた奇岩が姿を現します。これらの奇岩の間にはサイクリング・コースもあり、サイクリングを楽しむ方々も沢山おられました。
 
 
 
【ブライス・キャニオン】
お付き合いのある記者の方にお勧め頂いて立ち寄ったのが、このブライス・キャニオンでした。数万年の期間を経て水と風によって削られた岩々は壮観でした。標高は2,500mを超えており酸素が薄い為、少し距離を歩いただけで息切れがしました。


 

【ピンク砂丘州立公園】

ブライス・キャニオンからザイオン国立公園を抜けてラスベガス入りする予定だったのですが、ザイオンへの道が工事により封鎖されていた為、迂回致しました。選手共々非常に残念な思いをしながらカーナビが示したデコボコ道を進むこと30分、突如道の左手にピンク色の砂丘が現れました。車を止めて砂丘に足を踏み入れた所、これまでに見たことの無い程きめ細かい砂粒子に、一同子供の様にはしゃいでしまいました。


 
次回に続く

2010年7月11日日曜日

第2 弾!アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸まで~

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
先日のブロ グ・エントリー「第1弾!アメリカ横断紀 行~東海岸から西海岸まで~」でお伝えできなかった横断ルートを、今回はご紹介させて頂きます。


【アメリカ横断予定経路】

76日にニューハンプシャー州(A地点)を出発した旅も6日目を向かえ、只今イリノイ州シカゴ(M地点)に滞在しております。まずは、今日現在までに訪問・視察させて頂いたプロ球団を、下記にてご紹介 させて頂きます。

A地点:ニューハンプシャー州マンチェスター>
·         ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ(MLBトロント・ブルージェイズ傘下のAA球団)
·         マンチェスター・モナークス(NHLロサンゼルス・キングス傘下のAHL球団)

C地点:ペンシルベニア州フィラデルフィア>
·         フィラデルフィア・フィリーズ(MLB
·         フィラデルフィア・フライヤーズ(NHL
·         フィラデルフィア・76ersNBA

D地点:メリーランド州ボルティモア>
·         ボルティモア・オリオールズ(MLB

E地点:ワシントン.D.C.
·         ワシントン・ナショナルズ(MLB

G地点:ペンシルベニア州ピッツバーグ>
·         ピッツバーグ・パイレーツ(MLB
·         ピッツバーグ・ペンギンズ(NHL

H地点:オハイオ州クリーブランド>
·         クリーブランド・インディアンズ(MLB
·         クリーブランド・キャバリヤーズ(NBA

I地点:ミシガン州デトロイト>
·         デトロイト・タイガース(MLB

J地点:オハイオ州シンシナティ>
·         シンシナティ・レッズ(MLB


そして現在はイリノイ州シカゴに到着し、明日から2日間、シカゴ中心とウィスコンシス州ミルウォーキーにまで足を伸ばし、営業及び視察を行います。

このように 全米中の現場を視察し、比較することにより、各球団のマーケッティング戦略やサービスの提供の方法などの違いを発見することができます。しかし、各球団の お話を伺うにつれて、全体的に「女性とジュニア層」に注目することが各球団戦略の共通点として浮かび上がりました。特に印象深かった球場はデトロイト・タ イガースの「コメリカ・パーク」です。



球場の中に遊 園地とも思えるような遊具が設置され、野球にそこまで興味の無いお子様や、お子様連れのご家族も多数訪れておりました。それに伴ってか、他の球場とは異な り、コメリカ・パークの球場形態は立ち見で試合を観戦できる箇所を数多く用意しており、通常のシーツチケットよりもその価格はお求め安くなっておりました。つまり、コメリカ・パーク自体を野球場としてだけでなく、エンターテイメント性の強いテーマパークとして捉え、今までいらっしゃらなかった女性やお子 様の客層をより取り込めることが可能になると考えられます。

このようなことはマイナーリーグ球団でも数多く見られます。メジャーと比較し、プレーのレベルがやや落ちるマイナー球団では、主商品を「野球」ではなく「家族や友達 で共有する時間と場所」と認識し、マーケティングに取り組んでいるところがほとんどのようです。日本スポーツ産業でもこのような観点をさらに強化する必要 性があると考えられますね。

まだまだ視察の旅は続きます。時間が許せる限り様々な場所を訪れようと思います。
宜しくお願い申し上げます。

2010年7月10日土曜日

レブロンの決断とその影響。

Athletes Dream Management, Inc.インターンの釘田です。

World Cupにて、新たな歴史的1ページが加えられようとしている一方で、今週78日木曜日午後9時、アメリカはNBAにおいても、1つの歴史的決断が発表されました。
World Cupもアメリカ代表が敗退すると共に、だんだんとメディアの関心が薄れていく中、ここ2週間程に渡り、Hotな話題として取り上げられていたのが、今年のNBAフリーエージェント達の動向です。中でも断トツの注目を集めていたのが、NBAの王様、「Kingレブロン」の来季です。

レブロン獲得を巡っての6チーム(Bulls, Cavaliers, Clippers, Heat, Nicks, Nets)による激しい争奪戦が、71日より繰り広げられてから1週間。レブロンの来季について、様々な噂、情報等が飛び交う中、ESPNでは、78日木曜午後9時から、レブロンの為に特設会場を設けまして、特番として彼が来季からどこのチームでプレーするのかの決断を中継にて放送していました。そんな世界中から注目が集まる中で、レブロンが下した決断は、大方の予想していた通り、既にラプターズからの移籍が決まっているもう1人のスター選手であるクリス・ボッシュと、Miamiの顔であるドウェイン・ウェイドが集う、Miami Heatに加わるというものでした。


【左からDwyane Wade, LeBron James, Chris Bosh】

こうして南のビーチに、衝撃のBig3が誕生しました。Big3と言えば、思い出されるのが、2007-08シーズンのBoston Celtics。この年はケビン・ガーネットにレイ・アレンというオールスターの常連を補強し、地元ではレジェンドと愛される、Celtics一筋のポール・ピアースと共に、Big3を築き66-16という完璧な成績でシーズンを終え(前年度24-58から)、勢いそのままにNBA Championship勝利まで成し遂げ、文字通りリーグを震撼させました。

【左からRay Allen, Kevin Garnett, Paul Pierce】

しかし、今回のMiamiに集まる3選手は、2008年北京オリンピックでバスケットボールアメリカ代表として金メダル獲得の原動力となり、今まさに選手として上り坂にいる3選手と言えるでしょう。そういった意味では、MiamiBig3は、注目度、話題性、破壊力という面からしても、Celtics Big3を更に凌ぐものになるのでは、と推測できます。現に、午後9時にレブロンが決断を公表する直前まで、ESPNにて行われていた調査には、MiamiBig3への注目度、期待度が既に現れていました。

「レブロンは今夜、どのチームと契約を結ぶと思う?」と題した調査では、午後9時の時点で、なんと24万人以上の方が投票されており、その内の42%Miami Heatと答えていました。もちろん、様々な情報を集め、Heatへの移籍が濃厚だろうと予測された上で、投票されている方もいるとは思いますが、この圧倒的な数字はそのままファンの、「Big3が実現して欲しい」という願望の表れと解釈できるのではないかと思います。


 












次週は、このレブロンの移籍を受けて、NBAファン及び関係者方がどのような反応を示しているのかを紹介したいと思います。


2010年7月8日木曜日

第1弾!アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸まで~

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフ の内藤です。

学生として生活していた アメリカ東海岸北部に位置するニューハンプシャー州を出発致しまして、弊社のロサンゼルス事務所があるカリフォルニア州に向けて、現在営業と視察を兼ねまして 車でアメリカ大陸を横断しております。遠征日程は17日 間、約7,500キロを予定しております。

1年半過ごしましたニューハンプシャー州を後に、7月6日にニューヨーク入りし、本日はメリーランド州ボルティモアに来ております。この町には 現在MLBで活躍されている上原浩治選手が所属するボ ル ティモア・オリオールズがあるだけでなく、NFL球 団で あるレイヴンズや大学スポーツも盛んな土地として 知られ ています。

先のブログ・エントリー「レト ロな雰囲気の街ボルティモア」でもご紹介致しましたが、
オリオールズの本拠 地、オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズの視察に訪れ、球場ツアーに参加いたしましたので、今回はスタジアム内部をご紹介させていただきます。



(スイートからの景 色)


上記の写真はスタジアム中段に設置されたスイートルームからの景観です。一部屋に 対して客席が30席ほどあり、中には簡易 キッチンやバスルーム、大型テレビも完備されております。このようなスイートは一般的にはスポンサーや企業向けに販売され、購入者及び企業の福利厚生施設 や商談の場などとしても使用されております。現在、現在多くの球団が新しいスタジアムの新建設やリニューアルに取り掛かっています。傾向としては一般の観 客席総数を減らし、このようなスイートや球場内レストランを増加することによって、売り上げを上げ、観客動員率を増やす試みをしているようです。


(球場 内の地下道)



(キッズルーム)


こちらはオリオールズ選手用ク ラブハウス(ロッカールーム)の横に併設されているキッズルームです。このキッズルームは選手のご家族、お子様の為に用意され、保育士を配置し、子供が喜ぶおも ちゃなども備えています。選手のご家族の為の託児所があるとはさすがですね。アメリカ・スポーツならではの「球団は選手の家族も大切にする」という背景 が、この施設から伺う事が出来ます。



弊社ではこのように様々な地 域、施設に出向き施設を様々な観点から視察することで、自身の知識や経験を蓄えるだけでなく、日本のスポーツ産業のお役に立てることができるよう、日々実 践しております。

現在、メリーランド州のボルティ モアに滞在し、明日にはペンシルベニア州ピッツバーグに向かう予定です。私の移動の状況をTwitterにて更新しておりますので、ご覧いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

2010年7月7日水曜日

選手マネジメント業務の1コマ~海外銀行、及び証券口座申告編 Part1

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク・スタッフの三宮 伸也です。


先週水曜日の6月30日は、米国における2009年度の個人確定申告に関する「海外銀行、及び証券口座申告」の期限日でした(英語では、「TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts」と呼ばれています)。2010年4月21日付けのエントリー「メジャーリーガーの確定申告」で御紹介させて頂いたように、ADMでは、所属クライアントの米国での個人確定申告もアシストさせて頂いております。今回は、この「海外銀行、及び証券口座申告」とは何であるのか、ということを簡単に御説明させて頂きたいと思います。


「海外銀行、及び証券口座申告」とは、その名の通り、個人が米国外に持つ銀行、及び証券口座を米国内国歳入庁(IRS:Internal Revenue Service。日本の国税庁に当たります)へと申告することいいます。なぜ、米国における個人確定申告に、この「海外銀行、及び証券口座申告」が必要なのでしょうか?それは、簡単に言いますと、ある個人が米国内で上げた収入を、IRSの監視の届き難い海外へと送金することにより、実際よりも少ない収入を上げたと見せかけることを防ぐためです。収入が少なくなる(ように見せかける)ということは、それだけIRSへと入る税収が減ることを意味しますので、IRSとしては、是が非でもそのような事態を防がなくてはならないのです。そのためにIRSは、個人確定申告として、対象となる1年間に一瞬でも銀行、及び証券口座内の残高が$10,000(約89万円:1ドル=89円で換算)を越えた全ての海外口座情報の開示を求めているのです。これにより、前年と比較して、米国外における銀行、及び証券口座内の預金額が急激に増えていたり、新たな大口の口座が開設されていたりといった、脱税の可能性(勿論、ほとんどの場合は、違いますが)をIRSはキャッチ出来る仕組みとなっているのです。


2009年度は、スイスのUBSの匿名口座が脱税目的に使用され、刑事処罰を受けた納税者がおり(詳細は、2010年4月号のFACTA内の記事「プライベートバンク口座ご用心、国税が包囲網」を御参照下さい)、これまで以上に海外における銀行口座情報が重要視される傾向となりました。申告内容に漏れ、あるいは虚偽記載があった場合には、最大$500,000(約4450万円:1ドル=89円で換算)の罰金、5年以内の懲役という非常に厳しいペナルティーが課せられてしまう可能性があるため、所属クライアントを守る立場にあるADMとしては、細心の注意を払って、申告のための必要情報を入手しています。特に、メジャーリーガーのような収入の多い有名人は、IRSの調査対象となる可能性が高いため、より一層の注意が必要となるのです(一例としては、2007年11月16日付のESPN内の記事「State officials say he’s a New York resident; Jeter claims Florida」などをご覧下さい)。


毎年、「海外銀行、及び証券口座申告」の期限日である6月30日の数ヶ月前から、ADMスタッフは普段連絡を密に取り合っている米国のCPA様だけではなく、所属クライアントの日本国内の公認会計士様や御家族の方の協力を仰ぎ、フォーム「TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts」を用いた申告準備を行っています(勿論、時には、直接、日本の銀行へと国際電話を入れ、必要情報を集めることもあります)。このように、「海外銀行、及び証券口座申告」のためには、日米をまたいだ多くの関係者の方の御協力を頂くことが必要不可欠なのです。そのようにして細心の注意を払って収集された情報を基に、普段から翻意にさせて頂いている米国内のCPA様より、フォーム「TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts」を準備して頂き、所属クライアントから署名をもらい、Certified Mail、及びReturn Receiptを用いて、IRS(より具体的には、ミシガン州デトロイトにある「U.S. Department of the Treasury(米財務省)」)へと申請しています。

【海外銀行、及び証券口座申告のために使用されるフォーム「TD F 90-22.1 Report of Foreign Bank And Financial Accounts」】


次週のPart2では、「海外銀行、及び証券口座申請」申告のためには、具体的にどのような情報が必要なのかを御紹介させて頂きたいと思います。

(Part2に続く)

コロラド州デンバー→ユタ州ソルト・レーク・シティ→ネヴァダ州ラスベガス→コロラド州デンバー

Atheltes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフの野口 毅です。

この1か月半ほど、選手のサポート業務でコロラド州、ユタ州、ネヴァダ州の各地を移動する日々が続いております。その移動距離は既に7,500kmを超えております。沖縄は与論島から北海道、稚内を1往復といったところでしょうか。本日はその移動中に目の前に広がったアメリカ山岳部の大自然をご紹介させて頂きます。

1.コロラド州デンバー - ユタ州ソルト・レーク・シティ

【エルク・マウンテン】
エルク・マウンテンは標高2,192mを誇るワイオミング州の名山です。6月上旬でも山頂には雪が積もっておりました。周囲は見渡す限りの草原に囲まれ、360度地平線が見えました。周囲数十キロにわたり人家がなく、牛や馬がのびのびと暮らしておりました。



【エンザイン・ピーク公園】
ソルト・レーク・シティの北側に位置するエンザイン・ピークからはソルト・レーク・バレーを一望できます。車で中腹まで登り、20分程度歩いた先に写真のような光景が広がります。







次回に続く