2014年7月31日木曜日

初めまして!福井克明です!

皆さん、こんにちは!!
夏季インターン生の福井克明です!

北海道出身の道産子で、小学校は野球、中学・高校はバスケ、大学・社会人ではアメリカンフットボールのスポーツ歴です。

今回7/28よりADMさんにお世話になり、スポーツツーリズムを勉強させて頂いております。
目の前の事柄全てが新鮮で、11日がとても充実しています!

さて昨日ですが、たいへん濃密な1日を過ごしました。
ですので、その1日の1部をお話したいと思います。

何かというとカレッジフットボール(USCのホームゲーム)のチケットを買いに行きました。
あるツアーでUSCの試合観戦を組み込んだプログラムがあります。最高です!!
 
なぜ最高かというと、USCは全米ランキングで常に上位のフットボールの名門チームであり、そのホームゲームを行うLAコロシアムは9万人以上の収容があり、毎試合その席はすぐ埋まってしまいます。
そんな莫大な人気のあるUSC戦のチケットを買いに行くわけです!興奮しますよ!
見て下さい!この人の量!

ここで疑問に思う方も中にはいらっしゃると思います。
「で、どこに買いに行くの?」
私も思いました。
もちろんネットで買うことは出来ますが、まとめて席を買うことは難しいです。

・・・だったらどうする?よし!直接大学に買いに行こう!
 
↑USCのシンボルであるtrojan!
 
ということで、直接USCに伺いました。
 夏休み中ということもあり、校舎周りにUSCの学生はあまりいませんでしたが、その期間を利用してのUSCキャンパス観覧ツアーのお客さんが多く見受けられました。

さぁチケット売り場に到着です!
 
まるでミュージアムの入り口のよう!
 
ここでチケットを購入します。(他競技のチケットもここで販売しています。)
中に入ると壁にはUSC2014シーズンポスターが貼られていました。
 
It's cool !!
 
フットボールの名門校ということもあり、他にもUSCフットボール部の今までの歴史を物語る展示物やトロフィーが飾られていたり、観客の熱のこもった声援・選手の気合いの入ったプレーをふんだんに使った迫力あるフットボール部のダイジェストムービーが流れていたりと、校舎を見学するだけでもとても感動できる場所がたくさんあります!
 
USCフットボールがどのような雰囲気か知りたい人の為に、
下記USC2014シーズンムービーを添付します。
※USC施設内に流れているムービーとは内容が異なります。しかしこちらも迫力満点です!!
 

ダイジェストムービーはずっと見入ってしまう程の迫力があります!
 
私達は8月30日のホームゲーム第一戦を見に行きます。
ですので、またその時のとてもホットな情報を皆さんにお届けしようと思います!
お楽しみに!!
 
福井 克明 


2014年7月26日土曜日

アメリカの大学へのスポーツ留学 - パート2「ここまでやるか!?大学のサポート体制」


みなさんこんにちは!夏期インターンの小和瀬です。

アメリカの大学の選手達がどんな生活を送っているか?を書く3回シリーズのパート2です。今回のテーマは「ここまでやるか!?大学のサポート体制」です。

これまでのブログには、アスリート達の奨学金制度や、学生達が "Student-Athlete" と呼ばれ学業との両立をしている事などを書きましたが、今回は学業面以外のサポートや選手の練習環境について書きたいと思います。

一言でこちらの環境をまとめると、プロの選手達もトレーニングに来るほど、全てが揃っている!と言えます。
私の卒業校 (The University of Georgia)には、最新の筋トレの機材などが完備されているアスリート専用のジムが2カ所、10万人近く入るフットボールスタジアム、2つの練習場が併設された1万人超収容のバスケットボール兼体操用のコロシアム、5千人収容のテニスコート(インドア4面を含む16)、25m50mプールや7つの飛び込み台を備えた水泳施設、18ホール完備 のゴルフ場など、挙げ始めたらきりがないほど、『それぞれのチームに合わせたとても贅沢な施設』が完備されています。選手達一人一人にロッカーが与えられているのはもちろんのこと、コーチのオフィス、ビデオルーム、シャワーやミーティングルームなど、「部室」のイメージとはほぼかけ離れたような豪華さです。規模による違いはありますが、このように設備の整った大学はアメリカには何百校もあります。
専用のトレーニング施設/ジム
5千人収容のDan Magill Tennis Complex (全米トップ3には入ると思われる設備)
女子テニスチームのロッカールーム
フットボールのミーティングルームの一つ
(このようなミーティングルームが何部屋もあります)
さらには、フィットネスを含めた優れたコーチングスタッフ 、専属のトレーナーや栄養士、スポーツサイコロジストなどからの指導や(アメリカの高〜い)医療費のカバーなど、サポート体制はまさに『万全!』です。特にスポーツの強い大学はお金があるので、「選手達のためなら!」と惜しげもなく様々な所に投資をしてくれます。

こちらでは、コーチ達やスタッフの社会的地位が高く、必然的に年収も高いと聞いています。例えば、フットボールやバスケットボールのコーチは年俸数億円!!最高では10億円近く!! だそうです。人気の有無に関わらず、スポーツ関係者の地位や待遇がしっかりしています。その結果、選りすぐりの人材が大学のチームに加わり、選手達が良い指導やサポートを受けられるということになります。
試合中にアドバイスを受けている様子
(大学テニスは随時コーチングがオッケーです)
(後ろで私のヘッドコーチが審判にクレームをつけています)
「学校のために!」と必死になっているのを見れるのが、またカレッジスポーツの面白い所です
また、チーム毎につくトレーナーは、練習や試合以外にもリハビリやストレッチなど、体のケアのために細部までメンテナンスをしてくれます。(ほぼ西洋的な施術なので、鍼灸など東洋的治療もあったらな〜と思った事は多々ありましたが・・・) また、マッサージストも常時大学にいるので、選手がいつでもセッションを受けられます。さらに、アメリカではスポーツ心理の重要性が認識されており、私の学校ではどのチームにもスポーツサイコロジストとのミーティングがありました。チーム内の問題を解決する役割をしたり、コーチとのコミュニケーションでの悩みの相談相手になったり、試合中に固くなってしまった時の具体的な解決法を個々に合った方法で教えてくれたり・・・など競技で自分の力を100出すための大きな手助けをしてくれます。実際に私たちのチームも練習よりも優先する程サイコロジストとのミーティングを大切にしていました。

また、どの学校にもStudent Athlete Advisory Committee (SAAC)という、会社でいう労働組合のようなグループもあります。それぞれのチームから代表選手が数名選ばれ、 定期的にアスレチック部門の上層部と直接ミィーティングをする機会が設けられています。「どうしたらもっとアスリート達の活動や生活がよくなるか?」などを中心に、選手からの要望や意見などが話し合われます。そして、その内容が反映され、選手が最高の環境で競技に取り組めるようにと動いてくれます。また、そのミーティングではどのようなコミュニティーサービス(ボランティア活動)でアスリートとして社会貢献ができるかなどが話し合われます。忙しい合間を縫って、地域の小学校を訪問をしたり、寄付金を集めたりするのも"Student-Athlete"としての役割です。

SAACミーティングでの様子(この日は9/11ということもあり、
いつも国の為に働いてくれているの人達への感謝の気持ちを示しました)
(ホームレスの人達への)家を建てるのをテニスチーム全員で手伝った時の様子 
アスリート達から地域の子供達へ毎年クリスマスプレゼントを寄付します

さらに、大学側は プロへの挑戦も応援してくれます。やはり色々な国から選手が集まってくるので、競技人口が多くレベルもとても高い!です。その中から選手達がプロへ転向し易いように、アスリートのための休学制度があります。(学校によりルールは少し相違しますが、)卒業する前にプロへ転向した場合、何年後でも同じ割合の奨学金をもらいながら大学に帰ってくる事ができます。こちらでは、『アスリート特有の限界』(怪我、体力や年齢、スポンサーやプロチームとの契約の可能性など)があるという事、そして『プロで成功できるのが一握り』という事も認識されています。その競技人生でうまくいかなかった場合でも、第二の人生で成功できるように、引退後にスムーズに学位が取得できる体制が整っています。アメリカンドリームと聞くと一発勝負のように聞こえますが、こちらの大学に進学すれば、自分の努力次第で「学位取得!」という保険に入れるのです。


このようにこちらの大学はプロチーム顔負けの設備やサポート体制がしっかりと整っています。それでいて、学位の取得が可能なので、一石二鳥ならず一石何鳥にもなると思います。
学業面でも競技面でも全力でサポート!してくれる大学ですが、『お金では買えない最高の時間を』提供してくれる場でもあります。そこで、次回のパート3は「最高の4年間」という題で書きたいと思います。是非次回も読んでください!

小和瀬麻帆


2014年7月23日水曜日

アメリカの大学へのスポーツ留学 − パート1 「なぜ "Student-Athlete" なのか?」


みなさん、こんにちは!夏期インターンの小和瀬麻帆です。

これから三度に分けて、アメリカの大学の選手達がどんな待遇を受け、どんな日常を送っているかを、私の経験を含めて書いていきたいと思います。今回のテーマは「なぜ "Student-Athlete" なのか? 」です。

前回のブログにもアメリカの大学のスポーツ奨学金制度について書きましたが、アメリカでは大学スポーツが大変人気 ! で、 ビジネスとして成り立っているほどです。そのため、人気スポーツの選手達は 超がつくほど有名人!です。大学生にも関わらず雑誌や新聞の一面を飾ったり、試合前後のインタビューや記者会見があったり、そして学校代表としての社会貢献(寄付金集めやボランティア活動)をしたりしています。私自身も女子テニスという比較的マイナーなスポーツでしたが、ポスターやスケジュールカードを作成してもらったり、プロのカメラマンに試合中に写真を撮ってもらったり、大学の新聞やWebサイトに記事が載ったり・・・と本当にプロのスポーツ選手並の扱いをしてもらいました。

昨年度の女子テニスチームのポスターです
試合の結果やニュースなどを載せた専用のサイトがあります
社会貢献活動(Community Service)の一つで、障害を持った子供達と野球をしている様子
試合後のインタビューの様子
そんなアスリート達は、スポーツの能力だけではなく、色んな面で 社会から認められています!なぜかというと、彼らは "Student-Athlete"と呼ばれ『文武両道』を徹底しているからです。その語順でも分るように、コーチ達にでさえ『あなた達はAthleteの前に、Studentなのだから、まずは勉強しなさい!』とよく言われます 。しかし、一週間に20時間以上の練習やトレーニング、シーズン中は毎週末のようにある遠征試合 、社会貢献活動への参加もあり、学業との両立は、大変ハード!なのです。大学チームに在籍しているという事は、その両立ができているという証しでもあるので、多くの人に称賛されることでもあるのです。 (実際に、両立ができずにチームを辞めざるを得ない選手も稀ではありません。)
アメリカの大学は、普通の学生でも卒業するのが難しいと言われています。授業以外にも費やさねばならない時間が多く、教授達は宿題やテスト勉強はもちろんのこと、予習や復習をしているものだと思ってクラスを進めます。また、学校や選択の学部にもよりますが、多くの学生は休日も一日勉強に充てるほどです。ただ、アスリートは練習や試合、遠征もあるので、効率よく時間を使わないと授業のペースについていけません。私も英語があまり得意ではなかった1年生の頃は、 朝から晩まで勉強にテニスにと、1秒も無駄にしている気がしないほどでした。

試合後に滞在先のホテルのロビーで勉強中
『そんな大変なら自分は無理だー!』と思った方、(私でもできたので)大丈夫!です。それ程大変な選手達なので、学校側から手厚いサポートを受けられます。大学スポーツでは、全米大学体育教会(NCAA)が決めたルールにより、ある一定の成績を維持しないと試合出場へのペナルティーが発生してしまいます。そのため、学校全体で頑張っているアスリート達を応援してくれます。具体的には、クラスの出席を義務化にしたり、無料の家庭教師をつけてくれたり、チーム毎につくアカデミックアドバイザーがクラスの成績管理をしてくれたりします。私は遠征で1週間以上クラスを休んだ時に、Tutor(クラスごとにつく個別家庭教師)とスカイプでセッションをしたこともあります。また、遠征のためテストを欠席する時は、 教授達が他の日にテストを受けさせてくれるケースがほとんどです。さらに、チームメイトや他のスポーツのアスリート達も自分と同じ境遇なので、一緒に励まし合いながら自然と頑張る事ができます

アスリート専用の勉強施設。ここでTutorやアカデミックアドバイザーと会います
移動中のバスの中でチームみんなで勉強中

私も入学当初は、英語はほとんど喋れませんでしたし、最初の学期は外国人専用のクラスもとっていました。自分から質問すれば、助けてくれる人がとても多い!ので、大丈夫です。ましてや、『International-Student-Athlete(第二言語で勉強しているアスリート)ともなるとプレミアム!なので、多くの人がとても親切にしてくれます。日本から来てテニスチームにいる事を話すと、「Wow, that must be so hard. Congrats!」と言ってさらに親切に助けてくれる人が多かったです。

おそらく最初で最後になると思われますが、地域新聞の一面に載りました
このように、 社会全体が、ただのアスリートとしてではなく、選ばれたエリートとして選手達を認めてくれています。そして、これほどまでに努力している学生達を心から応援し、サポートしてくれています!

次回は、学業以外のサポート体制(設備、環境など)を詳しく書きたいと思います!お楽しみに〜


小和瀬麻帆




2014年7月16日水曜日

アメリカの大学のスポーツ奨学金制度

皆さん、こんにちは。夏期インータンの小和瀬です。

今回はアメリカの大学のアスリートスカラーシップ(奨学金制度)について少し書きたいと思います。私もこのシステムにより留学する夢を叶えることができました。とても素晴らしいシステムなので、日本の人に「もっとこの制度を知ってもらいたい!」「もっとたくさんの人に利用してもらいたい!」と思い、今回書く事にしました。(私の卒業校 The University of Georgia の写真などと共に説明していきたいと思います。)

アメリカの大学に留学、と聞くと全国トップレベルではないと無理!と思われる方も多いと思いますが 、実際のところは様々な競技の色々なレベルの選手達が留学できます。

まず少しアメリカの大学スポーツについての説明ですが、こちらでは大学スポーツがとても人気!で、ビジネスとして成り立っています。テレビ中継はもちろんのこと、地域によっては、熱狂的に母校や地域の大学チームを応援し、それを生き甲斐にしている方々が多くいる程です。

9万人以上入る大学専用のフットボールスタジアム
(チケット代は1万円を超える事も多くある) 
現在ではNCAA (National College Athletic Association:全米体育協会には51万人以上の生徒がアスリートとして登録しています。Division I(1部リーグ) には350校、6000チーム、17万人以上の生徒がいます。そんな中でNCAA は年間 2800億円以上 も生徒達の奨学金、医療や怪我のサポート費、トレーニング施設費などに使っています。
「なぜそんなにお金があるの?」と思われた方も多いかと思いますが、本当にスケールが大きくってすごいんです!!
というのも、私の卒業校は年間100億円!近くアスレチックから収入を得ています。テレビ放映権、チケット代、スポンサー料、広告宣伝料、グッズの売上金など、大学スポーツは本当にプロのスポーツ顔負けのビジネスなのです。




その利益を大学側はしっかりと生徒たちに返してしてくれます。全額免除の奨学金をもらえる事になった生徒は、授業料、教科書代、寮(又はアパート)費、食費、医療費、など生活に必要なものほとんど全てが無料!になります。また、 ユニフォーム、練習着や用具の提供、試合などの遠征中にかかる費用、栄養士のついた食事管理、最前線のトレーニング設備など、スポーツをする上では『最高の環境』が整っています。

バスケットボール、体操、バレーボールなどの試合が行われるコロシアム

トレーナー達が常にいる専用のトレーニング、又はリハビリ施設
(このような施設が競技ごとに別れて5カ所あります)

それだけでなく、選手達の第二の人生などの将来のために、学業面でも手厚いサポートがあります。競技との両立の難しさを理解し、それでも授業にしっかりとついていけるように、無料の家庭教師やアカデミックアドバイザーなどをつけてくれます。

アスリート専用の勉強施設
私は、『テニスをやっているだけでここまでしてもらっても良いのかな?』と思うくらい良い待遇を受けていました。 競技や性別、レベルにより奨学金をもらえる額や割合が変動しますが(部分スカラーシップの場合、全体の50%カバーしてくれる等)、全国トップレベルでなければ留学できない訳ではありません。競技によって基準は様々ですが、一部リーグの学校だけでも350校あるので、自分のレベルに合わせた学校に進学できます。全額無料とまではいかなくても、日本の大学に進学するよりも格安になる可能性が大いにあります。
また、スポ−ツを使って入学することで難関校に入れたり、自分より上のレベルの選手達とチームメイトになれたり、目的により様々な選択肢があります。アメリカは広いので、探せば探すだけ選択肢はあります!

このように、とても良い待遇で、プロ選手のように生徒を扱ってくれるアメリカの大学に、もっとたくさんの選手が奨学金システムを利用して留学できるようになったらな〜と思っています 。私は「アメリカの大学に絶対スポーツで留学したい!」と強い気持ちのある選手なら、実現する可能性が大いにあると思うので、是非その選択肢もあるという事を考慮してみてください



次回は「アメリカの大学でスポーツをするとは?」という題でアメリカのアスリート達がどのような日常を過ごすかを書くのでお楽しみに〜!


小和瀬麻帆