皆さん、こんにちは。石川です。
私事になりますが、5月25日をもちましてAthletes Dream Management, Inc.でのインターン業務を終了し、5月28日より北海道日本ハムファイターズにて通訳として働いております。
4月末に、1通のEメールが北海道日本ハムファイターズの採用担当者の方より届きました。その内容は、採用担当者の方は普段からADM Staff Blogをご覧になられていること、現在日本ハムファイターズの外国人選手通訳を探している中で私の経歴に目が留まったこと、Blog上の「ADMスタッフ紹介」ページに掲載されていた私のEメールアドレスを頼りに連絡を頂いたこと、というものでした。
日本プロ野球関係者からの突然のご連絡でしたので、最初は正直に言いまして、上手く状況を把握することが出来ませんでした。ただ一つ言えた事は、大きな決断を迫られているということでした。「これまで毎日のよう先輩達から指導を受けて来たにもかかわらず、何も成し遂げていないこの状況で、ADMでのインターンシップを終えていいものなのか?地元である北海道日本ハムファイターズで働けるということは、自分の人生にとって大きなチャンスではないのか?アメリカの大学でスポーツ経営学を学び、ADMでのインターンを経験しているのも全て日本スポーツ界の発展に貢献するためではなかったのか?」ということが、自分の頭の中をぐるぐると駆け回っていました。
2011年1月から約5ヶ月間に渡り、インターンとしてADMで業務を行う中で、職場の先輩達から非常に多くの指導を頂き、最近では少しずつですが、自分自身でも成長を感じることが出来ていました。やはり先輩達から指導を受けた以上に会社へと還元しなければ、という気持ちがありました。しかし、悩みに悩んだ末に、最終的には北海道日本ハムファイターズで立派に活躍することが、これまで指導して頂いた先輩方に対する恩返しになるのではないか、という答えに辿り着き、ファイターズにて通訳の仕事をさせて頂く決断を下しました。すぐさま、お世話になった先輩達、そして北海道日本ハムファイターズの採用担当者の方にその旨を伝えさせて頂きました。
ADMでインターンとして過ごした5ヶ月間を振り返ってみると、私のように社会で働いた経験の無い者にとって、社会人としての基礎を身に付けることが出来た、とても貴重な期間だったと思います。また、インターン期間中は、これだけには限りませんが、以下のような素晴らしい経験をさせて頂きました。
- 日本人メジャーリーガーのマネジメント業務、及びご家族の生活サポート業務
- 米国内のプロフェッショナルチームへのマーチャンダイズ営業業務
- 米国大学へのマーチャンダイズ営業業務
- 日本から来られたクライアント様へのアテンド業務
- NFLを目指す井上友綱選手のウェブサイト運営・管理業務
この5つの業務の他にも、ADM Staff Blogを通してアメリカスポーツ産業の最新情報について伝えさせて頂くなど、非常に多岐に渡る業務に取り組ませて頂きました。まだまだ社会人としては未熟ですが、これらの業務や先輩達の指導を通じ、1月のインターン開始時の自分と比較して、大きく成長することが出来たと実感しております。
また、インターンとして始動した1月には、先ず学生と社会人の物事に対する考え方・取り組み方の違いという問題にぶつかりました。自分のそれまでの考え方・取り組み方を180度改めなければいけない、しかし、頭と体に染み込んだ習慣を改めることは予想以上に大変なものでした。職場の先輩達に毎日のように叱咤激励され、その度に頭の中がフリーズしていましたが、一つ一つの課題をしっかりと確実に解決して行くことが必ず自分自身の成長へと繋がると思い、ゆっくりながらも問題を改善していくように努力致しました。
以下に、自分への記録として、5ヶ月間というADMでのインターン期間中に学んだことを書き連ねてみたいと思います。
- 感受性を持つ
- 常に相手の気持ちになって考えて、行動する
- 自分だけの基準で物事を判断しない
- 今すべきことを後回しにしない
- 物事に優先順位を付ける
- 頑張るのは当たり前、大事なのは目標をどう達成するかを考えること
- 常に頭を使う
- 物事を理論立てて考え、その考えを相手にわかり易く伝える
- 目標を達成出来るように逆算してスケジュールを組む
- お金を稼ぐということの大変さ
- 1日24時間を有効的に使う
- 抽象的に表現するのではなく、固有名詞を使って具体的に説明する
- 報告は結論から
- 常に疑問を持ち、分からないことがあれば恐れずに質問をする
- 物事に興味・関心を持つ
- To Doリストの重要性
- 上司・先輩との報告・連絡・相談を密に行う
上で挙げたことは、社会人にとっては当たり前のことだと思います。しかし、ADM
でのインターン開始前の私には、その当たり前の事さえ出来ておりませんでした。ADM
でのインターンを通して学んだ事は、今後社会人として生きていく上で間違いなく財産になると思います。本当に職場の先輩方には感謝しても仕切れません。先輩方の指導に報いるためにも、ADM
で学んだことを次の職場である北海道日本ハムファイターズでも必ず活かしていきます。
今回、北海道日本ハムファイターズの採用担当者の方から、ADM Staff Blogである「スポーツマネジメント from USA」を通して、直接このようなメールを頂いたことで、私は幸運にも日本プロ野球界で働くチャンスを得ることが出来ました。Blogを通して、アメリカスポーツ産業の現場からの最新情報を発信して来たことで、私がどういう人間であるのか、どういった経歴なのか、またどういったことをこれまで学んで来て、現在はどのような業務に取り組んでいるのか、ということを理解して頂いたことが、今回北海道日本ハムファイターズに採用して頂いた大きな理由であると、採用担当者の方から伺いました。改めて、ADM Staff Blogに参加していたことは、日米スポーツ界の関係者の方々とのネットワーク作りにとって非常に有効であったと感じております。このような機会を与えて下さった職場の先輩方に改めて感謝させて頂きたいと思います。
私のエントリーは今回で最後となります。私自身は、ADMインターンシップをステップにして、次のステージへと進むことになりましたが、ADMは今後も日米スポーツ産業の健全発展のために世界中を走り回ると確信しております。
今後ともADM、及びADM Staff Blog「スポーツマネジメント from USA」を何卒宜しくお願い致します。