2011年3月28日月曜日

アメリカに居ながら出来る事

NHL St. Louis Bluesの試合から自宅に戻って来て、地震の事を知りました。
その日はUstreamで日本のニュースを見続けました。ただ皆さんの無事を祈る事しか出来ませんでした。


地震発生の次の日は、大学野球の試合があったため、働かなければなりませんでした。しかし、試合中もiPhoneを使って日本のニュースを見続けていました。ただニュースを見るだけで何も出来ない状況がとても歯がゆく、じっとしていることが出来ませんでした。


16年前に阪神大震災を大阪で経験した時は自分自身がまだ幼かったこともあり、「何が出来るのか?」など、考えもしませんでした。しかし今回は何かが出来る年齢になっていたため、「日本のために何かをしなければ。」という気持ちが自然と湧き上がって来ました。


ついに我慢出来なくなり、日本人の友人達に募金活動を始めたいと申し出ました。小さい町、小さい大学で募金活動をしても意味があるのかという不安もありましたが、みんなも私と同じ気持ちで、何かしたいという思いがありました。


春休み中だったため、大学に残っている日本人の数は少なかったのですが、私の他に4人の日本人学生が中心となって手伝ってくれました。


私達に今出来ることは募金活動をする事だと、みんなで話し合って決めました。しかし、私の大学には日本人団体はなく、一から自分達で行動を起こす必要がありました。先ずはアメリカ赤十字に赴き、私達の気持ちを正直に伝えました。


募金活動は321日の月曜日から開始することになり、30日までの10日間活動することに決めました。どこで活動するのか、どの時間帯に活動するのかなどを5人で話し合い、インフォーメーションを載せた広告などの案も出して、21日からのスタートに向けて、みんな春休み中とは思えないくらい準備に時間を割きました。


大学構内で募金活動をするのが一番良いのでは考え、大学のインターナショナルオフィスや大学のメディアの人達に向けて情報を発信したり、地域のビジネスオフィスを訪ねて、オフィスに広告を貼ってもらったりもしました。


今回の目標募金額は、敢えて決めませんでした。予想が付きませんでしたし、金額に拘りたくないというのもありました。


21日、ついに募金活動の初日を迎えました。

正直、不安でいっぱいでした。ただこれまで準備して来た事を無駄にしないよう、精一杯頑張ろうと思いました。初日から多くの人が手伝いに来てくれました。3時間の活動で、約400ドルもの募金が集まりました。


次の日には、大学食堂に食品を卸す会社のご好意で、クッキーを頂ける事になりました。このクッキーを1ドルで売り、それを全額募金しても良い事になりました。22日には地元の新聞社、テレビ局、ラジオ局と3つのメディアに取り上げてもらいました。今回の活動は私が代表となって取り組んでいたので、メディアのインタビューに答えるという貴重な機会を頂きました。


新聞記事

TV


また、私が大学のスポーツオフィスで働いている事もあり、野球やソフトボールの試合中のPAなどを利用して、募金活動の宣伝をさせてもらいました。大学マスコットも募金活動に参加してくれました。


 まだ残り4日間あるので、最終日まで精一杯頑張りたいと思います。
募金活動6日間を終え、3000ドル以上もの募金が集まりました。正直ここまでの金額に届くとは予想だにしていなかったため、非常に嬉しく思っています。残りの期間は募金だけではなく、私達から何か伝えられることが出来たらと思っています。


今回の震災で被災された方達が、1日でも早く笑顔で生活出来る日が来る事をミズーリより願っております。


日笠雄平
Southeast Missouri State University

2011年3月26日土曜日

BNP Paribus Open

こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.のインターンの石川です。


東日本大震災から約2週間が経ちました。スポーツイベントなどが中止・延期されるなど日本のスポーツ界も大きな影響を受けていますが、海外のスポーツ界でも今回の東日本大震災に対して動きがありました。

ニュースでも報道されましたが、現在ランキング1位の女子テニスプレイヤーのキャロライン・ウォズニアッキ選手とランキング8位のビクトリア・アザレンカ選手が試合前に、「Our thought are with you!(私たちの思いはあなたと共に)」と書かれた日本の国旗を掲げたことが話題になりました。また今年の全豪オープンを制覇したノバク・ジョコビッチ選手も「Support to Japan」と書かれたテーピングを張ってプレイしていました。

これらのメッセージはプロテニストーナメントのBNP Paribus Openの開催中に発信されたものです。BNP Paribus Openはロサンゼルスから東に約2時間ほどのところにあるインディアンウェルズという街で3月7日~20日まで行われました。

私もこのBNP Paribus Openに訪れて参りましたので、そのときの様子を今回のブログでリポートしたいと思います。

私が訪れたのは大会7日目の3月13日の日曜日でした。最初は3月12日の土曜日の観戦を予定していたのですが、私の読みは甘く、5日ほど前には12日のチケットは売り切れておりました。日曜日のチケットも前日の12日までにはオンラインですべて売り切れていたようです。実際にトーナメント会場へ入ってみるとかなり人で埋め尽くされていて、この日は6つのコートを試合で使用していたのですが、すべてのコートは常にほぼ満員でした。


大会の開催場所であるインディアンウェルズ・テニス・ガーデンからは広大な景色が広がります。手前にあるのは練習コートになります

この練習コートはファンにとって、選手を間近で見ることのできる数少ない場所となっています。ラファエル・ナダル選手やロジャー・フェデラー選手を見るために選手が練習コートに現れる30分前から待っているファンもいました。そういったファンのためにも、練習コートにある電光掲示板には選手の練習スケジュールも表示されていました。あらかじめ選手の練習スケジュールが分かるのは、ファンにとっては観戦スケジュールも組みやすいのでありがたいですね。

フェデラー選手の練習もすぐ近くで見ることが出来ました


また大会のプレミアスポンサーであるEmiratesのスポンサー活動の様子も紹介したいと思います。


こちらはEmirates The Garden Clubといって関係者パス、もしくはクラブ・スイートルームのチケットホルダーのみが入ることの出来るレストランになっています。残念ながら中には入ることが出来ませんでしたが、ラグジュアリーな雰囲気を出していることも外からでも確認できました。Emiratesという航空会社がどういうブランドイメージを作り出していきたいのかと言う事がわかるスポンサー活動ですね。


なかなか得ることの出来ないEメールアドレスなどの個人の連絡先などを獲得することが出来るので、人気のあるファースト・サーブ・コンテストでスポンサー活動をするのはとても有効ですね。こういった参加型のブースは、スポーツイベントにおいて人気が高いので、スポンサー側にとっても自分たちのブランド認知度を高める上で効果的だと思います。


こちらはCorona Extraですが、Corona Extraの持つ「南国」というイメージにぴったりの空間作りですね。


Tennis Warehouseというテントの前では、約15分ほどマリア・シャラポア選手のサイン会も行われていました。混雑を避けるため、サインをもらうことが出来るのは事前にリストバンドを手に入れることが出来た人たちのみとなっていました。リストバンドをもらえなかった人たちもひと目シャラポア選手を見ようと、カメラを手に集まっておりました。未だにシャラポア選手の高い人気が伺えました。



こちらは私のお気に入りの選手の一人である、ダニエラ・ハンチュコバ選手ですが、練習終了後友人の子供と戯れていました。普段見ることができない選手の一面を見ることが出来るのも、4大メジャー大会(全豪・全仏・ウィンブルドン・全米)以外の大会に訪れる醍醐味では無いでしょうか。


大会関連グッズは思ったよりも充実していました。マグネットなどの小物類や女性用アパレルなども種類が豊富でした。

テニスのトーナメントでは試合を見るだけでは無く、選手とふれ合ったり、スポンサーのブースを訪れたり、屋外でゆっくりと食事をとりながらビッグスクリーンで試合を見るなど色んな楽しみ方があります。一日中楽しめることを考えると、一つのテーマパークと同じような満足感が得られると言ってもいいでしょう。

皆さんもプロのテニストーナメントに訪れてみてはいかがでしょうか?

石川拓道

2011年3月23日水曜日

強いという意味

あれから2週間が経とうとする。
皆が討論、そして自問する“今の自分に何ができるのか”


押し寄せる津波を背に高台へ急ぐ心境、
町ごと流され、戸籍抄本や身分証明すら出来なくなった人々。

そんな被災者の方々の気持ちを想像することすらできない今の僕が
どんな言葉を綴ったとしてもきれいごとに聞こえてしまう。


17年前。
当時小学校1年生だった僕は、
自分の7歳の誕生日である1月17日に
阪神淡路大震災にて避難所生活を余儀なくされた。


事の重大さ、被害の甚大さなど理解することなく月日が流れ、
知らぬ間に神戸の街が元通りに戻っていた。
そんな感覚すら持つ僕自身、当時の被災者であって被災者ではない。


どうしようもなく、やるせないこの状況下でも
今の日本には国のトップだけでなく、
市や町、小さなコミュニティーで奮闘するリーダーが台頭してきている。

そのリーダーに付いていく強い心を持った
被災者の方々や支援団体、そしてその手のプロ集団。


打たれても倒れない、転んでも立ち上がる。
そして、泣いてもまた笑う。
そんな強さが今回の震災で僕の目に印象強く映った。


こうして拙い言葉で綴る自分も、そしてネットを通して読む人々も
被災者ではなく支援者。


自分に出来ること。
それについて精一杯悩めるだけ悩んだ上で、
今こうして普段通りの生活が出来ることへの感謝を忘れず
いつも通り笑顔で過ごすこと。

それが今の自分にできること。


まとまりのない、駄文のような文章になりましたが
東北関東大震災において被害にあわれた地域の皆様に、
謹んでお見舞い申し上げますと共に、
被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。



川田圭介
Henderson State University

2011年3月21日月曜日

震災を通して感じた事

こんにちは。学生ブロガーの武田雅史です。

連日の様に報道されている東日本大震災のニュースを見る度に、やるせない思いを抱えて日々を過ごしております。

既に報道されているように、スポーツ界でも募金活動やチャリティーマッチを開催するなど、様々な取り組みが行われています。


現在アメリカにいる私が、今回の震災を通して強く感じたのは、「絆」の大切さです。

それは、日本人同士の絆、日本と諸外国との絆、そして私の場合は友人との絆です。

現在のように日本が大変な時だからこそ人々は募金活動や節電をしながら助け合い、そして諸外国からも支援という形で様々なサポートが届いております。

特に「絆」の大切さを感じたのは、私がアメリカに住んでいて直接被災していないにも関わらず、外国人の友人から私の安全確認の連絡が届いた時です。

ある外国人の友人は、私に「あなたは大切な友達だから、もし助けが必要だったら何でもいいから言ってくれ。」と伝えてくれました。その時、改めてその友人との絆の大切さを感じることが出来ました。


勿論、自分が日本人であるのにもかかわらず、日本がこのような境地に陥っている時にあまり力になれないもどかしさを感じはしましたが、この経験を通して、改めて日本を離れて海外に住むという事はこういう事なのだと学びました。
しかし、それと同時にこの様な状況だからこそ、日本にいる皆様が助け合って必死に困難を乗り越えようとしている姿をみて、改めて自分は日本人で良かったなとも思いました。

本当に今私に出来る事は、日本に住む皆様の無事を祈る事しか出来ませんが、一日でも早く多くの方々が震災前の元の生活を取り戻し、また新しい生活をスタート出来るように願っております。


武田雅史
Springfield College

2011年3月18日金曜日

それぞれが出来ることを。

311日に発生しました大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された地域の皆様、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

弊社スタッフブログでも取り上げているように、世界を通じて各選手たちが東日本大震災被害に対するサポート活動を行っております。 アメリカではMLB日本人選手を中心に義援金を募り、また日本もJリーグやその他スポーツリーグ、球団でも支援活動が活発化しております。もちろんこのような情報は各報道を通して伝えられ、皆様すでにご周知だと思いますが、なかなかメディアでは取り上げられていない世界に広がるスポーツを通じた支援活動を今回は皆様にお伝えさせて頂きます。


Skiers Helping Japan .com

これは現在アルペンスキーヤー日本代表としてFISワールドカップにて活躍される佐々木明選手が中心となり、立ち上げたプロジェクトです。現在までに米国アルペンスキー界を代表するLindsey Vonn選手やJulia Mancuso選手、Ted Ligety選手、そして日本からも元長野五輪代表の池田和子氏が参加しております。18日現在まで2万ドル(160万円)が集まっており、世界中のスキーヤーを巻き込みながら、被災地の方々を支援する動きを拡大しています。また、こちらのサイト(http://skiershelpingjapan.com/donate-here/)では、選手およびファンからの募金をつのい、その全額を佐々木選手を通して地域復興プログラムの為に使用されるとのことです。

メジャースポーツや大手芸能プロダクションからの義援金額と比較すると小さいかもしれません。しかし、彼らの活動が世界に広まり、それが徐々に拡大しております。また、Skiers Helping Japan.com内の佐々木選手からのコメントの中(http://skiershelpingjapan.com/a-letter-from-akira-sasaki/)に、
I can actually DO SOMETHING.
の一言がありました。今回の被害をただ傍観し、自分のことだけを考え、心配しているんではなく、今回の震災や福島原発の事実を受け止め、「未来の為に、自身が今が出来ること」を真剣に考え、実行に移している人の言葉だと、心の底から感じました。


ちょうど地震が発生する2日前に出張の為に日本へ戻ってまいりました。この震災と多くの被災者を目の前にして、涙が止まらない日々を過ごしてきました。しかし、今必要なのは涙ではなく、復興にかける行動力です。次世代が笑って過ごせる世にする為に、動きます。

「顔晴れ、日本!


2011318
Athletes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフ
内藤裕志

2011年3月16日水曜日

震災と世界中の支援活動

学生ブロガーの矢沢大悟です。

連日放送されている東北地方太平洋沖地震の様子をテレビやインターネットでチェックしています。現地からのリアルな映像を見る度に心が痛む思いです。


私は新潟県出身で、過去2度大きな地震が私の故郷を襲いました。あの時と比べて、規模も被害も今回のほうが大きいのですが、少しばかりか被災者の絶望感と悲しみが分かる気がします。もちろん今現在アメリカで生活している私が、被災者の気持ちを全て理解出来るとは思いませんが、少しでも気持ちを理解して適切な行動を取ることが大切だと思います。


ここアメリカでも、各大学で学生による支援活動が盛んに行われています。日本人学生が中心となって募金活動をするもの、アメリカ人学生による団体が積極的に動いてチャリティーイベントを開催するものなど、多くの活動が行われています。また過去所属していた学校や会社に連絡を取って、支援をお願いしている方々もいます。被災地には行けなくてもアメリカで自分に出来ることをやろうと奮闘している日本人留学生、並びに協力してくれるアメリカ人学生がたくさんいるということを知って頂ければと思います。


またスポーツ界でもボストン・レッドソックスに所属する日本人選手による募金活動、欧州で活躍する日本人サッカー選手や欧州のサッカー名門チーム・リヴァプールからの応援メッセージなど、日本を勇気付けようと様々な活動が行われています。スポーツの持つ偉大な力で支援の輪がどんどん世界に広がり、それが日本の被災者の方々の力になればと思います。またJリーグやプロ野球において、被災したチームへの施設提供などのニュースも見ました。日本の持つ助け合いの精神で、この大震災も乗り越えていけると強く信じています。


被災地にスポーツや音楽といった娯楽が戻る時、それらは被災者に大きな勇気とパワーを与えます。世界中で頑張る日本人選手の活躍のみならず、甲子園やJリーグ、プロ野球などの舞台で、被災地を本拠地とするチームが頑張る姿は被災さした人々に活気を与えます。多くの行方不明者が無事でいること、被害がこれ以上拡大しないこと、そして復興が早く進むことを心の底から強く願っています。


矢沢大悟
ノースカロライナ州立大学

2011年3月11日金曜日

震災に対して出来ること

こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.インターンの石川です。


アメリカで昨夜東日本大震災のニュースをCNNの放送で目にし、我が目を疑うような光景が映し出されていました。今もなお余震が続いていますが、これ以上被害が大きくならないことを祈るばかりです。また行方不明者の方の安否も気遣われます。

アメリカでもこの東日本大震災のニュースは大きく報道されていまして、募金を募る動きもすでになされています。先ほども車を運転していたときに、震災の募金の方法についての情報がラジオでも流れていました。

ニューヨーク・ヤンキースは早速10万ドル(約820万円)を震災のために寄付したとの報道があり、NBA Caresのウェブサイトでも募金の呼びかけを行っています。

また、私が確認した限りでは、レブロン・ジェームズ(NBA)、ランス・アームストロング(自転車)、カカ(リーガ・エスパニョーラ)、セリーナ・ウィリアムズ(テニス)、ショーン・ホワイト(スノーボーディング)などの海外のアスリートからも今回の東日本大震災で被災した方々へTwitterを通じてメッセージを送っています。

アメリカにいてこの震災の状況をインターネットを通じてしか見守ることが出来ず、あらためて何も出来ないもどかしさを感じます。ただ一つ私が出来るとするならば、このブログを通じて被災者の方々を援助する方法を伝えることだと思っています。TIMEのウェブサイトに寄付を送ることができる団体について記載されていましたので団体名とリンクを掲載させて頂きます。

American Red Cross
ShelterBox
International Medical Corps
GlobalGiving.org
Convoy of Hope
Salvation Army

一人でも多くの行方不明者の方々が無事であることをお祈りしております。

石川拓道

【参照】

2011年3月9日水曜日

笑顔とそのわけ



一生の間に、
どれだけの人が死に物狂いで努力したことがあるだろうか。


今でも鮮明に覚えている。
大学卒業後は即、日本に帰り就職する。
そう決心してアメリカ留学をスタートした。


当時の心境と今の心持ち、全く違っているのは明快。

色々な要素が積み重なって今の僕があるわけだが、
きっかけは1つの映画。

The Pursuit of Happyness (邦題:幸せのちから)



どん底を見て、並の人間では乗り越えられない苦難を経て
ようやく勝ち得た1人の枠。

目標を達成した後のウィル・スミスの喜びを噛み締める表情、仕草。


どれだけの人がそれに似た経験したことがあるだろうか。


今働いているESPN Wide World of Sportsのコンプレックスで
一日だけ女子新体操をカバーする機会があった。いつもの野球やサッカーとは打って変わって。




明らかに従来の大学生の年齢からはかけ離れたルックスの
とある大学の新体操選手がいた。

その選手は待ち時間中、終始落ち着かない様子。
僕が待機している近くでそわそわしては“私はこの場にいるべき選手ではないのに。”
と不安をこぼしていた。

“一生懸命練習してきたんでしょ?なら後は、もう一度だけ一生懸命やればいい。”
と声をかけて送り出したものの
彼女の手と足が震えいたのが歩いて行く後ろ姿からも見て取れた。


演技自体、周りにいる全米トップクラスの大学生と比べると明らかに劣るが、
曲が終わり最後のポーズを取った後の彼女の顔。

同じ表情をしていた。
あの映画のエンディングのウィル・スミスと。


うれし涙を流しながら僕の前で“thanks”
と小声で言いロッカールームに消えていった彼女。

感謝したいのは僕の方だった。
今までに苦しい思いも努力もしてきた、しかし
まだ死に物狂いになったことはない。

そして、
彼女のような表情ができたこともない。





勝てば官軍の世の中になりつつはあるが、
僕はどうしても、死に物狂いで努力し苦しみ抜いたその先にある
自分の感情・表情が知りたい。

それを達成するのに場所は関係ないと思う。
日本とアメリカ。土俵は同じ。

未だに言い訳や他人への愚痴が頭に浮かぶ僕にとっては
厳しく長い挑戦になるだろう。


一度きりのこの人生。
一度くらいは死ぬ気で勝負したいもんだ。


川田圭介
Henderson State University

2011年3月7日月曜日

選手マネジメント業務の1コマ~スプリング・トレーニング準備 番外編

本日から3月の終わりまで、シーズン開幕に向けて連日トレーニングに励まれているクライアント様を、キャンプ地フロリダよりサポートさせて頂く予定です。


毎年の事なのですが、今年もニューヨーク~フロリダ間(約2047キロ)の道のりを、車で21時間掛けて縦断するつもりです。勿論、21時間ぶっ通しで運転するわけではなく、2泊3日を掛けて、グレープフルーツリーグ(フロリダで行われているMLBスプリングトレーニングの通称)開催中のフロリダへと辿り着こうと思っています(昨年の様子はこちらをご覧下さい)。


フロリダまでの道中の様子などをどんどんTweetして行きたいと考えておりますので、是非とも@ADMStaffをFollowしてみて下さい(ADM Facebookにもスタッフによるつぶやきがまとめて掲載されるようになりましたので、是非チェックしてみて下さい!)。


また、無事にフロリダへと辿り着きましたら、現地よりLiveでHotなMLBスプリングトレーニング最新情報をTweetさせて頂きたいと思います。日本ではあまり報道されない部分を皆様にお伝え出来たらと考えておりますので、乞うご期待下さい!


それでは、明日も長距離運転ですので、今晩はこの辺で(現在は、メリーランド州ボルチモアとワシントンDCのちょうど中間辺りにあるホテルの一室から、こちらのBlogを更新しています)。
明日も安全運転を心掛け、フロリダのギラギラした太陽を目指して前に進んで行きたいと思います!


ADMニューヨーク 三宮 伸也

2011年3月6日日曜日

女性初のメジャー投手

こんにちは。Springfield Collegeの武田雅史です。
今日はアメリカに来てからの「人との出会い」について書きたいと思います。


その方との初めての出会いは、とても衝撃的でした。
まだアメリカに来て間もない頃、英語の会話について行けずに黙っていた私に、「もっと話しなさい。」と、注意してくれたのを覚えています。


しかし、その後、私が英語を話せないと分かると、その時の厳しい顔付きとはうって変わって、いろいろと授業の事で助けてもらいました。
プレゼンの対策など、右も左も分からなかった私を一から面倒みてもらいました。
前学期の授業で単位を取れたのも、この方のお陰だと言っても過言ではありません。
その方の小学生の娘さんの宿題の面倒を見る傍ら、私の授業の面倒も見てもらったり、いつも図書館で私に分かりやすいように授業の内容などを説明してもらったりした事は、今でも記憶に新しいです。


その方が、いつも楽しそうに話す話題が二つあります。

一つ目は、娘さんの事について話す時。
そして、二つ目は野球について話す時です。

その方は、ジャスティン・シーガルさんといい、「BASEBALL FOR ALL」という団体を立ち上げ、女性も含めた野球振興の為に活動中です。


そして先日、いつものようにヤフージャパンのニュースを見ていたら、ジャスティンさんが「女性初のメジャー投手」というタイトルで報道されていたので、とても驚きました。
女性で初めてメジャーの打撃練習の投手を務めたというニュースでした。
このニュースを見た時、ジャスティンさんがいつも頑張っている姿を見ていたので、私まで何だか嬉しくなりました。


人の夢や目標が達成される瞬間ほど、感動的なシーンはないのではないでしょうか。そして、ジャスティンさんの場合は「女性初」という事で、アメリカ野球界の歴史に名を刻んだと言っても過言ではないでしょう。


先日、偶然ジャスティンさんと学校で会い、近況について色々と話している際に言われた言葉があります。

「もし自分が出来るという自信を持てば、必ずそれは上手く行く」

自分の目指すべきゴールは、一つだけ。
そのゴールに向かって、現実的には遠回りせざるを得なくても、ゴールを目指して頑張り続けようと思わせてくれた一言でした。


ちなみに、ジャスティンさんは4月に取材のために日本に行く予定なので、もしかしたら日本でも何かしらの形で彼女をお目にする機会があるかも知れません。



武田雅史
Springfield College

2011年3月5日土曜日

つぶやきをムーブメントに

こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.インターンの石川です。
今回はアメリカのスポーツ界でもすっかり定着した感のTwitterについてブログを書きたいと思います。

「~なう。」が昨年の流行語のトップ10に選ばれるなど、昨年あたりから日本でもTwitterを始める方が増えてきましたね。meyou.jpのTwitter日本総合ランキングによると、日本のアスリートの中では日本ハムファイターズのダルビッシュ有選手(@faridyu)が218,766人でフォロワー数1位となっています。かなりの頻度でダルビッシュ選手はツイートし、なおかつ素の部分のダルビッシュ選手も見ることが出来るのでフォロワーが増えるのも頷けます。

ダルビッシュ選手のTwitter

ちなみに日本全体の1位はガチャピン(@GachapinBlog)で907,464人、2位はソフトバンクの孫正義社長(@masason)で834,354人、3位は鳩山由紀夫前首相(@hatoyamayukio)で652,774人となっています。(*フォロワーの数は3月3日現在)

それでは世界のスポーツ界でのTwitter状況に移りましょう。Tweeting-Athletes.comによるとNFL(928人)、NBA(319人)、MLB(163人)、NHL(90人)、サッカー(369人)、ゴルフ(154人)、テニス(86人)、モータースポーツ(154人)、総合格闘技(224人)、自転車(114人)、ウインタースポーツ(251人)、その他のスポーツ(659人)に所属するTwitterのアカウントを持っているアスリート数の合計は3,538人に上ります。

Twitterに参加しているアスリート数に比例してNFLやNBA、サッカーの選手へのフォロワー数は多く、MLBやNHLのアスリートのフォロワー数は少なくなっています。デレク・ジーター(Derek Jeter)選手などのMLBのスタープレイヤーがあまりTwitterを行っていないと言うことも影響があるでしょう。ただ、MLBで一番フォロワー数を集めているのはニューヨーク・ヤンキースのニック・スウィッシャー(Nick Swisher)選手と言うのは驚きです。

フォロワー数の多いアスリートトップ10を上げると、

1位 シャキール・オニール(Shaquille O’Neil)Boston Celtics (NBA): 3,566,097フォロワー
2位 カカ(Kaká)Real Madrid (La Liga): 2,891,613フォロワー
3位 ランス・アームストロング(Lance Armstrong)Cycling: 2,754,696フォロワー
4位 トニー・ホーク(Tony Hawk)Skateboarding: 2,318,247フォロワー
5位 セリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)Tennis: 1,937,738フォロワー
6位 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)Real Madrid (La Liga): 1,932,668フォロワー
7位 ドワイト・ハワード(Dwight Howard)Orlando Magic (NBA): 1,861,318フォロワー
8位 ライアン・シェックラー(Ryan Sheckler)Skateboarding: 1,759,768フォロワー
9位 チャド・オチョシンコ・ジョンソン(Chad OchoCinco Johnson)Cincinnati Bengals (NFL): 1,753,097フォロワー
10位 ポール・ピアース(Paul Pierce)Boston Celtics (NBA): 1,744,228フォロワー

Twitter黎明期から積極的にTwitterを活用して話題を提供しているシャキール・オニール選手が1位となっています。過去にはオニール選手はTwitterを利用して鬼ごっこをしたことなども話題となりました。

オニール選手のTwitterの画面

このツイートでは20分以内にオニール選手をタッチすることができたら2枚の試合のチケットをあげるというものです

また3位のランス・アームストロング選手はTwitter上でサイクリングを呼びかけ、時には一晩で1,000人ほど集めて次の日に一緒にサイクリングを行ったりもしています。

このようにただ自分の行っていることや思いをつぶやくだけではなく、Twitterを通じて大きなムーブメントも起こすことも可能なのです。選手とフォロワーの距離が近く、尚且つリアルタイムでその選手の行動が分かるからこそ成せる業なのだと思います。ブログではやはり時間差が生じるため、今選手がしていることと言うのを伝えるのは難しいと思います。ブログの文章を書くときと言うのは、一度自分の中で書くことを整理してから書き出すというように、伝えたいことを書くのにはそれなりの時間が必要になります。しかし、Twitterの場合は今伝えたいことを伝えることができるという即効性があります。物事を起こすときというのはこのようなスピディーさ必要になるので、Twitterというものは正にうってつけのツールではないでしょうか。

また、Twitterでは選手の素の部分に近い感じをフォロワーは感じることが出来る、これがTwitter広がった理由の一つではないかと考えています。どうしてもメディアを通して発言する際には、選手も形式ばった言い回しになりがちでなかなか本音を言うことが無いと思います。何でも言って良いというわけではありませんが、Twitterではかなり自由に発言することができるので、選手の本当の声と言うものを伝えることが出来ると言えるでしょう。ただTwitter上でも発言してはいけないことを言ってしまうと、大きなニュースに発展してしまうので、Twitter上でも発言の影響力は大きいと言うことを認識してツイートすることが非常に大事になるでしょう。ただ、日本人アスリートたちにはTwitterの影響力をうまく使って、今までのメディア媒体ではできなかったような大きなムーブメントをアメリカのアスリートたちが行っているように選手達自身で作り上げていってくれたらと強く願います。

その力をアスリートたちは持っているのですから。

石川拓道

【参照】
•meyou “Twitter日本総合ランキング”: http://meyou.jp/ranking/follower_allcat
•Tweeting-Athletes.com: http://www.tweeting-athletes.com/index.cfm

2011年3月1日火曜日

マスコット

こんにちは、学生ブロガーの日笠雄平です。

大学でのインターンを開始してから、1ヶ月が経ちました。
ホームでのバスケットボールの試合も既に終え、先週からは野球のシーズンが開幕しました。昨年既に野球の試合運営を経験しているので、試合自体は自分にとって新しいことではありませんが、今年は試合に関係する資料の作成など、新しい経験も積んでいます。来週からはソフトボールの試合も始まります。上司によると、自分がソフトボールの試合を監視することになっています。自分の判断で決断する状況も出て来ると思いますので、責任を持って取り組みたいと思います。


男子バスケットボール部は、4年振りにカンファレンスのプレイオフへと進出し、今週から始まるプレイオフへと進出しました。昨年までカンファレンス下位チームは、上位チームの大学まで行き、アウエーで試合を行っていたのですが、今年からはテネシー州ナッシュビルで全ての試合が開催される予定です。上司がナッシュビルまで行くため、その日の野球は私が監視することになりました。1試合でも勝てば、もしかしたら次の試合は見に行けるかも知れないので、少し期待して応援したいと思います。


前回のブログで少し仕事内容について書きましたが、その中のMascot Managementで予想もしない事が起こりました。それは、今シーズン最後のバスケットボールの試合で、自分自身がマスコットとして働いたことです。普段マスコットの中に入っている3人の学生のスケジュールが合わなかったため、上司が自分を指名しました。昨年の夏にインターンをしていたマイナーリーグ・ベースボール球団で、1度だけマスコットを経験していましたが、自分は踊ることが得意ではないので、試合開始前はとても緊張しました。いろんな人から大丈夫と言われましたが、みんな最後には「MAYBE・・・」と一言。でも一旦コートに出て子供達の笑顔を見ると、我を忘れてはしゃいでしまい、とても楽しくマスコットとして働く経験を得ることが出来ました。一つだけ言えることは、試合後の頭痛は半端なかったことです。マスコットの中に入っている人を本当に尊敬します。


インターンも残り2ヶ月。アメリカ生活も残り3ヶ月。
頭の中は就職活動の事で一杯です。
前まで考えていたアメリカに残るという考えも薄れて来て、今は日本での就職を考えています。スポーツ業界で働きたいと思っていますが、そう簡単なものではないですね。
アメリカ生活を終える前に自分の大好きなNHL St. Louis Bluesの試合を良い席で見たいと思っています。


日笠雄平
Southeast Missouri State University