2011年2月11日金曜日

Super BowlのCMから

こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.のインターンの石川です。


今回は先日行われたSuper BowlのTVCFについて取り上げたいと思います。私の前回のエントリーでも説明させていただきましたが、Super Bowlは試合そのものだけではなく、中継の間に流れるTVCFも一つの注目となっています。今年のSuper Bowlの30秒のCM枠の金額は過去最高の300万ドル(約2億5000万円)でした。またSuper Bowlのテレビ中継内のCM収益は2億1000万ドル(約175億円)に上るそうです。

補足ですが、今年のSuper Bowlは昨年の1億600万人を上回る、過去最高の1億1,100万人がテレビで視聴していたそうです。

Super Bowlが行われた翌日のアメリカ全国紙のUSA Todayでは、早速Super Bowlの放映中に流れた61のTVCFのランキングが掲載されていました。このランキングは「USA Today Ad Meter」と言うのですが、今年でこのランキングは23回目を迎えました。

それでは、ベスト3とワースト3のTVCFをご覧になって下さい。

ベスト3:

No.1(T): Bud Light – Dog sitter puts dogs to work


No.1(T): Doritos – Dog’s revenge for Doritos teasing


No.3: Volkswagen – “Darth Vader” starts 2012 Passat


ワースト3

No.59: GoDaddy.com – Danica Patrick, Jillian Michaels in buff?


No.60: Hyundai – Elantra shows compacts don’t have to be boring or tiny

No. 61: Hyundai – Elantra breaks “good enough” compact trance


いかがでしょうか?アメリカ人の嗜好というものが少しわかったような気がしませんか?コメディ性がありながらもストーリー性が含まれているCMがアメリカ人は好むようですね。あと、動物を使ったCMは例年評価が高いようです。今年のランキングでも同時に1位に輝いたBud LightとDoritosのCMで犬が使われていました。

ちなみにこの1位に輝いたDoritosのCMの制作費は500ドルです。このCMを製作した南カリフォルニア大学のフィルムスクール出身のJR Burninghamさんは1位に輝いたということで、Doritosの親会社であるFrito-Layから100万ドル(約8,350万円)が与えられたそうです。500ドルの制作費で100万ドルを得るとは驚きですね。それほどまでにスポンサーにとってもこのSuper BowlのCMというのは重要なものであると言うことです。

しかし、時代の移り変わりでしょうか、以前はSuper Bowlで放映されるまで見ることができなかったCMが、今はFacebookやYouTubeで試合が始まる前にいくつか見ることができるようになったようです。USA Todayによるとこの3位になったVolkswagenのCMは、試合開始前までにFacebookとYouTubeを合わせてすでに1,300万の視聴数があったそうです。試合前にすでに視聴できるとなると、試合中継中のCMの注目度が薄れてしまうような気がするのですが、SNSを通じてCMの評判が広がるという大きな利点はあると思います。それでも、Super BowlのCMは試合が始まるまではシークレットであって欲しいと思うのは私だけでしょうか。

石川 拓道

【参照】
USA Today: Best Super Bowl ads: A doggone tie for Ad Meter
USA Today: Super Bowl sets mark for viewers
USA Today: Super Bowl ads win with social-media play

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