己を一言で表すならば。
今までアメリカで受けた電話面接は10回程度。
その中で最も印象的な質問。
去年の今頃Detroit LionsのAssistant Athletic Trainer
Chris Curranから投じられた全く予期していなかった質問。
己を一言で。
緊張と電話面接という圧迫感からか、すかさず口をついて出た言葉
Possibility
思わず口から出た言葉に、驚くほどしっくりきたのを今でも覚えている。
AmbitiousでもEnthusiasticでもDecisiveでもなく、Possibility。
大学院へ進学するにあたって深く悩んだ時期があった。
日本の大学院、又はアメリカの大学院。
今も昔も公平な目で見たとしても、どちらにも同じだけ長所と短所があるように見える。
抱え込んだ悩みを胸に1年半ほど前の夏、とある日本の大学の教授を訪ねた。
その教授は胸いっぱいの思いを話す僕相手に、
目をそらすことなく一語一句飲み込むかのように聞いてくれた。
悩みの内容は、アメリカからの引き際・家族・将来の仕事・社会的年齢。
ざっとこんなところだろう。
話を聞き終えた教授が僕に諭してくださったこと。それは、
“自分の中に潜む、可能性に満ち溢れた情熱に嘘をついているようにしか聞こえないよ、川田君。”
と。
そして、
“何も恐れることはない。自分が行けると思う所までがむしゃらに行けばいい。”
とまで添えてもらった。
当時の僕に最も必要だったことを的確に指摘し、前を向く勇気を与えてくれた大事な言葉。
自分の可能性に気付かせてくれた大切な出会い。
今も昔も日本人に付いて回る社会通念の一つ、Social Age。つまり社会的年齢。
22歳大学卒業そして就職。26~28歳結婚そして子供。35~38歳マイホーム。
僕自身、この深く根を張った“社会の当然”に嫌という程悩まされた。
海外留学をしている者にしからず、日本の大学を出た者も
この軸からたった1年ずれることの恐ろしさや
周囲の目、将来への不安と向き合って生活していることだろう。
留学をするに当たって常に半年先の計画を立て、夜な夜な調べ物をし、
先手先手で勝負してきたこの4年半。
今までに経験してきたこと、
大学編入・プロでのインターン・Scholarship・大学院への願書。
常に先を見据えてせかせか動く僕の一番好きな動物。
チーターでも鷹でも犬でもなく、
亀。
彼らほど今と言う時を噛み締めゆったりしている動物はいない。
一歩一歩踏みしめ、周りにとらわれず自信を持ってゆっくりゆっくりと。
タフに生きよう、幸せに生きよう。
そして、感謝して生きよう。ゆっくりゆっくりと。
川田圭介
Henderson State University
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