2013年8月18日日曜日

立命館大学 産業社会学部 研修12日目 Part2

8/16はMLBクリーブランド・インディアンス、シンシナシティ・レッズがスプリングトレーニングを行う「グッドイヤー」市へ向かいました。

メイン球場となる「グッドイヤー・ボールパーク」にてこの地にMLBのスプリングトレーニングを誘致することが出来た理由について伺いました。


1990年代後半に2球団打診があるも、必要な費用を賄うことが出来ず誘致を断念。

2003-2004年にはまた別の球団が移転を検討しているとのことから、住民による投資案が通り費用は準備が可能となるもその球団は移転せず。

2006年からインディアンスが移転に関心を持ち、2007年に合意。2008年8月にはインディアンス専用のクラブハウスが完成。続いて2009年10月に、新たに移転を決めたシンシナシティ・レッズ専用のクラブハウスが完成し、現在に至ります。

何故この地で誘致が実現出来たか?大きな理由は三つです。

まずは地の利。アリゾナはMLB15球団がスプリングトレーニングを行い、これらの球団によるオープン戦「カクタス・リーグ」も開かれます。グッドイヤーから他の球場へ行く場合はいずれも車で45分圏内と移動が便利なのです。

そして施設面。インディアンスの場合はフロリダ州オーランドの1960年代に建てられた施設をから移転してきました。

最後は気候面。アリゾナはフロリダと比較し雨がほとんど降らず気候が安定している為です。

現在インディアンスはMLBのレギュラーシーズンまっただ中ですが、アリゾナ地域にクラブハウスを持つ球団によるルーキーリーグ(ドラフトで指名された選手の多くはまずこのリーグでプレー)が開催されています。

またスプリングトレーニング期間以外という点では、子ども達や一般の方々の大会を開いたり、音楽イベントや企業イベントで稼働しています。


今回は特別に、インディアンスが所有するクラブハウスの中にも入ることが出来ました。

まずはメディアルーム。今季はインディアンスのスプリングトレーニングに松坂大輔投手が参加。日本のメディアの方が毎日30人取材を行い賑わっていたとのこと。


ロッカールームはルーキークラスからメジャークラスまで全てこの施設の中にあるのですが、言うまでも無くランクが上がるに連れて施設の充実度が上がります。

こちらは入団して間もない英語圏内ではない選手が、英語のクラスやアメリカの生活についてのレクチャーを受講する為の部屋です。テストにパスするとちょっとしたボーナスが支給されるそうです。


全クラスの選手が共用となるトレーニングジムです。


ここからはメジャーの選手達がスプリングトレーニングを行う際に使用するエリア。メジャーのロースター枠は40人ですが、ロースターに入っていない「招待選手」も含めて75人程度の選手が毎シーズン前、しのぎを削ります。

テリー・フランコーナ監督の監督室やコーチの為のミーティングルームも。ホワイトボードには、今年のスプリングトレーニング時の選手構成や登板予定を書き記した内容が残っていました。


メジャーの選手達が使用するロッカーはとても充実。名札があるロッカーとないロッカーがありますが、「名札がない」ということはスプリングトレーニング中に戦力外を言い渡され、このチームを去るということを意味します。



この施設内での模範となる存在と言える選手として、ニューヨーク・ヤンキースより今年移籍してきたニック・スウィッシャー選手の名前が挙がっていました。

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