2010年8月27日金曜日

大学フットボールシーズン開幕直前

学生ライターの矢沢大悟です。

今日は大学フットボールの話題でいきたいと思います。我がノースカロライナ州立大学は9月4日に今シーズンの初戦を迎えます。対戦相手はサザンカンファレンスに所属するウェスタンカロライナ大学(Western Carolina University)で、実力的には格下の学校ですが、待ちわびたフットボールシーズン開幕ということでキャンパス内も熱気を帯びています。当日は入学したばかりの新入生が初めての大学フットボールを体験しようと大勢詰め掛けることが予想されるので、スタジアムも限りなく満員になって盛り上がるでしょう。


<カーター・フィンリースタジアム(Carter-Finley Stadium): 収容人数約56.000人>


ノースカロライナ州立大学の昨年の成績は5勝7敗(カンファレンス内2勝5敗)でアトランティック・コーストカンファレンスのアトランティック地区5位。その結果年末年始に行われるボウルゲームには残念ながら出場できませんでした。今年は主力選手も残り、コーチも4年目を迎え、巻き返しのシーズンになります。


多くの注目を集める大学フットボールだけあり、新シーズンの宣伝にも力を注いでいます。新学期が始まって生徒が教科書を買うために集まるブックストアでは、テイルゲートの必須アイテムである折り畳みイスから、女性に人気のあるフェイスシールなど、フットボール関連のグッズがすぐ目の届くところに置かれています。また選手による宣伝も盛んで、例えばマイナーリーグベースボール・トリプルA所属のダーラム・ブルズ(Durham Bulls)の試合を観戦しにいったときには、地元大学であるノースカロライナセントラル大学(North Carolina Central University)のフットボール選手たちがブースを作って新シーズンの宣伝をしていました。ノースカロライナ州立大学でもオリエンテーション期間で賑わう図書館前で数名のフットボール選手たちが試合のスケジュールが書かれたマグネットを配っていました。また、無料で配られるスケジュール帳にはすでにフットボールの試合のスケジュールも記されています。こういった盛り上がりを見るといよいよフットボールシーズン開幕だなという気分になってきます。


<テイルゲートの様子>


またノースカロライナ州立大学の名物に”Free Expression Tunnel” というものがあります。このトンネルはペイントしたり告知を貼ったりするなど、生徒が自由に何でも表現できるスペースとなっています。フットボールシーズン中は試合が近づくたびに生徒が自由気ままにスプレーを使って様々なことを書いていきます。例えば昨年行われた近隣のライバルチームであるノースカロライナ大学との試合前日には下の写真のようなものもありました。



今シーズンも試合前になると多くの生徒がこのトンネルにそれぞれ思い思い書いていくでしょう。試合前は相手チームを罵り、勝ったら喜び、負けたら悔しがる。生徒それぞれが様々な感情をこのトンネルで表現します。毎回通るたびに今日は何が書かれてるかなと楽しみになってきます。



シーズンが開幕すると生徒の話題はフットボールの試合結果になったり、クラスでも先生が気軽に生徒に試合の話題をふったりするなど、まさにスポーツが日常生活の一部であって、フットボールがアメリカ文化の最もたるものであると実感します。いよいよ始まる大学フットボール、今年はどんなドラマが待っているのか楽しみでなりません。

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