2010年8月10日火曜日

常識

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの野口です。



出張から戻り、通常業務に戻って早2週目となりました。本社での通常業務ではアメリカは勿論の事、中国等の方々ともメールや電話でコミュニケーションを取ることが多々あります。

こうして様々なバックグラウンドを持った各国の方とお付き合いを毎日させて頂くと、大なり小なり驚かされたり困惑させられたりといった場面が散見されます。

そうした場面で常々感じさせられるのですが、相手方の反応を伺ってみると、多くの場合相手方には何の悪意もありません。相手には相手の世界の常識があります。そして多くの場合、日本の常識は良くも悪くも世界の多くの国々の常識とは大きく異なるというのが私の実感です。

日本と言う、思い遣りと気遣いに溢れた素晴らしい国で生まれ育った私には、時に異なる文化の方の言動に憤りを感じてしまう事があります。しかし冷静に相手の立場に立って考えれば、相手には相手の言い分があり、私の常識は相手にとっての非常識になるのではないかと最近はよく思います。

国際ビジネスの世界においては、文化の違いから生じる誤解を乗り越えて、物事を前進させて行かなければなりません。その為には多少のイラ立ちを押し殺して謙虚な姿勢になり、相手が何を望んでその言動を選択したのか、理解をする努力をし続けなければならないと感じます。

自分の想像力を目いっぱい働かせて相手の心情がある程度分かる場合もあれば、やはり解らない部分もあるのですが、努力し続ける内に少しずつ着実に相手の気持ちの理解力はついてきているように感じます。取引先の方にも同様のことが言えます。

こちらからの問いかけに我慢強く真摯に応じ、疑問に思う事があれば躊躇なくこちらに質問をされる取引先の方とは、少しずつでも着実にプロジェクトは前進します。こういった方とは安心して仕事が出来るので、金銭面の条件がトップではなくても、必然的に彼らを発注先候補に入れたくなるのが人情です。



最近の業務中に感じたことでした。

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