Athletes Dream Management, Inc.インターンの釘田です。
昨日7月30日金曜日は、弊社NYスタッフ三宮と共に、マディソン・スクエア・ガーデンにて、WNBAのNY Liberty vs. LA Sparksの一戦を視察してきました。ADMにて新たに始めた試み、Ustreamを使っての現場からの映像配信(ADM Ustreamチャンネル“Minor SportsをMajorに!”またはYouTubeアカウント“ADMStaffTV”)にて、当日の様子がご覧頂けると思いますので、そちらの方も是非チェックしてみて下さい!
NBAはともかく、WNBAには今まであまり注目されてこなかった方は少なくないのではないでしょうか?実際に私もその内の一人で、今回の視察が人生で初めての生WNBA観戦となりました。女子プロバスケットボールリーグであるWNBAの歴史は遡ること1996年。男子プロバスケットボールリーグであるNBAの全面的な支援の下発足され、翌1997年に開幕しました。開幕当初は8チームによるリーグ活動でしたが、開幕以降の順調な経営により、現在では東西それぞれの地区に6チームずつの計12チームと、じっくりと着実に市場は拡大の一途を辿っています。シーズンの流れは、レギュラーシーズンは男子のシーズンと入れ違いになるように5月に開幕を迎え、各チーム34試合を行い、その後8月後半から東西地区上位4チームずつによって争われるプレイオフに入ることになります。WNBAはシーズン中から非常にレベルの高いゲームをファンに提供し続けており、昨夜視察に向かった私たちは、見事に良い意味で期待を裏切られる結果となりました。
WNBAのモットーである“Expect Great”にあるように、男子バスケにも劣らない体の強さあり、スピード感あり(NYスタッフ三宮、あまりの展開の速さについて行けず)のクオリティーの高い(NYスタッフ三宮、期待のダンクは出ませんでしたが)、素晴らしいパフォーマンスの数々で出迎えてくれたNY Libertyには、想像をはるかに超える程の熱狂的なファンたちが続々と地元チームの応援に駆け付けて来ており、その熱気で会場中はゆだり上がっていました。バスケットボールの試合ならば、収容人数2万人弱を誇るマディソン・スクエア・ガーデンで、最上階席こそ埋まりは浅かったものの、公式発表によると昨日の1戦はキャパの7割以上に相当する、14,307人の観客を動員したとの事です。WNBAの1試合平均観客動員数は2009年のデータで8039人、開幕当初から通しての1試合平均動員数は8,841人となっています。この数字はMinor League Baseballで、最多動員数を記録しているAAA International Leagueのそれを約1,000上回る数字であり(使用しているスタジアム/アリーナのキャパの違いがある中で、この比較自体に特別意味は成さないかも知れませんが、参考程度に)、この事からもWNBAは数少ない女子プロスポーツリーグの成功の一例と言えるでしょう。
この日観戦したカード、NY Liberty vs. LA SparksはNY Libertyにとって因縁浅からぬ組み合わせでした。NY Liberty、LA Sparks共にWNBA開幕当初からリーグに属する8チームの内の2チームで、これまでも幾度となく激しい戦いを繰り広げてきています。プレイオフの常連で、リーグトップクラスの観客動員とチーム収入を誇るNY Libertyにして、多少意外だったのが、実は過去に一度もリーグ優勝経験がありません。過去にWNBAファイナルに進出した回数は4回と、4度も優勝に王手をかけながら、後一歩のところで敗れ続けてきました。初めの3度の挑戦は、全て同一カードとなり、リーグ開幕直後から、絶対王者としてWNBAに君臨し、4連覇を成し遂げ王朝を築き上げていたHouston Comets相手に一度も勝ちきることができませんでした。そして向かえた4度目の正直。ここで相対したのがLA Sparksでした。結果2-0のストレートで、またも優勝を逃す事に。Houston Cometsは2008年に事業を停止し、WNBAから撤退している為、ついにリベンジが叶わなくなってしまった今、LA Sparksが唯一のカタキということになります。
現在シーズンの2/3以上である24試合を終え、Libertyは13勝11敗で東地区同率の4位につけています。プレイオフ進出瀬戸際に立っている中での、昨夜の試合。盛り上がらない訳がありませんね。
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