Athletes Dream Management, Inc.ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
今回は先週までお伝えした「アメリカ大陸横断紀行~東海岸から西海岸へ~」の番外編として、大陸横断中に私が訪れました米国プロ野球独立リーグに所属する球団を紹介させて頂きます。
ナックル姫こと吉田えり選手の移籍及び活躍で、一躍脚光を浴びたプロ野球独立リーグ。この独立リーグはアメリカとカナダで行われており、その起源は19世紀とも言われております。現在8つのリーグ(American Association、 Atlantic League、 Canadian-American League、 Frontier League、 Golden League、 Northern League、 United League、 Continental Baseball League)が運営され、合計63球団が活動しております。各チームはメジャーリーグ、その下部組織のマイナーリーグとは別に組織・運営され、選手たちにとってはメジャーリーグに昇りつめる登竜門として位置づけられております。
ほとんどの独立リーグに所属する球団は地方にある小・中都市に展開され、地域活性化の重要な一部を担っております。しかし、近年の経済不況のあおりを受け、各球団とも運営に苦戦を強いられています。その中、今回私はAmerican Association に所属するGrand Prairie AirHogsに視察訪問させて頂きました。AirHogsはテキサス州はダラス近郊に位置し、1試合平均約3,000人の集客があります。ちなみに、American Associationで観客動員数トップを走るのは、St. Paul Saints(ミネソタ州)で1試合平均約5,700人を記録しております。マイナーリーグと比較をしても、劣らないほどの人気を誇っていますね。
さて、今回訪問したAirHogsにて様々な工夫やプロモーションを発見致しました。
まず球場の中で目を惹いたのが、右中間に設置された特別スイートとプールでした。私が訪れた日は誕生日を祝うグループが貸し切っており、野球そっちのけで大人子供が時間を楽しんでいらっしゃるようでした。勿論このプールはグランドと隣接しており、ホームランボールが飛んでくる恐れもあります。誕生日を迎えたお子様にとっては、一生の思い出になったのではないでしょうか?この様な工夫はメジャーリーグに所属するArizona Diamondbacksの本拠地、Chase Fieldでも見受けることが出来ます。しかし、AirHogsのプールは、それと比較し、非常にお求め安い価格で提供されていることは言うまでもありませんね。
スタンドの外を覘くと、小さな野球フィールドが併設されておりました。試合中、プロ野球選手の活躍に触発された子供たちが、元気よくこちらで“ミニ野球”をしていました。また、上記写真には写っておりませんが、この横には子供たちが遊べる遊具、そしてミニゴルフが設置されております。通常野球の試合時間は3時間前後ですが、これならお子様たちも飽きずに球場で楽しい時間を過ごすことが出来ますね。
そして、こちら最後の写真はフィールド内でのキャッチボールです。この様にお客様をグラウンドに招待してイベントを実施するのは試合後がほとんどのようですが、AirHogsでは試合前に子供たちをレフト側に集め、15分ほどキャッチボールなどが出来るようにグランドを開放しておりました。勿論プロ選手たちがプレーする直前のグランドということもあり、子供たちのテンションは絶頂に達していたことは言うまでもないですね。それを見守る親御さまも、カメラのシャッターを押す指にも力が入っておりました。
今回ご紹介させて頂いたのは、プロ野球独立リーグ球団の一部です。確かにメジャーリーグには敵わない点が多々有りますが、独立リーグには彼らにしか提供できない商品・価値が存在すると思います。
現在、日本から多くの野球関係者がメジャーリーグを視察しに渡米しております。しかし、独立リーグや女子プロ野球機構が注目を浴び始めた日本球界には、メジャーリーグ以外にも着目するべき点が存在すると私は考えております。今後も弊社スタッフが全米を駆け回り、この様な日本ではなかなか御目にかかる事の出来ない現場情報を発信していけたらと考えております。今後とも宜しくお願い致します。
また、ニューメディアを駆使して、スポーツ大国・米国におけるコアな情報を、日本の皆様へとタイムリーにお伝えして行きたいと考えています。これからも当Blogと共に、ADM Ustreamチャンネル“Hello from Baseball Stadium(スタジアム・パークからこんにちは)”、You Tubeアカウント“ADMStaffTV”を何卒宜しく御願い致します!
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