2012年1月22日日曜日

アメリカ東部スポーツビジネス研修プログラム振り返りレポート3 ~Under ArmourHeadquarter 訪問 ~



129日に掛けて開催された「アメリカ東部スポーツビジネス研修プログラム」の振り返りレポート第3回目は、2日目の午前中に訪れたUnder Armour Headquartersです。

Under Armourは、僅か15年という短い歴史にもかかわらず、NikeAdidasといった世界的に有名なスポーツアパレルブランドを脅かす存在へと急成長を遂げた、アスリートのためのパフォーマンス・アスレティックブランドです (詳細こちらをご覧下さい)
今回の研修プログラムでは、Under Amour が新開発し、世界中で未発売の新商品の数々契約選手がUnder Armourアパレルを着用して、実際に広告のための撮影を行う写真スタジオ、普段は社員の方々が3on3トーナメント等を開催し、オフシーズン中のNBA契約手もトレーニングに利用する社内体育館、社員の方々がお食事を取られるカフェテリア等を視察致しました。

加えて、国際マーケティング部門の担当者であり、日米のUnder Armour社が良好な関係を維持するために大きな役割を果たしているBrian Swatek氏から、特別講義を受ける事が出来ました!

先ず始めにオフィス内を視察致しました。
Under Armour社内のオフィス内の様子です。
フィス内は全体的にこのように区切られており、主にマーケティング部門で勤務されているスタッフが働かれています。
また、社員の方々やNBA選手が利用することで常にわっている社内体育館は、社内で最も静かな部署であるとされている、会計や総務等のセクションの真横にあり、非常にユニークな作りとなっております。

続いて、ウェアハウス内ご案内して頂きました。
先ず、ウエアハウスの入口には、皆様がよくスポーツ用品店舗で見かけるようなUnder Armour製品が陳列されているスペースがありました。
このスペースを利用しUnder Armour社とSports Authorityといった店舗担当者の間で、どのように商品を陳列し、どういったコンセプトで店舗に陳列していくか、という話し合いが持たれるそうですUnder Armour社が自社のイメージとコンセプトを崩されない細かく店舗側へ指導し、販売店舗側はそれを理解した上で、商品を陳列して行きます。そういった細かい点までこだわって取り組んでいるからこそ、短期間で世界中にここまでUnder Armourブランドを確立させて来れたのだと実感致しました。

ウエアハウスを更に奥に進んだ先にはUnder Armourの商品開発部門がありました。
商品開発部門は、Under Armourの原点であるメンズ商品から、メンズのサイズを単に小さくした所から始まったウィメンズ、デザイン豊富なユース、更には過酷な現場で戦うという視点ではアスリートと同様に捉えられているHunt Military(狩りと軍隊用)セクション迄、合計8つのセクションで成り立っております。 
その中でも参加者の皆様が最も注目したセクションは、ウィメンズです。 
従来は、シンプルに黒をモチーフとした商品ばかりでしたが、女性客層からカラーバリエーションを増やして欲しい!という声が多く上がった事を受け、今ではピンクやチェック柄などのデザインを販売するようになりました。現在でUnder Armourは積極的にアンケートを実施し利用者の“声”を参考にしてバリエーションを増やしています。
 また、Power in Pinkと題した乳癌撲滅支援活動も行われており、Power in Pinkをモチーフにした商品は、その売上の全てが乳癌撲滅の為のチャリティー団体へと送られています(メンズラインにもPower in Pinkシリーズが新登場したそうです)

ウエアハウス内は、アメリカ国内でも未発売の新製品が数多く並んで居た事から、残念ながら写真撮影は禁止されておりましたが、それぞれのセクションに分かれ、ミーティングやフィッティング等が実際に行われていました。
商品開発部門を視察した後は、プロフェッショナルアスリート達が実際にUnder Armour製品を着用し広告のために撮影を行う写真スタジオをお見せ頂きました。
引き続き写真撮影が禁止されて居た為、皆様に画像と共にご紹介することが出来ないのが非常に残念ですが、実際に私達が視察した23日前には、ボルチモア・レイブンスのスターLBレイ・ルイス選手のフォトセッションが行われたそうです!そのお話を聞き、ついつい興奮を隠せなくってしまいました!!!

続いて、国際マーケティング部門担当のBrian SwatekからPower Pointを使いながら、アメリカと日本のUnder Armourの関係について、詳しくお話を聞かせて頂きました。

アメリカ国内デザイン・製作され、販売されたUnder Armour商品は、その2ヵ月後に日本へ入荷されます。日本に入荷されるまでには、アメリカ国内で商品を販売→アンケート調査を行い、商品を改良→更に日本のスタイルに合わせ改良を重ねる、いう行程が経られます。日本国内でUnder Armour製品を扱う株式会社ドーム社が、商品を日本人の嗜好に合うスタイルに変更する際にUnder Armour本社は一定の制限をかけるそうですそれは大幅にデザイン変更されることによって、Under Armour社の掲げるコンセプトが崩れるのを防ぐためという理由からです。自社製品に対する自信とプライドをひしひしと感じることが出来ました。

最後に、Under Armour社員の方々が実際に食事やミーティングをされている
カフェテリアで昼食を取らせて頂きました。

こちらのカフェテリアが完成する以前は、同じUnder Armour社内でも、他部署のスタッフ同士顔を合わせる機会は殆どありませんでした現在ではこの開放的なカフェテリアを利用し、他部署の方々と気軽にミーティングを行える様になり、仕事の効率も大幅に向上したという事です。

更にカフェテリア内にはUnder Armourが社会的責任として環境保全活動サポートしている「UA Green」の象徴が大きく飾られておりました。

Under Armourのような国際的スポーツ用品企業が、UA GreenPower In Pinkのように社会貢献活動に力を入れている事に、参加者一同、非常に感銘を受けている様子でした。また、急成長を遂げているUnder Armourで活躍しているスタッフが発する、非常にポジティブなエネルギーを感じることにより、スポーツ用品業界への就職を目指している参加者に取って非常に刺激になったようです。

次回の振り返りレポートも是非ご期待下さい!

Athletes Dream Management, Inc.ニューヨーク支店インターン 川上佳奈



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