2011年7月22日金曜日

MLBオールスターゲームがもたらすもの

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
ただいま日本球界はオールスターゲームで沸いておりますね。実は2週間前、こちらアメリカでもMLBオールスターが開催されました。今回は日本人選手の参加がなかったこともあり、メディアではそこまで取り上げられていなかったことと思います。



今回のオールスターゲームは、私個人も仕事でゆかりのあるアリゾナ州フェニックスで開催されました。このフェニックスという地域は40年ほど前から成長を遂げ、現在では人口換算で14番目に大きいメトロポリタンエリアとなっております。この都市成長過程には、スポーツ産業の発展という大きな背景が考えられます。勿論今回のMLBオールスター開催も都市開発の一端を担っているといえるでしょう。では、今回のMLBオールスターがフェニックスにもたらす経済効果はどの位の規模だったのでしょうか? 


Examiner.comによると、今回開催地となったChase Field向かいにあるフェニックス・コンベンションセンターで開催されたファンフェスタには、オールスター開催4日間で10万人以上の来場客を記録したとのことです。また、この4日間でもたらされたフェニックス地域の経済効果は約6700万ドル(536000万円:$1=80円にて算出)にも上るそうです。


また、現地スポーツマーケティング会社代表のインタビューによると、今回のオールスターではSNSを中心としたメディア関連が目立っていたとのことです。実際に今年のホームランダービー中に、参加選手のTwitterが許可され、多くの選手の生つぶやきがファンのもとへ届けられておりました。この取り組みにより、よりいっそう選手とファン、そしてMLBと消費者が近くなったことと思います。


近年MLBオールスターのプロモーション改善が叫ばれている中、今回新しいテクノロジーと融合することで、イベント推進の兆しを見たように思えます。小さなきっかけかもしれませんなが、MLBの今後の更なる新しい取り組みと、その取り組みとイベント開催によってもたらされる地域への影響の拡大に大きな期待ををしながら、来年のオールスターを待ちたいと思います。



ロサンゼルス
内藤裕志

0 件のコメント:

コメントを投稿