2011年7月27日水曜日

善し悪し

あれからどれだけ成長したのだろう。

この7月を持ってアメリカ生活も5年を終了、そして6年目へ。
18歳で高校を卒業するとともに渡米、そして今23歳。

昔より賢くなったからなのか、臆病にもなった。

情熱的でがむしゃらさが売りだった自分にも、
物事を順序立ててこなす余裕と冷静さが備わった。

英語は上達したが、低下の一途をたどる母国語。

何を持って、何を評価し成長と言うのだろう。


ただ、目指すものがどんなに大変で不可能に近いことであっても、
世間体を気にせず、嘲笑にも笑って返せる自分が今ここにいることが
唯一感じられる己の成長。




5月中旬から6月下旬まで、久々にゆっくりとした里帰りとなった。

6週間もの間、意図的ではないにしろ
自分の専門分野にほとんど関わることなく過ぎた時間。
振り返ればあれで正解だったように思う。

大学に入学した5年前、大学卒業そして
フロリダでの5ヶ月のインターンを走り抜けて来た僕には価値のある休養だった。


今も昔も変わらない親の支えの元、今の僕があるのだが
やはり実家がある、帰るところがあるというのは当たり前のようだが、
どことなくそうでない気もする。


18歳で神戸を離れ、5年後の23歳でフィラデルフィアにある大学院に行くとは
全く想像していなかった。
そんな僕には、今から5年・10年後の自分がどこにいるのかなど
想像すらできない。


アーカンソー州を拠点に、ネバダ州リノ、カンザスシティ、
ニューヨーク、デトロイト、フロリダ州オーランド、そしてフィラデルフィア。
転々と渡り歩く旅に素晴らしい出会いもあった。
そして、自分自身強くもなれた。

この先僕がどこに腰を据えるのか、どういった行動にでるのか
結果よりその過程で学ぶことを大切にしていきたい。


ただ自分に息子・娘ができた時、
彼ら彼女らが心置きなく帰れる実家というものを
守れる男にはなりたいものだ。



川田圭介
Temple University

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