あれからどれだけ成長したのだろう。
この7月を持ってアメリカ生活も5年を終了、そして6年目へ。
18歳で高校を卒業するとともに渡米、そして今23歳。
昔より賢くなったからなのか、臆病にもなった。
情熱的でがむしゃらさが売りだった自分にも、
物事を順序立ててこなす余裕と冷静さが備わった。
英語は上達したが、低下の一途をたどる母国語。
何を持って、何を評価し成長と言うのだろう。
ただ、目指すものがどんなに大変で不可能に近いことであっても、
世間体を気にせず、嘲笑にも笑って返せる自分が今ここにいることが
唯一感じられる己の成長。
5月中旬から6月下旬まで、久々にゆっくりとした里帰りとなった。
6週間もの間、意図的ではないにしろ
自分の専門分野にほとんど関わることなく過ぎた時間。
振り返ればあれで正解だったように思う。
大学に入学した5年前、大学卒業そして
フロリダでの5ヶ月のインターンを走り抜けて来た僕には価値のある休養だった。
今も昔も変わらない親の支えの元、今の僕があるのだが
やはり実家がある、帰るところがあるというのは当たり前のようだが、
どことなくそうでない気もする。
18歳で神戸を離れ、5年後の23歳でフィラデルフィアにある大学院に行くとは
全く想像していなかった。
そんな僕には、今から5年・10年後の自分がどこにいるのかなど
想像すらできない。
アーカンソー州を拠点に、ネバダ州リノ、カンザスシティ、
ニューヨーク、デトロイト、フロリダ州オーランド、そしてフィラデルフィア。
転々と渡り歩く旅に素晴らしい出会いもあった。
そして、自分自身強くもなれた。
この先僕がどこに腰を据えるのか、どういった行動にでるのか
結果よりその過程で学ぶことを大切にしていきたい。
ただ自分に息子・娘ができた時、
彼ら彼女らが心置きなく帰れる実家というものを
守れる男にはなりたいものだ。
川田圭介
Temple University
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