2011年8月1日月曜日

アメリカサッカーに関するあれこれ・WPS編

こんにちは。
L.Aインターンの大島です。

今回は、WUSAの後に発足したWPS(Women’s Professional Soccer)について話そうと思います。



WPSは、2009年3月29日に開幕したアメリカの女子サッカープロフェッショナルリーグです。当初は2008年の開幕を予定していましたが、2007年度の女子サッカーW杯や2008年北京五輪と日程が重なるのを避ける為、及びリーグ参加予定の全チームが、経営を軌道に乗らせる為の準備を確実に行えるようにする為に開幕を1年延期しました。


リーグ参入予定の選手達の割り振りは、北京五輪終了後に行われ、出身地・過去の所属チーム・ゆかりのある場所を考慮した結果、アメリカ代表選手は各チームに3人ずつ入ることになりました。アメリカ選手の割り当てから1週間後には、外国選手を対象としたドラフトが行われ、日本からは沢穂希選手ら計4人が選出されました。

トップダウン方式による運営を行っていたWUSAに対し、WPSは「地域密着・草の根のアプローチ:a local, grass roots approach」と、「ゆっくりと、堅実にリーグを成長させていく為のアプローチ: a slow and steady growth of approach」を行いました。また、男子プロサッカーリーグのMLS(Major League Soccer)と密接な関係を築く事により、人件費・施設費の削減にも成功しました。この様なビジネスモデルを使用する事になったのは、100万ドルの損失を出したWUSAでの失敗も考慮されていると考えられます。

現在は6チームがWPSに参入しており、2011年シーズンは4月より開幕しています。参入チームの一つ、ボストン・ブレイカーズ(Boston Breakers)には、今回の女子ワールドカップで左サイドバックとして全試合にスタメン出場した、なでしこJAPANの一員鮫島彩選手が所属しています。

次回は、WPSロゴマークのシルエットのモデルになり、アメリカ女子サッカー界のLegend的存在でもあるミア・ハムについてお話したいと思います。

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