2011年4月1日金曜日

MLBスプリングトレーニング

学生ブロガーの矢沢大悟です。

東日本大震災から3週間ほど過ぎました。アメリカではニュースの話題もアフリカ情勢などに移り、地震や津波の話題も以前と違ってあまり取り上げられなくなりましたが、依然被災地では厳しい生活が続いていることと思います。


アメリカでも様々な支援が行われていますが、メジャーリーグで活躍する日本人選手による募金活動などは日本のニュースでも取り上げられたことと思います。また日本人選手が所属する球団が積極的に復興支援活動に加わるなどしています。今回のブログは、今正に開幕を向かえようとしているメジャーリーグの各チームが活動していたスプリングトレーニングについて、お伝えしたいと思います。


39日から13日にかけて、僕は春休みに合わせてフロリダ州を訪れました。この旅は正に野球三昧といった旅で、9日にタンパでサウスフロリダ大学対フロリダ大学の試合、10日にはクリアウォーターにてフィラデルフィア・フィリーズ対ニューヨーク・ヤンキースの試合、11日にはニューヨーク・メッツ対フロリダ・マーリンズの試合を観戦しました。その中から今回はフィリーズ対ヤンキースの試合の様子を紹介したいと思います。


試合はフィリーズのスプリングトレーニング本拠地・クリアウォーターにあるブライト・ハウスフィールド(Bright House Field)にて行われました。下は試合開始前の入り口付近の様子です。


<ブライトハウスフィールド>


フロリダにしては天気の良くない日でしたが、対ヤンキース戦とあって実に10,718人の観客が訪れたとのことです。ヤンキースのスプリングトレーニング本拠地であるタンパは、車で30分の距離、そして予想先発ピッチャーがフィリーズがロイ・ハラディ投手、ヤンキースがCCサバシア投手となっていたことが大きいと思います。


午後2時試合開始ということもあり、試合前の球場では昼食を購入している人、選手にサインを貰おうとする人、オフィシャルストアでグッズを買おうとする人で溢れていました。そして子供達が楽しめるようにアトラクションスペースが用意してあったり、チャリティーオークションが開かれていたりしていました。


<子供達のアトラクションスペース>



<アトラクションスペースの隣にはスピードガンコンテスト。子供が遊んでいる隙に自分も楽しんじゃおう!>



<人気マスコットのフィリー・ファナティックと背比べ>



<チャリティーオークション>


コンコースにある食事のオプションも非常に豪華です。中にはフィラデルフィア名物のチーズステーキもありました。フィリーズの試合観戦には欠かせないアイテムかも知れませんね。






<その場でグリルされたハンバーガーやホットドッグが食べられます>


様々な楽しみが用意されている中で、一番人気はやはりブルペンでした。ブルペンと観客席の距離はものすごく近く、球界を代表する2人の先発ピッチャーが試合前に投球練習をしている様子は貫禄がありました。



<右がCCサバシア投手、左がロイ・ハラディ投手>


試合前や試合中にはブルペンにいる選手達にファンがボールとペンを投げ込んでサインを書いてもらう光景がよく見られました。普段のメジャーリーグの試合と比べて、選手との距離が格段に近く、それでいて試合のチケットも安価で野球ファンにとってはたまらない体験になるでしょう。


試合中は球場内の芝生でリラックスしながら観戦している観客も多くいました。内野席に座ってじっくり観戦するのもいいですが、芝生で寝転びながらゆったりと流れる時間を満喫するのも野球の楽しみ方の一つではないかと思います。


<試合中の様子>


ちなみにフロリダ州クリアウォーターは先日日本でも開店したフーターズの一号店があるところです。球場にはこんな標識もありました。きれいなビーチが有名な観光地だけあり、野球観戦に訪れる観光客もいろいろなところで楽しめます。


<フーターズまで1.53マイル!>


選手と直に触れ合うことが出来、グッズや食べ物の数が豊富、大人から子供まで楽しめるとあってスプリングトレーニングには多くの観光客が訪れます。この試合は震災前でしたが、震災後にはこうした場で日本人選手が中心となって募金活動などの支援活動をしていました。今回の震災に対する啓蒙活動、募金活動はこういった観客が多く訪れるところでより成果が上げられる思います。これから日本での復興作業は長い道のりになると思いますが、各個人、団体が協力して長期的に支援していけたらと思います。


矢沢大悟
ノースカロライナ州立大学

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