2011年4月18日月曜日

バスケットボールの殿堂

こんにちは。学生ブロガーの武田雅史です。

今回は、以前マサチューセッツ州スプリングフィールドにあるバスケットボールの殿堂「The Naismith Memorial Basketball Hall of Fameを見学して来たので、その事について書かせて頂こうと思います。


先ずバスケットボールの歴史を遡りますと、バスケットボールは現在私が通っておりますスプリングフィールド大学の教授をしていたジャームス・ネイスミスさんという方が発明しました。長い冬でも室内で出来るスポーツはないかと考えており、初めは桃を入れる籠とサッカーボールを使っていたらしいです。これが今のバスケットボールというスポーツの原点になっています。


私の住むスプリングフィールドはバスケットボール発祥の地という事で、町のダウンタウンに行くと大きなバスケットボールの殿堂を見つけることが出来ます。スプリングフィールドと言えばバスケットボールといっても過言ではありません。


そして実際、殿堂の中はこのような感じです。                                                             

三階建てになっており、一階は本物のバスケットボールコートがあり、そこで実際にボールを使ってバスケットボールをプレイする事が出来ます。二、三階は様々な展示品があり、家族連れには良い作りだと思います。大人が二、三階で展示品を見ている間に、飽きてしまった子供達は、一階でバスケットボールをプレイして遊んで時間を過ごす事が出来ます。


二、三階ではバスケットボールファンやマイケルジョーダンファンには堪らない、様々な展示品を見ることが出来ます。中でもマイケルジョーダンの展示コーナーは殿堂の中でも大部分を占めていて、ジョーダンがバスケットボール界の発展にどれだけ貢献したのか、その大きさを改めて感じ取ることが出来ます。


また、バスケットボールの歴史的な展示品とは別に、ナイキが協賛するオリンピックのナショナルチームについての展示コーナーもありました。このコーナーだけ他の展示コーナーとは違った雰囲気で作られており、ナイキのブランドイメージを上手く構築するような、非常に格好良い作りになっておりました。企業が商品を提供をする代わりに、殿堂の一室を借りて企業のイメージアップを図る良いシステムだと思いました。



殿堂を見学し終わって思う事は、改めてアメリカにおけるスポーツの地位の高さです。日本にも様々なスポーツの殿堂はありますが、アメリカにある殿堂に比べるとその規模はとても小さく、あまり殿堂そのものの存在が知られていないのではないでしょうか。私の好きなテニスにおいては、現在殿堂を作ろうとする動きはありますが、その動き自体もなかなか知られていないのが現状です。


スポーツマネジメントを通して、スポーツに関連した学問を勉強する一人の人間として、いつも私の頭の中にあるのは、「日本においてスポーツをいかに文化としてデザインして行けるのか。」という事です。この事をアメリカ生活の中でも意識して考えるようにしています。もっと言えば、この事を探求したかったという事が私のアメリカに来た大きな理由の一つでもあります。


文化を構築して行く過程において、欧米的な手段や方法が全て日本に当てはまるとは思えませんが、今回殿堂を訪れて感じた事は、そのスポーツの歴史を認識出来る機会が日本にももっとあっても良いのではないかということでした。


世代から世代に受け継がれて行く伝統が、文化として残っていくのではないでしょうか。きっと今生まれたばかりの子供でも、10年、20年後にマイケルジョーダンという偉大な選手がいたことを知っているはずです。


今回、殿堂の見学を通して、アメリカにおいて殿堂の果たす文化としての役割をより深く理解出来たのではないかと感じています。


武田雅史
Springfield College

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