2011年11月1日火曜日

スクワット指導


こんにちは。Southeast Missouri State Universityの浅野勝成です。 

前回の記事で綴ったように、ウォームアップやクールダウンのコーチングをさせて頂いております。前回の記事から約1ヶ月が経ちまして、約30人はいる野球チームのウォームアップを一人で任されるようになりました。全体のウォームアップからウエイトリフティングまでの流れを任され、同時にコーチングしていきます。私の指示を聞いてくれる野球チームの選手達にはとても感謝しています。


話は若干変わりまして、前回の記事の後に、スタッフ内での年内の目標を個人個人で持つことを義務付けられました。私の目標は3つあります。

  1. スクワットの1RMを最低160kgまで上げること。
  2. GPA3.5以上。
  3. 1ヶ月に最低1冊はS&C関連の本を読むこと。


今のところ、3つとも順調に進んでおります。授業で基礎的な知識を学び、実習に加えて読書することにより、授業では学べない知識を身に付け、それら学んだことを意識しながら自分自身でトレーニングを行っています。その中でもスクワットは一番興味のある分野ですので、スクワットを目標の1つに入れました。


さらに先週、もう一人の実習生と二人で、スクワットのやり方や注意点、ポイントなどを指導する練習をさせて頂きました。指導の相手はヘッドS&Cコーチです(もちろんコーチは初心者のつもりで指導を受ける、という設定です)。ほぼ大丈夫でしたが、小さな言い忘れがありました。スクワットを指導する際に必ず最初に伝えることがあります。


「スクワットする際に、足を床と平行になるまで下げる理由」ということです。つまりフルスクワットを行う理由です。理由は5つあります。

  1. Flexibility(柔軟性の向上):平行まで下げることによって股関節などの柔軟性が求められます。柔軟性があれば怪我予防だけでなく、パフォーマンス向上につながります。
  2. Safety(安全性):クォータースクワットだと重過ぎる重量でもこなせてしまうこともあります。しかし、フルスクワットの場合は難しくなります。重過ぎる重量をこなすことは怪我につながります。重量よりもフルスクワットのフォームを意識することが大切です。
  3. Develop posterior chain(身体のポステリアチェーンの向上):背中、臀部、ハムストリングなどの身体の後ろ部分の筋力の向上。これらが強くなっていくと、ジャンプ力や足の速さが向上します。
  4. Stabilize knee joints(膝関節の安定性向上):靱帯損傷などの膝の怪我を予防する効果があります。
  5. Develop lean muscle mass(除脂肪体重の向上):関節可動域をくまなく使ってスクワットを行うことにより、鍛えてる部分の筋肉を発達させ、なおかつ無駄な脂肪を失くします。


必ずこれら5つの理由を述べてからスクワットのテクニックの指導に入ります。


読書やコーチからの指導(実習)でスクワットの知識を学び、自らのトレーニングで実践し、あとは指導練習を何回も繰り返し、しっかりとスクワットの指導が出来るようになるだけです。


フットボールでもバレーボールでもスクワットのフォームが良い選手は活躍しています。ですので、スクワットの指導を完璧にし、選手のパフォーマンス向上につながるようになればと思います。


試合に勝った時の選手の嬉しい顔を見るため、これからも授業以外に実習、読書、自分自身のトレーニングなどで知識・経験を身に付けていくように頑張ります。


Southeast Missouri State University
浅野 勝成

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