2011年11月12日土曜日

クロスファイア


こんにちは。ご無沙汰しております。学生ブロガーの武田です。

久しぶりにですが本日は私が現在、履修しておりますLegal issue in Sports and Recreation(スポーツ法学)の授業の1コマについて書かせて頂きたいと思います。

日本で学部生として大学に通って来た際には、授業の際にプレゼンテーションをした事は4年間で数えるくらいしかないのですが、アメリカの学校では必ずといっても過言はないくらいプレゼンテーションをやらなくてはいけません。

そして、スポーツ法の授業でもプレゼンテーションがあります。

その名前は題して「クロスファイア」。

2つのグループにわかれ、1つのケーススタディをもとにそれぞれ原告と被告の役割を担います。
わかりやすく例えますと、裁判の法廷ロールプレイングです。






今回、私のグループが選んだケーススタディは、
NYヤンキースの投手であるモンテフスコ vs アメリカ最大のスポーツ専門テレビ局ESPN です。

訴訟の背景を説明させて頂きますと、モンテフスコさんは離婚した奥さんの間にて身体的そしてセクシャルなダメージを被ったとして裁判中でした。その際の裁判の進展の様子を ESPN(アメリカのスポーツ放送番組)は放送しており、同時に全米中の関心を集めた元アメリカンフットボール選手のOJシンプソンのドメスティックバイオレンスに関する裁判と比較するようにモンテフスコさんの裁判の情報を放送しておりました。

そして、これが訴訟の原因となってしまいました。なぜなら、モンテフスコさんは訴訟の何件かにおいては有罪判決が下りましたが、他に訴訟された18件の項目で無罪でした。この18件の無罪の項目にESPNOJシンプソンの例を使い放送にて追求してしまいました。ここに原告人モンテフスコさんは被告ESPNを相手に名誉毀損だとして訴えました。

私のグループは原告人モンテフスコを弁護する側に立ち、どのような策を構築すれば弁護できるか熟考し様々なプランを出していきました。

結果として、このケーススタディは原告が敗訴しているのですが、弁護する案を考える過程には、法律に関する基本的な理解とそれをサポートする事例を何件かおさえていなくてはいけません。今回においては名誉毀損に対する理解と、このケースを援護する他の事例です。

ただ単に教科書を読むよりも、このようなロールプレイングはとても大変ですがより理解が深められると思います。同時にここで理解した物をいかに応用できるかどうかも問われます。

このクロスファイアはスポーツに関連した訴訟問題を理解する為には最適な手段であると私は思っております。

しかし、前回も書かせて頂いておりますが、法律の専門用語だらけで、どうしても授業の理解度が落ちてしまいます。その際にいつもクラスメイトや教授の方々に助けて頂いて何とか今学期も11月までくる事が出来ました。
毎回、授業は不安だらけですが、ここまで来たので、何とか最後まで生き残り、単位がしっかり取れるように頑張りたいと思います。


武田雅史
Springfield College

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