2011年1月26日水曜日

BCS Tostitos Fiesta Bowl #3

Athletes Dream Management, Inc. ロサンゼルス・スタッフの内藤です。
いよいよフットボールシーズンも佳境を迎えております。大学フットボールが終了して早2週間、再来週にはNFL Super Bowlも開催されますね! その前に先週から続いているFiesta Bowlについての記述をさせて頂きます。

Kick Off前の緊張と静けさが二律背反的に交差する場内


前回もお伝えしましたが、Fiesta Bowlは今年で40周年を迎えました。しかし今年はFiesta Bowlにとって内省すべき点が浮き彫りになった年でもありました。昨年Fiesat Bowl の開催地であるUniversity of Phoenix Stadium を管轄するArizona Sports & Tourism Authorityに対して、Fiesta Bowl Organizationがスタジアム使用料(2007年より)を支払っていなかったことが問題となり、訴訟に発展しました。これに対して、昨年5月にFiesta Bowl側が40万ドル(約3300万円)を支払い、2011年大会前に両者間で和解が成立したとのことです。


さらには、2010年にFiesta Bowlの拠点があるアリゾナ州では州内移民法に大きな動きがありました。アリゾナ州内の他のスポーツイベントでも同様の事が言えるのですが、アリゾナ州移民法案に対する潜在的な反発から考えられる選手やチーム、その他関連労働者のボイコットなどに対して、大会運営側は頭を悩ませられた一年でもありました。実際アリゾナ司法局は、労働者が政治献金を不正に受諾しているという訴えに対し、調査本部を設立しました。昨年10月にはFiesta Bowl Organizationもその問題を調査するために、独立した特別調査委員会を迎え入れる事を決定致しました。


このようにスポーツを運営する上で1次的、2次的要因(大会を運営する側、その場所を提供する側)だけでなく、3次的要因(この場合だとアリゾナ州移民法)が深くそして複雑に絡み合ってきます。勿論当事者同士でも解決する事が非常に困難なケースも発生します。しかし、それを少しでもこのような状況を改善する為には、我々を含めて様々な観点からスポーツに関連しそうな情報を得なければなりません。 今回私も初めて大学スポーツの祭典ボウルゲームを観戦させて頂きましたが、スポーツ産業に携わるものとして、様々な方向から物事を考える必要性を改めて実感させられた機会となりました。今後も多くの観点から米国スポーツ産業事情をご紹介できたらと思います。宜しくお願い致します。

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