今年1月、カレッジフットボール界の古豪UCLA BruinsのJim Mora新ヘッドコーチからの強い要請を受ける形で、MazzoneコーチがUCLAオフェンスコーディネーターに就任されたため、今年のクリニックはUCLA Spaulding Fieldで行われました。
今回のクリニックには、Xリーグ、関東学生リーグ、関西学生リーグ、東海学生リーグより、総勢11名のコーチ、選手(QB、WR)の皆様にご参加頂きました。
それでは早速、クリニックを初日より振り返ってみたいと思います。
【クリニック初日(6月4日)】
第1部練(午前11時半~午後1時半)、第2部練(午後4時半~午後6時半)にわたり、QB、WRに別れて、Mazzoneコーチ、Mazzoneコーチの息子であり、ディビジョン1カレッジ(ミシシッピ大学、及びイーストカロライナ大学)でのQBプレイ経験もあるTaylor コーチ、UCLA WRアシスタントコーチ、NFL NY Jetsの元WR選手より、ポジション毎の技術指導を受けました。
QB陣は、短時間の指導で、練習開始直後と比較して見違えるような美しいフォームから、力強いパスを投げられるようになるまで成長する事が出来ました。
コーチ陣の皆様も、本場アメリカのトップレベルのコーチらが教えるポジション毎のドリルに関して、時折質問を交えながら、熱心にメモを取られておりました。
【クリニック2日目(6月5日)】
午前7時~:参加者をヴェニスビーチへとお連れしまして、体をほぐしながらの散歩、ストレッチ、軽いジョグを行いました。
第1部練(午前11時半~午後1時半)
・QB組:初日教わったドリル復習、及びより実戦に則した上級レベルのドリルを行いました。
・WR組:カリフォルニア州の有名パーソナルコーチMatt氏に特別に来て頂き、WR用の基礎ドリル8種類の反復練習を行いました。
第2部練(午後4時半~午後7時)
・全体:関係者以外立ち入り禁止のUCLAフィルムルームにて、第1部練でビデオ撮影した参加者QBの投球フォームの映像と、Mazzoneコーチが指導するNFL New York JetsのQB
Tim Tebow選手の投球フォームを、Mazzoneコーチの解説付きで比較鑑賞しました。
・QB&WR組:フィルムルームで指摘された各々の改善点を重点的に練習しました。
・コーチ陣:フィルムルームに残り、昨年までMazzoneコーチがオフェンスコーディネーターを務めていたアリゾナ州立大のゲームビデオを見ながら、最新戦術に関する勉強会を行いました。
【クリニック3日目(6月6日)】
・午前7時~:徐々に疲労の溜まってきた体をほぐす為、サンタモニカビーチへと散歩に出掛けました。
・第1部練(午前11時半~午後1時半)
QB陣は、Mazzoneコーチがこれまで繰り返し述べて来た、
1) 右ひじを90度の角度で真上に上げ、
2) 歩幅は肩幅位に構え、
3) 右腕を力強く斜め左下に叩きつけるように振り、
4) 同時に左ひじを体に近い位置で思い切り引きつけ、
5) 投げ終わった後は、右足を勢い良く前に出す
というポイントを意識しながら、数多くのスローイングドリルを行いました。
WR陣は、NFL
New York JetsにおいてWRコーチでもあったMazzoneコーチの指導の下、適切なルートの取り方、カバレッジの外し方等のテクニックを重点的に教わりました。
コーチ陣は、QB陣、WR陣それぞれのポジションドリルを見ながら、Mazzoneコーチに質問を繰り返し、手を休める事なく、メモを取り続けておられました。
・午後2時~午後5時半:この日の午後はオフとしまして、参加者全員でUCLAのライバル校であるUSCキャンパスを訪問し、フットボールスタジアム(LA Memorial
Coliseum)や、練習フィールドを視察致しました。また、日本で待つチームメイトへのお土産として、USC Trojansグッズを数多く購入されておりました。
【クリニック最終日(6月7日)】
・午前7時~:この日の“早朝ビーチ散歩”は、マンハッタンビーチへと向かいまして、疲労で硬くなっている体を軽くほぐしつつ、砂浜沿いを散歩しました。
・第1部練(午前11時半~午後1時半)
今回のクリニックで繰り返し練習して来たQB&WR陣の基礎ドリルの確認を行い、その後、より実戦に近いシチュエーションを想定したパス&ルート練習を行いました。
・第2部練(午後4時半~午後6時半)
フィールド上にてQB&WR陣のドリルを一通り最終確認を行いました。
その後、UCLAフィルムルームにて、アリゾナ州立大学の昨シーズンの試合(対USC戦)のビデオを鑑賞しながら、Mazzoneコーチ、及びTaylorコーチから戦術解説を受けました。
また、スペシャルゲストとして、UCLAの現役QB選手をお招きし、
- QBに必要な資質(オンフィールド&オフフィールド)
- 普段の練習&食事メニュー
に関する公演を開催しました。
最後にクリニックの締め括りとして、Mazzoneコーチ、Taylorコーチより質疑応答の御時間を頂き、参加者の皆様はこの機会の逃すまいと時間ギリギリまで、熱心に質問されていました。
・午後8時~:4日間に及んだクリニックを共に戦い抜き、すっかり打ち解けた参加者の皆様をサンタモニカにあるレストランにお連れしまして、“打ち上げ”を開催致しました。皆様、内容の濃い1週間で学んだ事を確認しつつ、今シーズンのお互いの健闘を誓い合いながら、盛り上がっておられました。
最終日翌日の6月8日(金曜日)には、早朝から午後にかけて、それぞれのフライト便で日本へと帰国される参加者の皆様をロサンゼルス国際空港までお見送り行きました。
参加者の皆様からは、
- 本場アメリカの地で、Mazzoneコーチを始めとする一流コーチから指導を受けたことは一生の財産になった
- 来年は是非選手や他のコーチも連れて来たい
- 今回のクリニックで学んだ事を自分のチーム、ひいては日本アメフト界へと還元したい
といった感想・コメントを頂く事が出来ました。
日本へと帰国される皆様の満足そうな表情が、非常に印象的でした。
近い内に「スポーツ経営学.com YouTube」上に、今回撮影しましたクリニック中の様子をアップロードする予定ですので、是非とも日本のアメフト関係者の皆様がお役立て頂ければ幸いです。
最後となりましたが、クリニックに御参加頂きましたコーチ、選手の皆様、クリニックへの参加者募集に際して多大なお力添えを頂きました日本アメリカンフットボール協会様、お申し込み窓口としてサポート頂きました日新航空サービス株式会社様に、改めまして心より感謝申し上げます。本当に有難う御座いました。
今後もこのような本場アメリカの地で、フットボールの最新戦術、ポジション毎のドリル、基礎スキルを幅広く学べる機会を日本のアメフト関係者の皆様へ提供出来るよう、更なる努力を重ねていく次第でございます。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。
Athletes Dream
Managementニューヨーク 三宮 伸也
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