今回は、テキサス・レンジャーズとカンザスシティ・ロイヤルズが共用している「サプライズ・スタジアム」を例にとり、スタジアムの模様をご紹介します。
こちらがメインとなるスタジアムです。
このスタジアムに併設されているのは、使用する球団のクラブハウスと傘下のマイナーリーガーが使用するグラウンド(複数面)。
簡素なマイナーリーガー用グラウンド |
メインのスタジアム以外に、両チーム6面ずつグラウンドがあります |
この2つの球団が共有するスタイルは1994年に完成した「ピオリア・スポーツ・コンプレックス」が初で(シアトル・マリナーズとサンディエゴ・パドレスが共有)、今ではカクタスリーグ開催の10球場のうち5球場が、2球団共有の球場となっています。
こちらはピオリア、左側に見えるスコアボードには二つの球団ロゴ |
スタジアムは、地元の市の職員により管理されていますが、クラブハウスには球団職員が常駐し、それぞれの球団の元で管理が行われています。こちらはレンジャーズのクラブハウス。ダルビッシュ有投手入団時には日本からも多くの報道陣が詰めかけました。
レンジャーズのチームカラーをフィーチャーした作り |
廊下には「引き下がらない あきらめない」 |
これまで入団した選手の名前がずらっと並びます |
チームの「殿堂」 将来ここに入ることを目指せ!という意でしょうか? |
さらには、選手が使用する部屋も見学させて頂きました。ロッカールームはメジャーとマイナーで分かれており、トレーニングルームは共用です。メジャーリーガーのトレーニングを目の当たりにして、マイナーの若手選手達も学んでいくのかもしれません。
※その他のクラブハウスの例として、「グッドイヤー・ボールパーク」に併設されたクリーブランド・インディアンスのクラブハウスをこちらの記事でご紹介しています。
これらの施設はスプリングトレーニング(2月中旬〜3月)が終わっても、実はフルシーズン使用されています。
春:(主にマイナーリーガー)コンディションの問題などで引き続き調整が必要な選手達が残るエクステンデッド・スプリングトレーニング
夏:6月に行われるドラフトを経て入団したばかりの選手がプレーするルーキーリーグ
秋:マイナーのレギュラーシーズン終了後に有望株たちが選抜されるフォールリーグ(教育リーグ)
さらには、負傷で離脱しているメジャーリーガーのリハビリにも使用されます。
次回は「どのように観戦を楽しめるか?」という観点から、スタジアムの模様をご紹介します。
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