ラベル 波多野陽介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 波多野陽介 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013年9月30日月曜日

インターン終了のご報告


インターンの波多野です。この度、6月から4ヶ月間お世話になったAthletes Dream Management, Inc. (ADM) でのインターンを終了することとなりました。大学卒業に必要な12単位(600時間)のインターンを経験させて頂き、本当に得る事、学ぶ事の多い4ヶ月となりました。その間、お世話になりました日本からのお客様、そして学生の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にお世話になりました。 

インターンとして過ごし、全力で駆け抜けたこの4ヶ月間。国際試合のセットアップ、新規コンテンツ開拓、スケジューリング、ツアーセットアップ、ツアーアテンド、スポーツ/ビジネス通訳… ここまで多くの事を経験させて頂き、弊社代表をはじめスタッフ一同から多くの事を学ぶ毎日でした。その分、悔しい思いも多かったですが、今後の人生に大きく生かせる経験となったと思います。

ADMで過ごした4ヶ月、自分達の任されている仕事が『日本のスポーツ界に良い影響を及ぼすには?』という事を念頭に置き過ごしてきたつもりです。日本からの大学生と過ごした時間では、『自分が知っている知識をどう伝えるか…』という事を常に考えて過ごしましたし、日本からのお客様をお連れする球団やスポーツ施設などの訪問先との交渉では、お客様の思い描く『学び』を自分の中でイメージしながら交渉に当たりアポを取る事を心懸けました。自分が今までに頑張って伸ばしてきた英語力をスポーツで生かしたいという思いからこのADMでインターンをさせて頂く経緯に至ったのですが、その機会を頂く度に、自分の任された業務に責任感と誇りを持って過ごすことが出来たと思います。

9月末でインターンを終えますが、今後の事も少しずつ考えるようになりました。その1つには、将来は大学院にも行きたいということです。ツアー中の通訳の際、スポーツ関係の通訳では問題なくこなせていたと思います。しかし、議題がビジネスになると、やはり今の知識では説明するのが難しいという状況が何度かありました。英語でのビジネス単語を訳す際、日本語でのビジネス知識を持っていなければ通訳するのも難しいですし、自分自身まだまだ勉強する事が多いと感じた部分となりました。この4ヶ月を終え、通っていたネブラスカのWayne State College (ウェイン州立大学) にもレポートを全て提出し、無事スポーツマネジメント学部の全課程を修了しました。

私自身、今後の具体的な事は決まっていませんが、ADMでの経験を生かし成長し続ける事で、お世話になった方への恩返しとさせて頂こうと思っています。これまでも『推進力』のみで進んできましたが、今後もチャレンジ精神を忘れることなく努力していこうと思います。

このブログに学生ブロガーとして参加したのが20123月でしたので、ちょうど約1年半となります。大学生活の様子や、アメリカのスポーツマネジメントに関する情報を少しでも多くの方に知って頂きたい一心で今日までブログを更新して参りました。最後になりましたが、ブログに関しても沢山の嬉しいお言葉を頂き、拙い文章も多くありましたが、読んで頂いた方には本当に感謝しております。有り難う御座いました。

この4ヶ月でお世話になった皆様、まだまだ半人前の自分ですが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。本当に有り難う御座いました。


波多野

2013年3月8日金曜日

大学バスケットボールの聖地  Lawrence, Kansas




Wayne State Collegeの波多野です。
現在、大学の春休みということもあり、ルームメートと一緒に大学バスケットボールの試合を観戦してきました。試合は3月4日に行われたカンザス大学 (University of Kansas; KU) vs. テキサス工科大 (Texas Tech)の試合で、カンザス大学の本拠地、Allen Fieldhouse (アレン・フィールドハウス)という… 大学バスケットボールをアメリカで観るならAllen Fieldhouse は外せない!という程の人気を誇る会場としても知られています。過去にNCAAトーナメントの男子バスケットボール Final Four(決勝・準決勝)の会場として37度使用されている事からも大学バスケとボールの聖地と呼ばれるに相応しい会場です。


試合当日の雰囲気が味わえる映像です。

カンザス大とテキサス工科大はBIG 12というアメリカ中部がメインのカンファレンスに所属していて、3月4日の試合がカンザス大学の本拠地で行われる今シーズン最後の試合でした。 多くの大学はシーズン本拠地最終試合を『Senior Night』と呼ばれるイベントで締めくくる事があり、この試合もカンザス大の『Senior Night』という事で会場は超満員でした。この『Senior Night』は卒業していくSenior (4年生)の功績を讃えるためのイベントで、4年生の選手達は家族と登場し、それぞれの選手がどれだけ大学のプログラムの為に尽くしたかをファンに示す場でもあります。このAllen Fieldhouse の収容人数は16,300人ですが、『Senior Night』という事もあり超満員となった会場で、4年生の4選手が試合後に一人ずつスピーチを行いました。

カンザス大学は男子バスケットボールの名門校としても知られてして、今シーズンはNCAA1部の全米4位にランク付けされています。(4日の時点では6位) このカンザス大の位置するカンザス州ロウレンスはカレッジバスケットボールの聖地と呼ばれ、バスケットボール考案者のジェイムス・ネイスミス氏がカンザス大バスケットボール部の初代監督となりバスケットボールが大学スポーツへと発展したという歴史が背景にあります。それだけではなくカンザス大は多くの名コーチの卒業校でもあり、この『Allen Fieldhouse』と呼ばれる理由でもあるフォッグ・アレン氏もこのカンザス大でプレーした後に監督となった1人です。 僕は今までにケンタッキー大学 (University of Kentucky; UK) の試合も観戦した事があるのですが、その会場であるRupp ArenaRuppコーチもこのカンザス大の卒業生として知られています。

試合の内容ですが、全米ランク4位という実力を見せつけるような試合展開となりカンザス大がテキサス工科大を79-42で下しました。カンザス大のスターティングメンバーには4年生の4人に加え、1年生も1人含まれているのですが、このBen McLemore選手は2013年のNBA1位指名の最有力候補でこの試合も1年生とは思えないプレーを見せていました。4年生の中でも213cmで大学レベルではNo.1センターと言われる Jeff Withey選手も大学生活初3ポイントを決める等、『Senior Night』らしいプレーも観る事が出来ました。そして試合中に、あのセオドア・ルーズベルト大統領にも『これまで聴いた中で最も素晴らしい大学の聖歌』と賞賛された『Rock Chalkchant を聴いた時には、鳥肌が立ってしまうほどでした。

同じ試合ではないですが… 試合中に唄われる『Rock Chalkchantの映像です。 http://www.youtube.com/watch?v=uLKlqEpRWr4

本来なら試合前にカンザス大の『Hall of Athletics』と呼ばれる博物館を訪れる予定でしたが、試合当日という事で閉館時間も早かった為、翌日の朝一番に行くことにしました。多くの大学には『Hall of Fame』や『Hall of Athletics』と呼ばれる、言わばその大学史(スポーツプログラム史)に名を残した選手やコーチ等を讃える『殿堂』です。このカンザス大にはバスケットボールに関する歴史が多く残されていて、NCAAトーナメント3度の優勝を讃えるブースや、歴代選手の実物大サイズと自分のサイズを比べる事が出来るブース等、様々なブースに分けられていました。そして、やはり一番に目に入る場所に設置されている体育館の『床』ですが… これはカンザス大のバスケットボール部が創設された当初の体育館に使われていた床をそのまま展示しています。 アメリカではこうして『床材』等を展示している事も多く、最近では2012年のNCAAトーナメントを制したケンタッキー大学の『Hall of Fame』に、優勝した時にプレーした床材をそのまま使用したという話も有名です。


こうして一泊二日という日程でバスケットボール観戦をしましたが、バスケットボールをプレーしない僕でも楽しむ事が出来る雰囲気がAllen Fieldhouseにはありました。アメリカでスポーツマネージメントを勉強していると、観客は試合の雰囲気や会場での体験にお金を払うのだという事を耳にします。大学レベルでもここまでの雰囲気を造り出すAllen Fieldhouseには本当に感動しました。実はこの試合がカンザス大バスケットボールの連続チケット完売196試合目(2001年シーズンからの全ホームゲーム)という事を聞き、本当に貴重な体験をすることが出来たと思います。次は、インドアフットボールの試合を観に行ければと思っています。その時はまたブログで紹介させて頂きます。

波多野

2012年12月21日金曜日

2012年秋学期終了


Wayne State Collegeの波多野陽介です。

ネブラスカでは毎日のように氷点下の気温を記録してしいますが...
先週で秋学期が終了しました。毎学期のように学期末中は体調不慮になるのですが、今年は体力も付いていた為か体調も良く冬休みを迎える事が出来ました。



今年の秋学期は、大学のバレーボールのチームをシーズン通して手伝わせてもらった為、思ったように勉強時間が取れない日々が続きました。勉強時間が取れないというよりも、練習で疲れた後にサボってしまったのは自分なのも事実です。ただ、学期後半に入ってからは次第と先生の特徴や、時間の使い方に慣れてきた事もあり、学期の前半に比べると時間を有効的に使えたかなと思います。僕の場合、毎年の秋学期はスロースタート(夏休み明けなので…)、そして春学期は成績が上がる傾向があります。(秋学期の成績が関係するのでしょう…) しかも、僕が大学から支給してもらっている奨学金は成績によって継続されるかが決まるので、あまり気が抜けた事は出来ません。残すところあと1学期というところで奨学金を落とす訳にはいかないので少しプレッシャーを感じながらのラストスパートでしたが… 予想通りの大成功に終わったみたいでした。

今学期の終盤にかけて、僕の履修していた『マネージメント理論』のクラスの担当であるDr. ラットという教授と話す機会が増えました。というのも、秋学期の時点での僕の成績で1つだけ悪かったのが、この『マネージメント理論』のクラスでした。ラット教授は50代前後の良く喋る近所のおばさんという雰囲気を持ちつつ、マネージメントに関してはとても厳しい教授でした。僕が始めてオフィスへ行ったのは1回目のテスト前日でした。その際に、僕が少し悩んでいる事、そしてバレーボールの手伝いで生活にストレスを感じている事等… その時に、「あなたの言うこのクラスでのゴールを教えてちょうだい。」と言われました。「成績でBが貰えれば僕は満足です。」と答えました。これがテスト前日の会話です。そして僕がオフィスを出ようとすると、「明日のテストでB取るんでしょ?このクラスでB取るんでしょ?」って。 実は、この時の自分は、誰か自分を見ていてくれる人を必要としていたのだと思います。だって、人に言わなくてもBを取る事は普通に可能です。 ただ教授との少しの会話でしたが、僕も教授も結果は分かっていたのだと思いました。事実、学期末テストを終えて、再び教授と話しをした際に成績がB以上であるという事は知らされたからです。その時に言われたのが、「Bって聞いて以来話してなかったけど、最後の最後でやっと這い上がって来たね。いつになったら上がってくるか待っていたんだから。」と言われました。これを聞いた瞬間、『完全にマネージメント理論を自分自身に使われたな』と思いました。ラット教授の授業は50分のうち20分は大学の事や、身の周りの事についての題材で時間を使います。残りの30分間で授業が出来るのかと思うのですが… この教授の授業のスピード、そして話す内容、完全に30分を上手く使いこなす。これは僕が授業に行った初日に気付いた事でした。授業の内容はマネージメントをする上で必要な事がメインでしたが、僕がこのクラスを楽しめた理由はこの教授にありました。

この1学期、本当に悔しかった事も多かった気がします。今の大学に来てから目標にしていた、NCAAトーナメントでの短期インターンの落選。大学院生アシスタントコーチの話も結局は実現不可能な状態です。この1学期で125時間という時間をバレーボールチームに費やしました。友達に言われました。「この大学内でアシスタントコーチになれるとしたらお前しかいない。1学期間無給で働いて、そんな扱いされるなら僕だったら辞めるね。」って… それを言われた時に、『いや、違う。』って思いました。自分はバレーボールが好きで手伝ったし、チームの一員として扱ってもらったのも事実、試合中にベンチに座らせてもらったのも事実。 125時間っていう時間やお金よりも、監督を見続けて学んだ事は本当に多かったと思う。正直な気持ち、少し残念だという気持ちはあるけど、でも自分は一生懸命出来ることをやったし、今後監督が『あ、アイツをアシスタントにしておけば…』と思ってくれるような仕事は出来たと、自信を持って言えると思います。

やると決めるのは自分だし、それをどこまでやり通すかも自分。ただ、中途半端な事はしたくないし、人の評価を気にしながらやるのも嫌だ。本当に自分が一生懸命やっている時には、周りの人も気付いてくれる。本当に大切なのは、人が見ていないときにも全速力で走り抜けれるか… 色んな事を経験して、色んな考えが入り込んで来る時に1つだけブレてはいけないのは、『周りから必要とされるような人である』ことです。これは僕がアメリカに来る事を決めた1つの理由でもあるし、この1学期でより一層大切な事だと実感しました。

この冬休みを利用して、旅行をしてみようと思っているので、スポーツに関わる事があればまた更新させて頂きます。

2012年11月11日日曜日

今シーズンホーム最終戦  秋学期、ここからが勝負!

Wayne State Collegeの 波多野陽介です。 今シーズン最後のホームゲームを終え今学期も終盤に差し掛かってきたところで、今回はアメリカの大学の単位の取得、履修するクラスのス ケジュールの決め方等、留学生にとって少し重要な情報を紹介したいと思います。今年も秋休みが一瞬で過ぎ、あと2週間半で感謝祭休、そして秋学期期末テス トという流れで残りの学期は進んでいくのですが…

今 月3日に僕の手伝う大学バレーボール部の今シーズン最終ホームゲームがありました。土曜日という事もあり、多くの生徒が帰省しているため観客は少なかった のですが、選手も今後に繋がる試合をしてくれたと思います。相手のチームは(3日の時点で)全米2部ランク1位というチームでした。今シーズンにも一度対 戦はしていたのですが、その際は0−3という結果で負けた試合でした。しかし、最終戦という事もあってか、選手も観客の声援に応え、1—3という結果で今 シーズン最後のホームゲームを終えました。最後まで諦めない姿勢を見せてくれた選手達にはベンチから観戦する一サポーター、プラクティスプレーヤーにとっ て期待を持たせてくれる試合となったと思います。まだシーズンは続いていますし、16日からは地区予選等も始まる為僕も練習に参加する日々が今月末まで続 きますが、今シーズンを振り返ってみて実際に試合当日に経験出来る事も多かったですし、コーチ達と関わりを持つ中でバレーボールというスポーツの違った一 面を見る事が出来た大切な経験となりました。

話 は変わりますが、この時期に大切なのが来学期に履修するクラスのスケジュール決めです。僕も先週、アドバイザーと話し合い来学期のクラスの確認をしまし た。この『スケジュールを組む』という単純作業ですが、留学生は特に注意しなければならない事があります。学生ビザを持つ人は最低でも12単位の履修が義 務付けられています。 その他にも様々な点で注意しなければならない事もあるのですが、今回はどのように履修科目を決めるという点について詳しく説明した いと思います。アメリカの大学の場合、学士学位を取得するのに約120単位が必要となります。しかし、いくら120単 位以上取得していても必修科目を全て履修していなければ卒業は出来ません。アメリカでは、大学1年目には一般教養や必修科目の中でも基礎レベルのクラスを 履修する事になっています。多くの生徒は、3年生になると必修科目を多く履修するようになるのですが、いくつかのクラスは春学期、もしくは秋学期のみにだ けクラス取得可能という場合があります。この場合、予め翌年の事を見据えて計画を立てなければなりません。僕のように何回かの転校をすると、前の大学で履 修した単位が上手く移行出来ない場合があります。単位を無駄にしない為にも、アドバイザーに頼るのではなく、自分自身で履修するクラスのスケジュールを予 め計画立てておく事が大切です。僕の来学期のスケジュールは、5クラス(15単位)で必修科目3クラスと選択科目2クラスという留学生にとっては至って普通(4年間で120単位取得なので、1年当たり30単位{春15単位+秋15単位}が平均的な履修単位です)のスケジュールとなりました。

僕は来学期もバレーボール部を手伝う事になっているのですが、その事について監督と少し話をすることにしました。その理由は僕の卒業式です。僕のスポーツマネージメント学科は卒業前に12単位分(600時間)のインターンシップが必修単位に含まれています。僕としては、5月の卒業式に出た後、夏休みにもボランティアで経験してから来年の秋学期にインターンシップをする予定だったのですが、来年の秋学期にインターンシップをすると卒業を12月まで待たなければならないという事を大学から指摘されました。しかし、5月に卒業する事は可能で、その条件として夏休中にインターンシップをする事、そして5月の時点で予めインターンシップの職場からインターンシップをするという許可を得ていなければ成らないという条件でした。

こ のインターンシップ先というのは大学のコネクションや、個人でのコネクションで職場を選ぶ事が可能なので、プロのチームでインターンをする生徒、他の大学 のスポーツ関係でする生徒… それぞれが自分の進みたい分野で経験を積めるというのは、これから実際のビジネスに関わっていく際に大切な事だと思います。  僕の場合は、実際このインターンシップをする時期を決めるのに迷っている最中なので明確な事は言えないのですが、そこには自分の中で葛藤があるからで す。 

今年の3月から大学のバレーボール部を手伝わせて貰っている事が関係してくるのですが… 僕の大学のGA (Graduate Assistantと呼ばれる大学院生アシスタントコーチ12月で卒業する予定になっています。このGAと いうのは、大学院生でありながらチームのアシスタントコーチも行うという2年間のプログラムで、アメリカの大学ではスポーツだけでなく、大学院生でありな がら教授のアシスタントとして働く(授業を担当する事もあります)という事が出来るのです。大学によって条件は異なってきますが、授業料の免除+給与支給 という待遇で修士学位を取得することができるのも少し特殊です。もし僕が今の大学のGAになるという場合、シーズンのスタートである8月にはインターンシップを終えていなければなりません。という事は5月には卒業する事になるという結果になるからです。

アメリカでは、大学生でありながら自分が進みたい分野に入る為の経験を積む事が出来るという事がよくあります。必修科目として含まれている単位数(時間数)は大学によって異なるとは思いますが、600時間と聞くと驚く方も多いと思います。実際に後に就職を控えている僕にとってはすごく大切な経験になるだろうと思います。 まだバレーボールもシーズン中ですが、監督からGAの許可が下りる事を祈りつつ、残りの学期努力しようと思います。少し長い文章になってしまいましたが、出来るだけ多くの事を紹介出来ればと思いますので今後も宜しくお願いします。


2012年10月1日月曜日

秋学期スタート〜1ヶ月



Wayne State College
の波多野陽介です。大学の秋学期が始まり約1ヶ月が過ぎようとしています。前回のブログでは練習生として参加したゴルフトーナメントの事を書きました。この1ヶ月間、大学での練習生兼プラクティスプレーヤーとして大学のバレーボール部をサポートされて頂いているのですが、1ヶ月経った今、自分が夏にした経験を含め紹介させて頂きます。

             
Cox Classic
というWeb.com Tour(ゴルフ)の大会で15日間という短い研修をしましたが、1ヶ月経った今、自分の中での疑問だったり反省だったり  この1ヶ月間、もう1度思い返してみる事が多くありました。 大会の運営に携わっているのが5人程度、12人の学生、そして千人を越えるボランティアの方々によって素晴らしい大会になったと思います。しかし、大学でスポーツマネージメントを勉強している以上、自分が気付いた点(改善点)等も多くあったと思います。一言で表すと『計画性がない・要領が悪い』という事を感じながら過ごした研修でした。千人のボランティアの方をどのように分担配備し、より効率的に作業を進めるか  簡単な事ではありませんが、本当に必要となる作業があらかじめ分かっていたのなら、もっと作業がスムーズに進む方法があったのではないかと思うからです。そこには、使用出来るトラックの数だったり、作業に取り組める時間だったりという要素が含まれてきます。しかし、大会前日に説破詰まった状況で作業をする事になった原因は確実に『計画性のなさ』が改善ポイントだと思います。そういう面では、大会の準備段階での作業の進み具合には少し改善が必要だと思います。 もう1つは個人的な改善点ですが、『どこまで細かい部分に気を配れるか』という事です。プロの大会で働く以上、細かい部分まで気配りが必要です。やはりそこには『プロ意識』が必要不可欠ではないかと思います。プロの選手達がプレーする環境ではスタッフ全員が高いプロ意識を持って作業する事が、試合や大会自体のレベルを向上する為の必要条件です。それは、この15日間の研修で初めて感じた事でした。プロの大会で経験出来た事は自分の今後に生かされてくると思いますし、実際に大学でのバレーボール部での仕事に生かせていると思います。

             
ここからは秋学期が始まってからの僕の生活を少し紹介させて頂きます。大学が始まる1週間前から大学のバレーボール部をサポートさせてもらっています。これは、春学期から始めた事ですが、アメリカの大学バレーのシーズンは秋学期から始まります。僕の仕事は練習に参加するだけではなく、練習前のコーチとの練習内容に関するミーティング、練習の準備(ボール/ネット/その他の道具等)、そしてホームゲーム時のウォームアップ、試合中のデータ収集等 マネージメントの中でも様々な分野で多くの経験をさせてもらっています。この1ヶ月で約65時間(プラクティスプレーヤーの遠征やトーナメントへの帯同は出来ません。)の仕事をこなしてきましたが、自分の中では『プライド』と『プロ意識』を持ちながら常に全力で仕事をしています。大学バレーのシーズンは8月から11月までの4ヶ月間なのでまだ始まったばかりです。しかし、選手達と一緒に練習し、試合を迎えるという自分がバレーをしていた時には当たり前だった事が、今ではマネージメントという違った立場から経験出来るのも今後に生かせる事だと思います。

            
もう1つ紹介させて頂く事は、アメリカの秋学期にある大学スポーツのメインスポーツ、アメリカンフットボールです。アメリカの大学の秋学期はアメリカンフットボールのシーズンと言ってもよい程で、僕の住んでいる州にあるネブラスカ大学のスタジアムは赤一色に染まっています。これを見ると、やはりアメリカではスポーツは文化なのだなと思わされます。ちなみに、ネブラスカ大学のアメリカンフットボールは1962113日から現在までの全ホームゲームのチケットが完売というNCAA(全米大学体育協会)の記録を更新中です。アメリカに来るまでは無縁だったアメリカンフットボールも今では観戦したいスポーツの一つです。
 
つい先日には、ネブラスカ州のオマハにあるロイヤルズ傘下AAAのオマハ ストームチェイサーズの試合を観戦し、クラブハウス等も見学させて頂きました。 


AAA
パシフィックコーストリーグのプレイオフだった為、試合後のロッカールームではシャンパンファイトが行われ、選手達と話す機会もありました。




その際、ヤンキース・読売巨人軍 (2011) でもプレーし、現在はダイヤモンドバックス傘下 リノ・エーシズでプレーするジョナサン・アルバラデホ投手と会話する機会があり、日本での話等も聞けたので良い機会になりました。ロッカールームで選手と会話する事になるとは思ってもいなかったのですが、クラブハウスのマネージャーの方とも話す事が出来、お土産にTシャツやボールまで頂きました。この試合でシーズンは終了しましたが、もし機会があれば来年は少しでも多くの試合に足を運べるようにと思っています。では、また更新します。

波多野 陽介

2012年6月25日月曜日

スポーツが日本の文化になる

Wayne State Collegeの波多野 陽介です。

前回の更新から少し時間が経ってしまいました。実は、今月15日より日本に一時帰国しています。 大学の授業もインターネットで履修しながらの帰国ですが、来月18日までの滞在の予定です。今回の帰国ですが、昨年の夏に受けたLASIK手術をもう1度受け直したいという理由で帰国をしました。それと、虫歯治療です。留学する時(海外旅行も含めてですが…)に欠かせないのが保険です。これは、大学側からも義務付けられている事が多いですが、何かあった時の為には必ず保険に入ってからの留学・旅行をお勧めします。僕が加入している保険では歯科治療の補償額が低く設定されていた為、アメリカでの治療は出来ませんでした。海外で生活される方はご存知の方も多いと思いますが、海外で歯科治療を受けると治療費が日本に比べて何倍も高いです。海外へ行く予定のある方・計画されている方は、渡航前の歯科検診を必ずしておいた方が良いと思います。 僕の場合は、過去10年間に1度も歯科治療を受けた事がなかったので少し油断していたところもありました。このようなハプニングも留学には付き物です。

話は変わりますが、この1ヶ月の帰国中に出来るだけ多くの事を見て、学びたいと考えています。僕は広島出身なので、予定としては野球・サッカー・バレーボールと練習・試合等を見学・観戦出来ればと考えています。今年の夏はアメリカでスポーツ観戦出来ると思っていたので、少し残念な気持ちはありますが、日本のスポーツを知る事も大切だと考えています。やはり大学でスポーツマネージメントを学び始め、自分の視点にも少し変化が見られます。例えば、日本に帰国してから広島県立総合体育館へ行く機会がありました。偶然にも高校の後輩達が活躍している大学バレーの試合があり(西日本インカレ スーパーカレッジバレー2012)、後輩の応援も兼ねて観戦してきました。大会としての規模自体は大きくないですが、グッズ販売、スポンサー、そして大会運営など観客としての目線から見る事が出来たのも自分にとっては大きな収穫だと思います。勿論、自分の中で疑問に思う事も多くありました。 

広島に帰って来れば必ず観戦するのが野球です。家族揃ってのカープファンという事もあり、今回の滞在中にも観戦予定です。やはり球場に足を運び、自分の目で見る事で初めて何か気付く事も多いと思います。新しい球場、そして以前よりもオープン化された球場でのリスクマネージメント等… 今の自分の目でしっかりと確かめて来ようと思います。
アメリカにいても日本のスポーツには一通り目を向けている僕ですが、日本とアメリカでのスポーツのあり方の違いに多少違和感を覚えることがあります。日本のスポーツのレベルはアメリカや世界の国に比べれば多少なりとも劣る部分は否めません。僕が観戦した『西日本インカレ』ですが、あまりにも寂しい風景だったと思います。必死にプレーする大学生、それを観戦する他チームや保護者の方達。 もっと観客が入ってもいいと正直思ってしまいました。実は、僕が大会の情報を知った理由は、偶然にも後輩の1人とスポーツ関係のお店で会ったからでした。最近までロンドン五輪予選があり、テレビでも放送されていたのにも関わらず、観客の少ない現状。会場の外にも広告やそれをアピールする看板すらありませんでした。 昔から聞く事は多いですが、サッカー日本代表がW杯に出場するとサッカー人口が増える。WBCで優勝した年のプロ野球は盛り上がった。なでしこがW杯で優勝したら女子サッカーの試合に数千人の観客が来た… 日本ではその時その時でブームがあるのです。そこにはスポーツという文化自体が日本に根付いていない証拠だと僕は思います。

今のブームは確実にサッカーですね。ドルトムントの香川選手のマンチェスター移籍、そして日本代表のW杯最終予選では史上最多の観客数を動員しました。日本人として世界で活躍する選手がいるというのは嬉しい限りです。しかし、EURO2012を見る限りはサッカーも世界のレベルとは少し差がある気がします。海外に選手が移籍すると人気の低下は避けられない… そういう考えは古いと個人的には思います。逆に海外へ選手を送り出すシステムの構築こそ、今後の日本のスポーツ界を支える基盤となると思っています。なぜサッカーと野球に差が出てしまったのか… そこには海外に適応出来る選手の違いだと思います。プロ野球を経て、メジャーリーグへ挑戦する選手がほとんどですが、FA取得などメジャーに挑戦する権利を得る選手は毎年各球団に多くて2、3選手と言っていいと思います。それに比べて、サッカーは海外に移籍し易いシステムが出来ているので18歳の選手でも海外に移籍し、チャンスを得る事が出来ると思います。日本の野球とメジャーでは規模も違いますが、ドジャースのように日本の若い選手をスカウトしてくれる球団があるのは今後の野球界にとってもプラスだと思います。そういう意味でも、僕の将来のビジョンも少しずつですが確立されつつあります。『世界に出て行く選手をサポートしたいし、もっと若い選手がチャンスを得れるように何か出来る事を探したい』と思うようになりました。確かに費用もかかる話ですし、それなりにリスクも伴うとは思いますが、若い選手には環境適応能力等も期待出来るというプラスもあると思います。日本全体がそれをサポートしたいと思えるようになれば、日本のスポーツのレベルも上がると思いますし、スポーツが日本の文化に根付く事も可能だと思います。アメリカでスポーツはある種の『宗教』です。あと1年間の学生生活の中で、もっと具体的に考えを絞っていきたいと思っていますし、今回日本のスポーツを観戦する事でアメリカに帰ってからの目標という物も見えてくると思っています。

あくまでも僕からの目線から見た事ですので、ご意見等はあると思います。事実、プロ等で働いた経験もありませんが、自分の中で出来る事を考えてそれを行動に移す事に意義を感じています。これからもスポーツに関わる事を少しでも発信しようと思っていますので、宜しくお願いいたします。


2012年5月30日水曜日

スポーツから見るアメリカと日本の違い

Wayne State Collegeの波多野陽介です。

バレーボールのNebraska Eliteというクラブチームで数週間前からボランティアをさせてもらっているのですが、今回のブログでは、僕の目から見えるアメリカと日本の違いを少し紹介させていただきます。
admsportsbiz-325110.jpg
admsportsbiz-325111.jpg

まずは、大学の奨学金について少し説明したいと思います。アメリカの大学に進学する生徒の多くは奨学金を貰っています。この奨学金というのは、日本でいう学生ローンとは異なり返済不要の奨学金です。今回のブログではスポーツスカラーシップの現状を数字を含めて少し詳しくお話させていただきます。NCAA(全米大学体育協会)に登録されている大学の数が約1300校あり、その内の約10%が1部リーグに登録されています。1部、2部のみは奨学金の支給でが許されていて、年間20億ドル(1600億円相当)の奨学金が大学でスポーツをする学生に支給されています。しかし、全額支給の奨学金はスポーツによって支給できる選手の数が細かく定められている為、スポーツ奨学金は選手をスカウトする上で重要な要素でもあります。例えば、1部に所属する大学のアメリカンフットボールでは85選手への全額支給、男子バスケットボールでは13選手、女子バレーは12人等など… 1部と2部では全額支給の数が違ってきますが、NCAAに登録されているだけで約125千人の生徒が全額支給を受けて大学でスポーツをプレーしているのです。

admsportsbiz-325112.jpg
(写真 : 僕が指導を手伝っている17歳のチームとコーチ陣)

僕がボランティアをしているNebraska Eliteというクラブチームはネブラスカ州にあるオマハという都市にあります。敷地には体育館が3つあり、バスケットコート4面、バレーボールコート6面、そしてトレーニング施設が完備させているクラブチームです。バレーボールやバスケットボールだけでなく、トレーニングジムの個人利用も可能な施設です。選手の数ですが、バレーボールだけで200人の選手の指導を行っています。僕が初めて練習に行った日、コーチ陣との話の中で少し驚いた事がありました。僕が練習を手伝っている17歳のチームのほぼ全員が大学からの奨学金を貰う約束になっているとのことです。決まっている大学の中には名門校(オハイオ州立大等)も含まれていて、ほとんどの選手が全額支給での進学が決まっているのです。クラブチームには、15歳・16歳の時点で大学の進学+全額支給の奨学金が約束されている選手もいて、ここがアメリカと日本の大きな違いだと思います。

日本の高校生は、高校での部活動としてスポーツをする生徒がほとんどです。ここにも日本とアメリカの大きな違いがあります。アメリカでは基本的にスポーツによってシーズンが異なります。例えば、アメリカンフットボール、サッカー、バレーボールは秋学期に、バスケットボール、野球やソフトボール、陸上等は春学期がシーズンです。日本のように1つのスポーツだけを年間を通してプレーするのではなく、高校の大きさや生徒数等によっては1人の生徒が何種目かのスポーツをプレーしている事も少なくありません。これには理由(Title IX : タイトル ナイン)があるのですが、Title IXなどについては別の機会に紹介させて頂きます。 数種目をプレーする選手等がいる一方で、中には有名なクラブチームに所属し高校ではプレーしない生徒もいます。Nebraska Eliteのようなクラブチームの中には、他の州へ遠征し大会に出場するのがメインのチームもあります。その場合は、高校の勉強をサポートする為のチューターが遠征に帯同し、勉強面でのサポートをする事もあるのです。Nebraska Eliteでは、1人当たり年間約15万円のクラブ費用、そして保護者は遠征費等の負担もあるため、ざっと年間50万円近くの費用がかかります。コーチ陣もそれを理解した上での指導を行い、結果的に奨学金を支給されるレベルまで選手を育てるのがクラブチームの役割でもあるのです。 

僕がバレーボールのクラブチームでボランティアをさせてもらうのは今回が初めてではないのですが、毎回関心させられる事があります。それは形に捉われない指導方法です。クラブチームには11歳から18歳までの選手が所属しており、歳に合ったチームを編成し今年は21チームがこの施設で練習しています。選手達は練習前や練習後に筋力トレーニングをするのですが、そこにはやはりトレーナーがいて、細かく決められたメニューに沿ってトレーニングをしています。僕の卒業した広島城北高校にもトレーナーが来ていましたが、外部のクリニック等からの派遣でした。(アメリカには施設・高校等にもトレーナーが義務付けられています。)アメリカのクラブチームでは当たり前ですが、このように広い年齢層の選手を同時に練習させる環境は日本では少ないと思います。(Jリーグの下部組織は例外です)普段の練習から年齢層を混ぜての合同練習等をする事によって、選手のレベルを一気に引き上げる事に成功しているのです。多くの一流選手が言う『習慣としてビデオでプロの試合を見ていた』という事を耳にする事がありますが、自分よりも上手な選手と練習する事で、見て真似をすることでレベルアップに繋なげるというのがクラブチームの最大の魅力です。

他にも、コーチ陣の指導は自分が身振り手振りで説明するのではなく、言葉だけでの指導が多い気がします。練習中等に聞こえる声の中に『Play Smart』というフレーズがあります。コーチは選手自身に考えさせ、選手個人のプレースタイルを尊重しているのだと思います。細かい動きを指導するよりも、選手が思うようにプレーしてみれば良いという考え方が近いかと思います。僕が練習を手伝っている17歳のチームですが、個人の能力が凄く高いです。もちろん身体的なアドバンテージはありますが、技術もしっかりしている事に関心させられます。コーチが特別な技術指導をしないのに、チームでの練習でここまで個人の技術もしっかりしている。これがアメリカのエリート育成システムなのだと関心させられました。

他にも色々とアメリカと日本で異なる事はあるのですが、ブログが長くなってしまいますので、またの機会に紹介させて頂きたいと思います。


2012年5月17日木曜日

『スポーツに情熱を注ぐ人達』

Wayne State College の波多野陽介です。

アメリカでは春学期が終了し、3ヶ月以上の長い夏休みに入りました。今回のブログでは僕が履修したクラスの題材となった1人の監督を紹介させて頂きたいと思います。 以前のブログにも紹介させてもらいましたが、アメリカでスポーツを語る上で絶対に外せないトピックが大学スポーツです。特に、アメリカンフットボールと男子バスケットボールは2大スポーツと言われても過言ではないくらいです。その履修したクラスの教材として1冊の本を購入しました。

admsportsbiz-322285.jpg
動画(http://www.youtube.com/watch?v=n9wBQJDuCr4

ESPNというアメリカで有名なスポーツ番組があるのですが、その番組のスポーツコメンテーター且つ、アメリカ野球殿堂の投票資格も持つバスター・オルニー記者が著者の『How Lucky You Can Be』という本です。この本は、僕の大学があるネブラスカ州のWayne(ウェイン)という小さな街で育った大学バスケットボールコーチ、ドン・マイヤー氏のことについて書かれています。アメリカの大学バスケットボール界には数多くの名監督がいます。(バスケットボールに興味のある方はご存知だと思います。) 1948年から名門UCLAを率い10度のタイトルを獲得した故John Wooden氏、大学バスケットボール界で1部リーグ最多勝監督として知られていたBob Knight氏、そして今も名門Duke Universityを率い現在の1部リーグ歴代最多勝監督、アメリカ代表男子バスケットボールの監督を勤めるMike Krzyzewski監督 (通称:コーチ K)… 名前を書き出せば多くの監督が名監督としてその歴史を残しています。その他にも女子の名門テネシー大学を率い8度のタイトルを誇るPat Summitt監督も名監督の1人です。 しかし、このマイヤー氏が何を残したのか… そこを少しだけ紹介させていただきます。 マイヤー氏は1部リーグでの監督経験がありません。というよりも、本人が1部リーグでの監督という立場に違和感を感じていたからです。しかし、マイヤー氏はNCAA(全米体育大学大学)2部リーグ、そしてNAIA(小規模の大学が加盟している大学体育協会)での監督経験があり、大学男子バスケットボールの歴代最多勝記録(923勝)を今シーズンまで保持していました。(コーチKBob Knight氏が保持していた(いる)のは1部リーグのみでの記録となります) 

しかし、なぜこの本のタイトルが『あなたはどれだけ幸福になれるのだろう』というタイトルなのか 実は、マイヤー氏は日本で言うワークホリック、言わば仕事に情熱を注ぐ人で、監督として生徒が成長する姿を一番の喜びと感じている監督でした。20089月、マイヤー氏が運転する乗用車とトラックが衝突事故。 緊急搬送されたマイヤー氏、そして家族・選手を待ち受けていたのは、左足の膝下を切断するという現実に。そして、手術中の担当医からマイヤー氏の肝臓に癌がある事が伝えられました。その事実を知ったマイヤー氏、そして彼を支える家族や友人達、そして何よりも監督として現場復帰したいというマイヤー氏の強い思いから最多記録を更新、事故後のマイヤー氏の変化等が細かく記されている一冊です。事故後の左足切断、そして癌の発見 事故が起きていなければ癌の発見が遅くなってしまうところでした。 マイヤー氏にとって、監督という立場にいれる喜び、そして選手の成長を見届ける事に最高の喜びを感じているのが本から伝わって来ます。

マイヤー氏が書かれた文章を紹介したいと思います。“You’re going to look at things differently. You’re going to get emotional. You’re going to cry a little more. You’re going to hug people, you’re going to want to say what’s important to people before they leave. Because you might never get a chance to say it.”  “物事を違った見方で見るようになり、少し感情的になり、そして少し泣いてしまうでしょう。見舞いに来る人を抱きしめ、そして皆が帰る前には大切な思いを伝えるでしょう。だって、もしかしたら二度とその思いを伝える機会がないかもしれないから…”

この文章を読んだ瞬間、肺癌で亡くなられた自分の恩師を思い出してしまいました。5年間、厳しく接してもらい、僕が自宅に伺った20078月から20103月に亡くなられるまでの2年間半の間にもう1度会いたかった。そしてお礼を言いたかった。そんな後悔の気持ちが蘇ってきました。恩師が亡くなられる1ヶ月前にメールでのやり取りが1度だけあり、僕の親への感謝の気持ちを汲んだ監督が『親に迷惑かけてばかりだったのに、ここまで立派に成長して…』と書かれていたのを思い出し、監督もマイヤー氏と同様に伝えたい気持ちがあったのだと、初めて思いました。 スポーツに情熱を注ぐ人達がスポーツ界を陰で支え、それを天職だと思い一生を全うする。僕たちがスポーツから力を貰えるという事は、それだけの人が力を注いでいるのだという事だと思います。

この履修したクラスで学んだ事の一つが『どれだけの人がスポーツに関わっているのか』でした。監督やチーム関係者だけでなく、いろんな形で関わっている人達の力でスポーツが『力』を持つ。そして、逆に社会にその力を還元していくのがスポーツのあるべき姿だと思いました。

もし機会があれば是非読んでみて頂きたい一冊です。 

2012年4月30日月曜日

『今学期もあと1週間』


Wayne State Collegeの波多野陽介です。

今学期も残すところあと1週間となりました。大学のバレーボール部も今学期の練習は終了しました。NCAA(全米大学体育協会)のルールの1つに大学の試験週間前からは練習が禁止されています。監督・コーチ等がこなければ練習は可能ですが、試験前という事もあり、チームが揃う事もなかなかないようです。

今回のブログでは、僕が履修しているクラスで企画したイベントについて、そしてゲストスピーカーとして来られた卒業生の話を紹介させて頂きます。

 
4月18日に僕の大学の野球・ソフトボールのホームゲームがあり、今学期に履修している『Public Relation and Communication in Sports』というクラスで『Fill the Hill for breast cancer awareness』というイベントを企画しました。このイベントの目的は、日本でも知られていますピンクリボン同様の乳ガンの研究をサポートするイベントとしてクラス全員(15人)で企画・運営しました。それと同時に『Fill the Hill (大学の野球・ソフトボールフィールドの横にある傾斜をピンク色に染めよう)』という目的もありました。この企画の為に、僕のクラスは3月初旬から準備等を始め、資金集め・Tシャツのデザイン・広告(電光掲示板/新聞/ラジオ)・観客席の運営・フードコートの運営等を分担してこなしました。何とか20万円相当の寄付を集める事が出来、先着450人には無料でTシャツを配る事も出来ました。イベント自体は順調に進みましたが、小さな大学で試合開始1時間前から無料でTシャツを配布してしまうと、生徒がTシャツを貰って試合を見る事なく帰ってしまうという反省点も見つかりました。 やはり、実際に企画等をし、失敗だったと思った事を次の機会に生かす事が大切だと実感しました。 

話は少し変わりますが、僕の大学の卒業生でテネシー州メンフィスに本拠を置くNBA Memphis Grizzlies(メンフィス グリズリーズ)のチケット販売/広告販売等に携われている方がゲストスピーカーとして授業に来られました。スポーツ界の現場からの生の声が聞ける事が出来、年間シート等の販売の大変さ、そして仕事の大変さ等を聞く事が出来ました。 やはり、プロスポーツの土台となるのがチケット販売での収入ですが、ただ売りたいという気持ちを押し付けるのではなく、なぜ購入して貰う事がクライアントの利益となるのか などの話も聞け、プロモーション、販売の仕方等も詳しく聞く事が出来ました。 多い日には一日15時間の仕事、そして試合の日にはクライアントとの交流等、決められた時間外での努力、そして自分から行動する事の大切さも話されました。

大学で授業を受ける事も大切ですが、それは基本的な部分の情報であって、やはり現場で働く/経験する事によって多くの知識を得れるのだと実感しました。 もう少しで3ヶ月の夏休みですが、僕自身も出来る事はやってみようと思っていて、Nebraska Elite Volleyball Clubというバレーボールクラブでコーチ等の経験、そして7月にはゴルフのCox Classicというネイションワイドツアー (Nationwide Tour) で運営スタッフをさせて頂く事になっています。 まだまだ学ぶ事も多いですが、少しでも多くの事を経験し、それをブログで多くの方に知って頂ければと思います。

意見/感想等がありましたら是非コメントを残していただければ、今後のブログに生かせると思います。今後も宜しくお願いします。