2011年9月28日水曜日

フィットネスの祭典~IDEA World Fitness Convention~


LAスタッフの小澤美希子でございます。

今年8月にIDEA World Fitness Conventionというフィットネスの祭典がここロサンゼルスで開催されました。
フィットネス業界の最前線を垣間見るべく私も参加してまいりましたので今回はそちらの祭典の様子をお伝えしたいと思います!

このイベントの主催はIDEAという全世界80か国に約22000名のメンバーを持つフィットネスとヘルスに関する会員制協会が行っております。
この協会は1982年にフィットネス業界に従事する人たちに「正しい情報や教育の機会を提供すること」を目的に発足し、現在会員メンバーの多くは、パーソナルトレーナー、エクササイズインストラクター、ヨガ・ピラティスインストラクター、またスポーツクラブの経営者や幹部層など、広くフィットネス業界に携わっている方々で成り立っている組織となっています。

今年の8121314日で開催されたこのイベントはIDEA World Fitness ConventionといってIDEAが年に1回行うトレードショーの1つで、最新のフィットネス器具やエクササイズが展示・販売されることからも、世界から約9000人を超える人たちが最新のフィットネス情報を収集に一堂に会するイベントです。

このイベントは予約制で最新のエクササイズやダンスを体験できるイベントもあれば、無料で入場・閲覧できる展示スペースも有ります。

展示スペースといっても巨大なホールで中では多くのメーカーやスポーツクラブがブースを所狭しと出展しております。

今人気のピラティスやヨガ用品やウエアの販売ブースは数多くありました。

ボクシングのエクササイズ「ボクササイズ」と「ピラティス」を融合した「ピロキシング」。

チアリーダーの踊りをエクササイズに取り入れた「チアロビクス」。

セクシーな「ポールダンス」。

ボードを活用したエクササイズ「インドゥボード」。

日本からの出展も発見しました!


映像も撮影してきましたのでお届けします。
会場の熱気が伝わるでしょうか。

<会場全体の雰囲気>

 <最新の器具を体験する人たち>
<フィットネスチャンピオンを決める大会!>※少し長いですが面白いです。

チャンピオンたち!


最新のフィットネス情報が集まる最前線の祭典。
サスペンションを用いたトレーニング、ヨガやピラティスを様々なエクササイズと複合した体幹を鍛えるグループエクササイズなどが主流となってきているように感じました。
10月にはそんなヨガやピラティスに特化したコンベンションがここカリフォルニアはSan Diegoで開催されるようです。
ぜひそちらの様子もしっかりとリポートできればと思っております。

LAスタッフ:小澤美希子






参照:Wikipedia

2011年9月24日土曜日

英語でのコーチング


こんにちは、Southeast Missouri State Universityの浅野勝成です。

今週も月曜から金曜まで朝と夕方に、トレーニングルームでの実習をさせて頂きました。主に私が学生コーチとして指導させて頂いてるのは、男女バスケットボール、フットボール、そして野球です。今週は野球のストレッチなどのクールダウンとウォームアップを任されました。


クールダウンはいつも同じことをやるので、指導しやすかったのですが、ウォームアップはその日によって行うことが変化します。私が任されたのはピッチャーグループのトレーニング前のウォームアップです。約15人にウォームアップの指導をさせて頂きました。


メニューはヘッドS&Cコーチが作ったもので、それに沿って指導していけば良いのですが、英語という壁が出て来てしまい、うまく伝わらないことが多々ありました。身体の使い方、それぞれのアップの目的、道具の使い方などを英語で伝えるというのは未だに流暢にはいきません。


会話と違って、一方的にこちらが喋るという形ですので、いつもの感覚とは違うものがあります。何か留学当初の自分を思い出してしまいました。当時は会話も全く出来ない自分が伝えたいことを単語だけ並べて会話していましたが、上手く伝わらなくて困った顔をされることが多々ありました。しかし、2年間ずっとアメリカに滞在し、英語を喋る機会を多く作り、いろいろな人と英語で会話を交えてきた成果か、今では留学当初と比較して、英語での会話ははるかに流暢になりました。


ウォームアップやトレーニングの指導、つまり英語でのコーチングも経験を積んでいくしかないと、2年前の自分を思い出して、そう思いました。


そういう悔しい出来事があった翌日に、クラスの関係上で他の日にトレーニングする事が出来なかったピッチャー2人がトレーニングすることになり、その日の彼らのウォームアップ、トレーニング、そしてクールダウンまでの全てのコーチングを私一人に任せて頂く機会を得ました。トレーニング指導をしていて、一人のピッチャーが「このトレーニングはどうやるんだっけ?」と質問しに来たので、前日のことを思い出しながら、要点だけをとらえ、はっきりと喋り、指導させて頂きました。彼らのトレーニングを無事に終えることが出来ました。


今週はコーチングに関して、新たなことを気付くことが出来ました。それを持続して向上させて行かなければなりません。どんな小さなことでも改善する必要があるのならば、徹底して改善しなくてはいけません。それが選手達にとってのパフォーマンス向上に繋がるよう、これからもコーチングをして行きたいと思います。


今週は英語でのウォームアップ指導を改善すべき課題として見つけることが出来ました。これからも少しずつ自分の中の課題を改善・向上させていければと思います。


Southeast Missouri State University
浅野 勝成

2011年9月21日水曜日

新学期とアメリカ生活を振り返って


こんにちは。学生ブロガーの武田雅史です。

先週から私が現在、在籍しております、Springfield Collegeにて授業が始まりました。そして今週はさっそくですが授業についてレポート提出があり、少し慌てながら何とか頭を勉強モードに切り替えなくてはいけませんでした。

気づけば今年の9月でアメリカ生活も2年経過した事になります。

初めてアメリカの空港に到着した時には、そこで話されている英語が全くわからず、その際に初めて自分は無謀な決断をしてしまったなと少し後悔した思い出が記憶にまだ新しいです。日本にいた時から英語が得意とは言えず、自分がまさか留学するとは思ってもいませんでした。

しかし、留学という経験は、何人かの日本人の方々が思い描いている華やかなイメージとは打って変わって、その正反対なのではないかと私は思います。

勿論、留学と一言でいっても、それには様々な種類、場所、環境があるので、人それぞれ違いますから留学とは、こういう物だと断言はできませんが、私が思う留学とはチャレンジの繰り返しなのではないかと思います。

言葉の問題も勿論ありますが、他にも日本だったら当たり前に出来ていた事がアメリカでは通用しなかったり、周りの環境への適応能力も凄く必要だと感じております。

アメリカに来て幾度となる困難に直面した際に、いつも私が心がけている事は何でも挑戦してみるという事です。それが例え上手く行かなくても、もし挑戦しなかったらアメリカに高い学費を払って学校に来た意味がないと自分の中では思っております。

まだまだ半人前の私が少し大それた事を書かせて頂いたかもしれませんが、私みたいな何もこれといった優れた能力や才能がない人間が唯一、アメリカ生活に生き残れた方法です。


さて、今学期のスポーツマネジメント系の授業ですが、以下を履修しております。

l   Legal Issue in Sport and Recreation (スポーツ法学)
l   Budgeting in Sport and Recreation(スポーツの予算管理)
l   Seminar in Sport and Recreation(スポーツセミナー)

私からしたら、例え授業が日本語だったとしても専門用語や難しい内容が多く今学期も簡単には単位をとる事ができないと思います。

正直、今の心境を語らせて頂くと、今学期も授業の単位がとれるかどうか、不安の一言です。

しかし、今学期も以前同様、自分の出来る事はやるだけやってみようと思います。これが唯一、不安を解消できる方法なのかもしれません。

また、勉強へのプレッシャーと戦う日々が始まりましたが、気持ちを引き締めて頑張ろうと思います。

今後、授業の内容などで良いもの物があれば、このブログにも書かせて頂ければと思います。


武田雅史
Springfield College

2011年9月19日月曜日

#1 地域を利用した生涯スポーツ in ロサンゼルス

ご無沙汰しております。Athletes Dream Management, Inc.の内藤です。
 最近は出張続きであっという間に8月が過ぎ、9月も後半に突入致しました。
今日は久しぶりに時間を作り、自宅から20分ほど離れたロサンゼルス郡にあるハモサビーチに行ってまいりました。そのハモサビーチ近辺で面白い生涯スポーツ/アクティビティを発見致しましたので、今回はご紹介させて頂こうと思います。

まずはこちらの写真をご覧ください。



ハモサビーチ近辺にある運動公園にて昼食を取っていると、次々と多くの方々が公園内にある野球フィールドに向かっていきました。その参加者らしき方々全員がゼッケンをつけて、どうやら5人一組に分かれているようでした。
その参加者の年齢層や性別も幅広く、下は15歳くらいから上は60歳まで、男女比も均等に分かれておりました。

そこで気になった私が彼らを追ってみると、その先には・・・


実は野球フィールドの裏では上記の写真のようなアクティビティを行っておりました。
こちらはグループ全員の参加者が1メールと先に置かれたバケツにピンポン玉を入れるといったものでした。見ているとピンポン玉が跳ねる為、なかなか難しいのです。この課題をクリアしたらスタンプを係員からもらい、手元の地図を下に、次のチェックポイントへ向かい課題をクリアします。


様子だけ伺っていると、日本でも徐々にはやりつつある「オリエンテーション」に似ていると思いながら、係りの方に伺ってみると、誰にでも参加できるアクティビティとのこと。
私個人的にも非常に参加者として、そして運営サイドとして大変興味深いものでした。

次回のブログエントリーでは、このイベントに対して少し掘り下げたいと思います。
お楽しみに!!!


ロサンゼルス・スタッフ:内藤裕志

2011年9月16日金曜日

Dodger Stadium視察

こんにちは。
LAインターンの大島です。


先日、日本からの学生様を対象にした研修ツアーに同行した際に、MLBチームLA Dodgers本拠地でもあるDodger Stadiumに行ってまいりました。
今回は、そのDodger Stadiumについて書いていきたいと思います。


Dodger Stadiumは高台に位置する為、車での来場が望ましいです。この高台にある事が功を奏し、Stadium訪問日にはTop deck前の駐車場からDowntown LAを見渡す事が出来ました。


Dodger Stadiumは、他球場に比べて観客席の傾斜がきつめに設計されているのが特徴的でした。これは、前列に座っているファンの後姿により眺めが悪くなるのを避ける為だそうです。
(ちなみに、訪問日にツアーガイドをしてくださったスタッフさんの話では、同じくLAをホームタウンとするNBAチーム、LA Lakersの本拠地Staples Centerの方が傾斜がきついとか。。。)




レフト側の外野席上に位置する「Think Blue」の文字。Dodgersのチームカラーでもあるブルーで塗装が施されているこの文字、あの有名な「Hollywood」の看板を参考に作られたそうで、言わば「Hollywood」看板のDodgers版といったところです。Dodger Stadiumお越しの際は、試合模様だけでなくこの看板にも注目してみてください。


こちらは、Dodger Stadiumのプレスボックスに飾られている、過去にDodgersの取材に訪れた記者の方々のリストアップです。歴史ある球団だけに、リストアップには数えきれないほどの名前が記載されています。その中には日本人記者の名前も見受けられました。


球場内には、過去にDodgers在籍経験のある全選手の名前を記したボードも飾られていました。このボード、各選手の名前の配置は特に決まりも無くランダムに表示したそうですが、唯一Jackie Robinson名前の配置位置は作成当初から決まっていたそうです。理由として、彼がDodgersの一員としてチームに大きく貢献した事、黒人初のメジャーリーガーとして有色人種に対するメジャーリーグ参加の道を開くきっかけを作りだした事があげられます。

個人的に印象深かったのは、やはり傾斜のきついデザインの観客席でした。Seattle2年生校に通っていた頃、ちょくちょく野球を見にSafeco Fieldに足を運んでいたのですが、Dodger Stadiumと違い緩やかな傾斜の作りになっていました。その時のイメージが強い分、今回の見学ツアーで見たDodger Stadiumの構造には当時Safeco Fieldで体感していた物と比べて大きなギャップを感じました。次回訪問時には、ぜひDodgersの試合を観戦したいと思います!




LAインターン
大島麻矢







2011年9月12日月曜日

インターンとその後


学生ブロガーの矢沢大悟です。

1ヶ月ほど前に、フローレンスレッドウルブスでのインターンシップを終えました。


前回の投稿でオペレーションなどの仕事内容を紹介させて頂きましたが、シーズン終了間際には自分自身のスペシャルプロジェクトとして。マーケティングリサーチを敢行しました。


これは以前「スポーツとリサーチ」の投稿内で紹介した、スポーツチームでどのようにファンの情報を集めるかという事をレッドウルブスで実践した形になります。


チームのGMの方はあまりマーケティングの経験が無く、今までファンの情報を集めようとしたこともなかったと言っていたので、自分が授業で学んできたことを活かしてみる意味でも面白い試みだと思い挑戦してみました。


結果多くのファンの方々がアンケート用紙に回答してくださったお陰で、ファンの年齢層や好みが少しですが見えてきました。最後はそれをレポートとしてまとめて提出しました。GMの方から、僕が作ったアンケート用紙を来年以降もぜひ使って継続して行きたいという、嬉しい言葉も頂きました。


フローレンスでのインターンシップでの経験を自分なりにまとめると、予算が少ない中でいかに効率的にチームを運営するかという事を一番学んだ気がします。大学サマーリーグというレベルでは、多くのお金を産み出せる訳でも無く、必然的に各チームは限られた予算の中で効率的に運営することを求められます。


スタジアムに投資するにしても、マーケティング活動に力を入れるにせよ、限られた予算を有効に使うことが大切だと改めて気づかされました。またスポーツチームは多くのファンやスタッフ、地域住民の方々に支えられてるというのもしみじみ実感しました。レッドウルブスでのインターンシップを経験できたことで、スポーツチームで働くことの大変さと楽しさを両方体験できた気がします。


そんなレッドウルブスでのインターンを終えて、8月中旬に正式に大学卒業が決まりました。現在僕はサウスカロライナ州スパータンバーグに拠点を移し、OPTと呼ばれる一年間のビザ延長制度を利用して、Wofford Collegeという小さな私立大学のアスレチックデパートメントにてインターンを行っています。


役職はFacilities Internでスタジアムやアリーナの管理、メンテナンス、オペレーションが主な仕事になります。Facilitiesという分野で経験とスキルが身につけられるだけでなく、大学のアスレチックデパートに所属してデパート内の他部門とも関わりを持てるので、大学スポーツに関して幅広く知識と経験が得られそうです。1年間のみのインターンですが、幅広く経験していけたらと思っています。




卒業してしまって学生ブロガーではなくなってしまいますが、これからも引き続きADM様のブログに不定期ですが投稿させて頂くことになると思います。大学スポーツでの仕事内容やスポーツ一般の話題、またアメリカでの生活についてなど、これからも自分なりに情報を発信していけたらと思います。今後とも宜しくお願いします!


矢沢大悟

2011年9月8日木曜日

秋学期


Southeast Missouri State Universityの浅野勝成です。

長い夏休みも終わり、秋学期が始まりました。クラスに加えて以前から行っているS&Cのボランティアで、実習を行っています。男女バスケットボール、フットボール、テニス、ソフトボール、ベースボール、新体操のトレーニングの手伝いをさせて頂いております。


もちろん見てるだけでなく、選手のトレーニングやストレッチをつたない英語で指導させて頂いております。スクワットやスナッチ、クリーンなどのフォームを指導させて頂いておりますが、選手にうまく伝わらないことが多々あります。前学期に比べると良くなっていると思いますが、まだまだ言葉だけではうまく言い表せません。




言葉ではうまく伝わらないのは理解しているので、ボディランゲージという手段を用いて実際に私自身が見本を見せながら英語でフォームを説明しています。そうなると私自身もちゃんとしたフォームを身に付けなければいけません。コーチという立場上でトレーニングもしっかりやらなければいけません。トレーニングの書物を読んだり、コーチに質問したりして、正しいフォームの知識を勉強しております。


ダンベルやバーベルを用いたトレーニングだけでなく、ストレッチの指導も実際に私自身でやり方を示しながら指導させて頂いています。今学期は、ストレッチなどの柔軟性向上のトレーニングも多く行っているのですが、筋力やパワーはあるのに柔軟性がない選手がどの種目にも多いです。特に股関節の固い選手が目立ちます。股関節が固いと正しいスクワットも行えません。正しいスクワットが行えないと、筋力向上をうまくできないのに加えて怪我を招く恐れもあります。


筋力、瞬発力、持久力、柔軟性などの全ての要素を向上させていかないといけません。その全ての能力を向上させるための指導が必要です。指導する立場として私自身もそれらのトレーニングの正しいフォーム、やり方などを身に付けなければいけません。


機会があればスクワットなどのフォームを記事として書いていきたいと思います。


Southeast Missouri State University
浅野 勝成

2011年9月6日火曜日

インターンシップ終了のご報告とご挨拶。 武田雅史


この度、6月から約3ヶ月間のADMでのインターンシップを無事終了する事になりました武田雅史です。

夏の間の3ヶ月間という短い間でしたが、色んな経験をさせて頂き、様々な事を吸収できたのではないかと自負しております。そして更に、業務を通して多くの日本人の方々にお会いさせて頂き、多くの刺激や学びを頂きました。


その中で私が強く感じた事は3つあります。


1.    常に相手の立場になって考える力、物事や現象の一歩先を予測して考える力、つまり「想像力」の必要性

日本を離れ、アメリカの生活が長くなってしまうと、ついアメリカの接客習慣に慣れてしまいます。ニューヨーク市などの大都会ならまだ良いのかも知れませんが、まして私が住んでいるマサチューセッツ州の田舎ではレストランに入っても店員の方の接客は日本に比べたら決して良いとは言えません。このような環境に慣れていた私は、まずインターンシップをさせて頂くにあたり、日本らしい隅々まで目の行き届いた、きめ細かいサービスを提供できるように考え方や習慣を改めなくてはなりませんでした。

その際に、強く感じたのは「想像力」の必要性です。

ただ単に、クライアントの方々の要望をそのまま聞くだけでなく、それ以上の事を提供する。つまり、クライアントの方々が望む物を提供するのは当たり前なのですが、先を読んで、これからクライアントの方が必要になるだろう事や知っていたら嬉しいだろう事を考えて、それを事前に調べ普通のサービス以上の物を提供する。

まだまだ、私はこの三ヶ月間では普通のサービスをクライアントの方々に提供させて頂く事だけで精一杯で、それ以上の事をするには力が足りませんでした。しかし、これからは的確な想像力を身に付け、プラスアルファの仕事がいかにできるようになるかが今後の私の課題だと痛感させて頂きました。



2.    自分の考えや思いを上手く言葉にして相手に伝える「表現力」の大切さ

まず私は小さい頃から自分の事を表現するのが得意だったとはあまり言えませんでした。尚且つ、日本の大学生時代に運動部の部活に所属していた事もあり、目上の方とお会いさせて頂いた際には、日本の大学生時代の習慣からか、「はい」か「いいえ」でしか話す事が出来ず、それ以外の事を目上の方に話すにはとても勇気がいりました。

しかし、業務をさせて頂く中で、言われた事をその通りに遂行する事はとても大切なのですが、その中でも自分の考えや意見を伝えなくてはならない機会が多々ありました。その際に上記の考える力「想像力」に加えて、自分の中にある物を相手にわかりやすいように言葉にして伝える力「表現力」の必要性を痛感させて頂きました。

これはただ単に友達と話している時とは違い、業務の際やクライアントのお客様とお話させて頂く際にとても大切であり、これがコミュニケーション能力にも繋がっていくのだと思います。

私の場合は、咄嗟に自分の考えを表現するだけの力が備わっていなかった為、話す前にまず自分の頭の中で整理してから話すように心がけました。しかし、まだまだ話す際に慌ててしまう事が多々ありますが、少しは以前より上手く話せるようになったのではないかと思います。



3.    自分の人生を無駄にしないという事

これは業務を通して多くの日本人の方々から学びました。この短い三ヶ月間だけでしたが様々な方々にお会いさせて頂き、そして色んな刺激を受けました。

その方々の人生観や哲学、考え方などの幅広く様々な事を聞かせて頂きました。
ある日本人の方は私にこう教えてくれました。

「世の中の人々は自分の人生の大切さをわかっていない人が多い。まだまだ人生が終わらないと思っているから、怠慢になったり時間を大切に使わない事がある。しかし、そこで自分の人生の終わりや本当に自分の大切な物を亡くした時の事を考えてみたらどうなるだろうか?きっと、その時に“なにか”見つかる筈だよ」

私には、この“なにか”を自信をもってハッキリと断言することは、恥ずかしながらまだ出来ません。しかし、一つ感じた事は、この夏のインターンシップを通してお会いさせて頂いた全ての日本人の方々は、みんな自分の人生を生きている、又は生きようとしている方々だと強く感じました。
その理由はアメリカの土地柄か、或いはスポーツ業界関係者だからなのか、上手くはわかりません。
しかし、この夏の業務経験や人々の出会いは私の人生の中の一生の財産です。


そして私の方は9月から、またSpringfield Collegeで授業が始まるので学校に戻りますが、約1年後には卒業し自分の進路を決めなくてはなりません。

この夏のインターンシップを通して感じたのは、その1年後の自分が決断を下す際に、他の周りの勢力に流されて決断を下すというより、まずは自分で納得をしてから決断を下したいなと思いました。
それが、今年の夏にニューヨークで出会えた方々のようになる為の一つの方法だと思います。


今回でNY支店のインターンシップ武田雅史としてのブログは最後になりますが、これからもまだ学生ブロガーとして、スポーツマネジメントfrom USAにエントリーをさせて頂こうと思いますので、今後共々よろしくお願い致します。

そして、ADMのスタッフの方々にはとても短い間でしたが何も出来ない私に何から何まで教えて頂き本当に有難う御座いました。とても感謝しております。これで終わりでなく、これからも繋がって頂けたら幸いでございます。

それでは皆様、まだまだ未熟者の私ですが今後共々どうか宜しくお願い致します。


武田雅史
NY支店インターン
Springfiled College

2011年9月2日金曜日

兎と亀


Go on… I’ll catch up.

勉学、本、登山や映画の中でよく見聞する言葉、
Go on… I’ll catch up.”(先に行って、後で追い付くから。)

仲間に向かって先に行ってと言う理由は様々だろうが、
どれだけの人がその後に残った人間の孤軍奮闘ぶりに目がいくだろうか。



そこには、“おっ、やっと追い付いたか。”だけでは終われない、
皆の知らない苦労と言うものが必ずあるものだ。


上の写真を見て想像してもらいたい。
途方もない数の大きな階段。
始めは友達や家族と共に登りだしたはいいものの、
中には息が切れたり膝が痛くなったりする人も出てくるだろう。


もしそれがあなただったとしたら?


自分のペースに合わせて登る仲間に“Go on… I’ll catch up.
と言いきり一人になったところからの葛藤。

そう、その孤独な戦いこそが、

“海外留学”という言葉の本当の意味だと僕は思う。



人の苦労話ほど自慢話に聞こえるものはないが、
留学当初は誰もが、多かれ少なかれ自分との戦いを強いられる。
そして、必ずしも全ての人が階段を登り切り、
仲間に追いつけるわけではないのも事実。


現に、戦場で退却時に殿(しんがり)を務め、
信長に“Go on. I’ll catch up.”と言い放ち見事任務を果たし
無事生還した秀吉が昨今評価されているのも、
誰も知らないところでの彼の死に物狂いの努力と知恵があってこその結果である。


今学期からフィラデルフィアに位置するTemple Universityにて
解剖学を4クラス、124人を相手に教えることになった。
僕が大学時代に一番苦しみ、一番好きになったクラス。


僕も大学2年生の時に、授業中だけではラテン語の羅列のような
人体組織の名称などとても覚え切れるわけはなく、
幾度となく皆のペースから一人離されては追いつき、離されては追いつき。
そして1学期が終わった記憶がある。

1学期間にテストが8つという、
理系専攻者にとって避けては通れない鬼門であるがゆえであろう。


今日のクラスの中で、一人の生徒が困惑した顔をしていたので
Are you with me?”(ついてきてるかぁ~?)
と問いかけたところ、

Go on… I’ll catch up.
と返事したのを聞いて、どこか彼の姿が3年前の自分と重なって見えた。


後に残された、誰かを、そして何かを守るために残った人間。
留学生活中に必ずと言って対面する自分の真価。
なぜ自分はここで踏ん張っているのだろう。
どうしてここまで苦しい思いをしているのだろう。


それは、何よりも素晴らしい海外留学が自分に課した課題。


遅れたって構わない。その気になればいつでも追いつき追い越せる。
負けたって構わない。“今”の自分には勝てないだけだから。

人生はその為に何十年もあるのだから。



川田圭介
Temple University