2013年8月17日土曜日

立命館大学 産業社会学部 研修11日目 Part1

「立命館大学 産業社会学部」研修11日目、8/15は朝早くから外へ。

サッカーコートが10面あります
2006年に完成したスコッツデール・スポーツ・コンプレックス。サッカーコートが10面ある広大なスポーツ施設です。

プロクラブの練習や学生スポーツの大会はもちろん、一般の方も一時間(/30ドル)から借りることが出来ます。また、近隣のゴルフコースで大規模な大会が行われる際の駐車場としての役割・非常時に備え貯水しておく役割も担っています。

スコッツデール市としては、この施設単体で収益を上げることは重視しておらず、この施設を利用した練習や大会の参加者が周囲のホテル・飲食店等にて「お金を落としていく」ことを想定しています。

そのスコッツデール市のスポーツと観光の繋がりについてお話を伺うべく「観光局」へ向かいました。



この都市は住民の8人に1人が観光業に携わる、ネイティブアメリカンのカルチャーが残る街。50年前から「観光」をセールスポイントにしていくと定め、現在ではワールドクラスのホテルが揃い、世界で最高のゴルフ地の一つと言われ、スパやダイニングなどの施設も充実している街となりました。


市内で新しい建物を建築する際にはその予算のうち2%を「芸術的」な要素に使うことが定められているそう。その為か、我々が話を伺った会議室にもスコッツデールをイメージした絵が壁面一杯に貼られています。


スポーツ面の主な関わりとしては冒頭の施設の他にも、サンフランシスコ・ジャイアンツ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、コロラド・ロッキーズのMLBの3球団がスプリングトレーニング(いわゆる春期キャンプ)を実施しています。

来客増加を狙う都市(ニューヨーク・シカゴ・サンフランシスコ・南カリフォルニア・コロラド州デンバー)の中にもこれらの球団の本拠地がしっかりと含まれています。実際にスプリングトレーニング前にはジャイアンツファンに向けての施策を強化する、といったこともあるようです。

そして、2015年のNFL・スーパーボウルの誘致に成功しました(2度目)。開催地となるユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムは、実は同じアリゾナ都市圏の「グレンデール」という少し離れた都市にあります。

しかし米大手スポーツ局・ESPNなどの中継を美しいスコッツデール市内の景色をバックに行ったり、充実したダイニングなどの施設でパーティを開催したり、あくまでスコッツデールのイメージアップに繋がるように巧みな戦略を立てています。

スポーツと観光の繋がりの面で、多くの実績を重ねている先進都市と言えます。

さらにこの日の午後は、ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムに向かいました。次回記事に続きます!

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