LAの水野です。
2月10日~17日の1週間、出張でアリゾナに行ってきました。
この期間はズバリ…メジャーリーグのスプリングトレーニングが開始する時期でした。
日本のプロ野球では、春のキャンプは12球団足並みをそろえて、投手も野手も一斉に2月1日にキャンプインするのが、毎年恒例行事となっています。2月1日は野球界の正月!とも言われる程ですね。
しかし、メジャーリーグのスプリングトレーニングは、各球団によってスプリングトレーニングを開始する日がまちまちです。さらには、投手&捕手が先に練習を開始、その後数日経ってから野手が合流する…というパターンがほとんどで、日本のように一斉にみんな揃ってキャンプイン!ということはありません。
アリゾナ出張中にも、「マリナーズはいつキャンプインだっけ?」 「エンジェルスは、今年は野手の合流が早いらしいよ?」 と言った会話が周りから聞こえてきていました。
そんな中、ADMのクライアント選手である高橋尚成投手も、2月12日(火)にシカゴカブスのキャンプ地・メサにて2013年のシーズンをスタートしました。
MLB4年目のシーズン、シカゴカブスにてご活躍なさる姿が楽しみです!
カブスはこの後、5日遅れて野手も合流。マイナーまで合わせると、総勢300人弱の選手たちが、このキャンプ地にて練習をすることになります。
キャンプ地で撮ってきたビデオはこちらです。
ちなみに選手サポート業務ということで、こんなこともしました。
スーパーでの買い出しです。1ヶ月半ほど生活する上で、食・住に関しては特に、快適に過ごせる環境作りをお手伝いすることも、選手サポート業務の大事な要素です。
ちなみにこれも日本のプロ野球とメジャーリーグで異なる点ですが、
日本のプロ野球は、選手全員が球団指定のホテルに泊まり込み。スタッフも同様。
同じところに泊まり、同じスケジュールの中で行動をします。
一方、メジャーリーグのスプリングトレーニングでは、期間中はメジャークラスの選手は、基本的に自分の好きなところに住みます。家族で部屋を借りて過ごす選手もいれば、単身でコンドミニアムを借りて生活する選手もいます。もちろん、マイナーリーガーなどは、球団指定のホテルに泊まることもあります。
しかしメジャーリーガーともなると、朝早くからトレーニングをし、全体練習が終わるのがお昼頃。午後はゴルフを楽しんで、夜は好きなものを食べてリラックス…というパターンが多くあるようです。
日本の「春季キャンプ」と、メジャーリーグの「スプリングトレーニング」。
開幕に向けてベストコンディションを作るという目的こそ一緒ですが、その期間の過ごし方は大きく異なるようです。もちろんどちらが良いとかいう問題ではなく、それぞれに特徴があるのが興味深いと、個人的には思っています。
そして他の日には、テンピ市にあるエンジェルスのキャンプ施設にも行ってきました。
アリゾナ州フェニックス市周辺のキャンプ施設は、遠くても車で40~50分ほどの距離内に密集しており、交通の便がとても良いことで知られています。練習試合をするのに、とても便利ですね。
カブスの練習では、本球場は使わず練習フィールドのみの利用でしたが、エンジェルスの練習では、こちらの本球場も利用していました。
エンジェルスは、この日2月16日から野手が合流しており、運よく主力選手のバッティング練習を見ることができました。
新戦力のジョッシュ・ハミルトン選手、昨年のアリーグ新人王であるマイク・トラウト選手、そしてエンジェルス2年目の主砲、アルバート・プホルス選手など。豪華な顔ぶれでした。
また、スプリングトレーニングらしい光景も随所に見られました。
そのひとつをご紹介すると…選手とファンの距離の近さです。
画像は、ハミルトン選手選手がファンにサインをしているところなのですが、シーズン中にはチャンスがない訳ではありませんが、こういうチャンスが多くあるのもスプリングトレーニングならではないかと思います。
さらに、上記の2球団、カブスとエンジェルスは単独球団でキャンプ施設を構えている球団ですが、ダイヤモンドバックスとロッキーズ(ソルトリバーフィールド)、インディアンスとレッズ(グッドイヤーボールパーク)、ドジャースとホワイトソックス(キャメルバックラウンチ)など、2球団でキャンプ地を共有している例も増えています。
試合を行う本球場を共有し、その周りもしくは近辺にそれぞれの球団が練習フィールドやクラブハウスを構えるというスタイルですが、球場を建設する自治体にとっても費用対効果が良くなり、球団同士でもそれぞれのキャンプ地を行き来するのに交通の便がよくなるなど、相乗効果がある仕組みのようです。
今回もいくつかそういった施設を周ってみましたが、それぞれの市のメジャーリーグスプリングトレーニング誘致に対する情熱は、計りしてないものがあるようです。
こちらの画僧は、キャメルバックラウンチにて、ドジャースの関係者駐車場から出てくる選手を待つファン。ここも、ファンにとっては知る人ぞ知る、サインをもらいやすいポイントなのでしょう。
球団もMLBも、、熱狂的なファンに支えられていることが、改めてわかりますね。
オープン戦も本格的に始まり、3月末の開幕に向けてペースをあげていくことになります。
2月・3月にスプリングキャンプを観るという、メジャーリーグの楽しみ方。今後も紹介していけたら良いなと思っています。
FacebookやTwitterも、ぜひご覧ください。
Athletes Dream Management, Inc. LAオフィス 水野芳樹
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