2013年4月14日日曜日

MLB、WBC  3月4月の野球試合 その2(LA水野) 

LA水野です。

前回途中で終えていた、この3月4月に野球観戦で訪れた球場に関するレポートの続編です。

今回は6球場6試合についてまとめてみました。

【4】Hohokam Park
Hohokam Parkは、シカゴカブスのスプリングトレーニング本拠地となっている球場。
アリゾナのスプリングキャンプで主流となってきている「2球団で本拠地をシェアするスタイル」ではなく、カブスはメサという市で、1球団単独でスプリングトレーニングを行っています。
カブスには弊社クライアントである高橋尚成投手が在籍しており、実はスプリングトレーニングの序盤には、練習を見学にも訪れました。

315日のカブスvsWBC日本代表の試合。
試合前にウォーミングアップする選手を、この距離で見ることができます。
【試合開始前の日本代表選手】
改めて、選手と観客の距離の近さを感じました。

WBC日本代表にとってはアメリカ国内2試合目。
私は運よく2試合連続で観戦することができました。幸運としかいいようがありません。
【試合中の様子】

また317日の試合は、高橋尚成投手が先発するということで、応援しに行かせていただきました。
【カブスにて初先発の高橋尚成投手】

ブルペンも、こんな近くで見ることができます。
【試合前のブルペン】

前回のブログで紹介したスコッツデールでのジャイアンツと同様に、このメサ市にはカブスが根付いているのだと、改めて感じました。観客の多くはカブスグッズを身に着け、我がチームを応援にきているという様子が満載でしたね。

【5】Tempe  Diablo Stadium
こちらの球場には、2月16日に訪問(試合は見ていませんので、番外編です)
昨年まで高橋尚成投手のパーソナルトレーナー兼通訳を務められ、今年はエンジェルスのアシスタントトレーナー兼マッサージセラピストでいらっしゃる寺田さんが所属するエンジェルスのスプリングトレーニングを一目見ようと、2月の出張中、通り道に少しだけ球場を覗きました。
【エンジェルスのスプリングトレーニング本拠地】

この日はちょうど野手が合流の日だったようで、タイミング良くアルバート・プホルズ選手、ジョッシュ・ハミルトン選手、マイク・トラウト選手、マーク・トロンボ選手などの主力選手のバッティング練習を見ることができました。
【スプリングトレーニングの選手とファンの距離の近さを表しています】

こちらのエンジェルスも、カブス同様に1球団の単独でスプリングトレーニングを行っています。

【6】UCLA Jackie Robinson Stadium
こちらの球場はMLBではなく、カレッジベースボールの観戦です。
UCLAのキャンパスから西へ約1キロに位置するこの球場での観戦は、昨年に続き2試合目でした。
大学の球場でありながら、シーズンオフでもほぼ毎日メンテナンスが入っており、きれいな芝生がとても印象深い球場です。
【ホームプレート後方にはUCLA BRUINSのロゴ入り】

カレッジベースボールは2月中旬に開幕しており、この3月末の段階で、すでにリーグ戦が20試合ほど消化されていました。日本の大学野球とは、また異なるシーズンでリーグが動いていますね。
年末に他の業務で訪れた際に、工事中であったセンター後方の大型ビジョンが完成しており、選手紹介やイニング間のコマーシャルなど、MLBの球場さながらの演出を見ることができました。
一方で、UCLAの選手たちのユニフォームの着こなしはクラシックスタイル、そして球場全体が小規模で選手と観客の距離が近い感じはカレッジベースボールらしさも残しており、MLBとはまた違う雰囲気の中での野球観戦を楽しむことができると思いました。
【試合前の国家斉唱を行うのはMLBと同じ】

【7】Angel Stadium
Angel Stadiumでのオープン戦は、先日の学生ブロガーのその後についてのブログでおなじみの武田さんと一緒に観戦に行きました。


エンジェルスもドジャースも同じLAに本拠地を置くチームであり、スプリングトレーニングも同じアリゾナ州で行っています。
この日の試合は日曜日に行われたのですが、両チームがアリゾナでのスプリングトレーニングを打ち上げて、LAに戻った最初の土日。
土曜日はドジャースタジアムにて、日曜日はエンジェルスタジアムにて。
オープン戦ではありますが、それぞれ「2013年シーズン本拠地での初試合」が行われた週末でした。LA市民にとってはわがチームが地元に戻ってきたということで、大いに盛り上がっている様子でした。 

【試合中のダグアウトの様子】

また、エンジェルスはアリーグ、ドジャースはナリーグということで別のリーグに所属しています。この両チームが試合を行うのはこの開幕直前のオープン戦と、あとはインターリーグにおける「ハイウェイシリーズ(もしくはフリーウェイシリーズとも言われています)」での対戦に限られており、地元LAの野球ファンにとっては見逃せない対戦となります。
(可能性として、もちろんこの2チームがワールドシリーズで対戦することもありますね。)

この日もエンジェルスタジアムは、値段の安いチケットからどんどん売り切れていったようでした。状況を甘くみていた武田さんと私は、試合開始と同時くらいに球場に到着したわけですが、この時点で最も安く買えるチケットは72ドルとのこと…
さすがにこの価格に驚いていた私達ですが、幸運にも通りすがりの方がチケットを2枚多く持っているということで、うまいことこの方たちからチケットを譲ってもらい、入場することができました。
そして入場して席についてみると、さらに幸運なことに、エンジェルスのダグアウトである3塁側内野スタンドの最前列の席でした。
こうして武田さんと私は、幸運にも最高の席でエンジェルス-ドジャースの一戦を満喫することができました。
【武田さんと最前列で観戦】


【8】Dodger Stadium
そしてその1週間後に行われたドジャースタジアムでのホームオープナーシリーズ。
3連戦の相手は、2012年ワールドチャンピオンのサンフランシスコジャイアンツでした。
この日は、偶然チケットを持ち合わせていたADMスタッフの金田くんと観戦に行きました。

ホームオープナー。そして相手はジャイアンツと言うことで、こちらもチケットはソールドアウトになっていたようです。

先月、中京大学の研修プログラムでこちらの球場を訪問した際には工事中であったドジャースタジアムですが、外野のビジョンが新しく改修されたり、球場周辺のオブジェが新築されていたり、昨年とは様子が違って見えるところが多くありました。

【改修中、改修後のbefore & after】

【昨年までは無かった永久欠番をあしらったオブジェ】

【9】Wrigley Field
シカゴカブスの本拠地であるWrigley Fieldは、MLBの球場ではボストンレッドソックスのフェンウェイパークに次ぐ2番目に長い歴史を持つ球場です。
こちらはシカゴ出張の際に、運よく観戦する機会をいただくことができました。

球場の周り、そして球場内の雰囲気については、これは申し訳ありませんが一言では表わせません。
トラディッショナル、ノスタルジック、古めかしい、伝統的、雰囲気がある、、、どれもあてはまるようで、でもどれかひとつでは表わせない。これが正直な感想です。
 【球場正面の広場】

球場周りの建物には、「Roof top deck」と称して、お金を払って野球観戦ができる観客席?があることで有名です。知識としては知っていましたが、実際に見てみると、滑稽な感じでした。
【ビルの屋上に客席】

球場内に入ると、いろいろと「新鮮」なことがありました。
MLBの球場では主流となっており、NPBの球場でもいくつも取りいれらている「リボンビジョン」はもちろん、外野後方にある「大型ビジョン」もこちらの球場にはありません。
ですので、映像を用いての球場内での演出は無し。ライト後方にある「ほぼ静止画のみ」が表示されるビジョンと、あとは場内放送の音声のみでの場内演出は、とても新鮮でした。
【ビジョンと呼べそうなものはこれのみ】

またバックスクリーンはいわゆる電光掲示板ではありません。
電光掲示されるのは、打席に立っている打者の背番号やボールカウントのみ。
他球場での試合のスコアと共に、左下に赤で囲われた部分で目の前のカブス戦のスコアが表示されている、現在では非常に珍しいバックスクリーンだと思います。
【試合中のバックスクリーン】

このバックスクリーンがモチーフとなったグッズも販売されており、こちらの球場の代名詞ともなっているようです。
【バックスクリーングッズ】

外野のフェンスにはりめぐらされている「蔦」も、4月のこの時期ではまだまだ茶色でしたが、Wrigley Fieldに来たんだなぁと実感するものがありました。
【ネット裏の席から見た球場】

以上、2回のブログに渡り、9球場11試合について記載しました。

どの球場もそれぞれ特徴があり、行ってみないとわからないことが多々ありますね。
各球場について掘り下げて書くと、どんどんと長くなってしまいますので、(もう十分長いですが)、今日はここでまとめに入りたいと思います。

今までにテレビやネット上での映像で見たことがある球場でも、
行ってみて、チケットをスキャンされるときにスタッフに「ENJOY THE GAME!」と笑顔で声をかけられて、アッシャーのおばあちゃんと言葉を交わし、球場の名物となっているものを食べて、その地その地特有の気候を肌で感じ、試合を観戦することで、感じることが多くあると思いました。
当たり前のことかもしれませんが、この経験がひとつでも多くあるのとないのでは、考え方やものの見方に少しずつ差が出てくる気がしました。

アメリカでの野球観戦は、アメリカでしか味わえません。これも当たり前のことかもしれませんが、日米のどちらが良い悪いということではなく、日本では味わえない観戦スタイル、文化を味わうことができます。
今後もこういった機会をひとつでも多く作り続けていきたいなと思っています。

LA水野

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