ご無沙汰しておりました、Athletes Dream Management, Inc.ニューヨークの三宮伸也です。
先日、「アメリカ東部スポーツビジネス&セカンドキャリア研修プログラム」の研修先である、Major League Soccer所属(アメリカとカナダにまたがるプロフェッショナルサッカーのトップリーグ)Philadelphia Unionの球団事務所、及び本拠地PPL Parkを訪問して参りましたので、今回はこちらをご紹介させて頂きたいと思います。
以下、Philadelphia Unionのチーム史、及びPPL Parkについての大まかな解説となります。
- 2007年1月:Philadelphiaに熱烈サポーターグループSons of Ben(ベンジャミン・フランクリンの息子達)が誕生したことをきっかけに、Philadelphiaを本拠地とするプロサッカーチーム待望論が高まる。
- 2008年2月28日:ペンシルバニア州、デラウエア郡、チェスター市による新スタジアム建設への補助金が可決されたことを受けて、MLSはPhiladelphiaにリーグ16番目のチームを誕生させることを発表。Sons of Benによる草の根運動が結実した瞬間。
- 2008年12月1日:新スタジアムの着工式開催。
- 2009年5月11日:Philadelphia 市庁舎にて、チーム名、カラー、エンブレムを発表。チーム名であるUnionは、アメリカ合衆国のオリジナル13州による連邦国家(The Union)の首都がPhiladelphiaに置かれていたことに由来。チームカラーは、ネービーとゴールド。これはアメリカ革命戦争時に連邦国家軍が着用していた軍服をモチーフにしている。また、ライトブルーは、Philadelphiaの市旗カラー、及びPhiladelphia Union誕生に大きく寄与したSons of Benのグループカラーである。
【Philadelphia Unionチームエンブレムの意味】
チームエンブレムは、結束を意味するサークルが用いられており、13の星マークは合衆国オリジナル13州を表している。中央にはガラガラヘビが描かれており、これはアメリカ建国の父であり、フィラデルフィアのアイコン的存在である、ベンジャミン・フランクリンに敬意を表している。ガラガラヘビは、アメリカ革命時の国家的なシンボルとして用いられ、国民に一致団結の大切さを訴えかけていた。
- 2010年3月25日:Philadelphia UnionとしてのMLS初公式戦は、アウエーでの対シアトル・サンダースFC戦(0-2で敗戦)。
- 2010年4月10日:歴史的ホーム緒戦をNFL Philadelphia Eaglesの本拠地Lincoln Financial Fieldにて開催。3万4870人のファンの前でD.C. Unitedを3-2で下し、記念すべき初勝利を飾る。
【Philadelphia UnionのホームスタジアムPPL Park】
- 1万8500人収容のサッカー専用スタジアム。天然芝。
- Philadelphiaから約15マイル(24キロ)離れているChester市に位置する。
- 荒廃しかけていたChester市の地域復興政策のため、ペンシルバニア州、デラウエア郡、チェスター市からの公的資金、及びチームオーナーによる私的資金を用いて建設。建設費用は5億ドル(約420億円)。
- スタジアムから見渡すことの出来る、デラウエア川上に架かるCommodore Barry Bridgeの景色は圧巻。
- コンサート開催時には、最大2万6000人まで収容可能。
- スイートルームは全30室。
- デラウエア川沿いのゴール裏スタンドは、Sons of Ben専用のサポーターエリア(2000席)。
- スタジアム周辺の広大な芝生エリアは、試合前にサポーターがBBQやバンドによる生演奏などを楽しむスペースとして活用。
研修プログラム中には、Marketing & Communication部署のVice President of MarketingであるCara Joftis氏より、ユニフォームやスタジアム内の看板へのスポンサー獲得活動や、スイートルームやピクニックエリアなどを販売することによるスタジアムからの収益性向上戦略など、Philadelphia Unionのマーケティング戦略について、幅広くお話頂く予定です。
また、Joftis氏はUnionに来られる前は、Citizens BankのCorporate Partnerships部署で働かれていらっしゃいました。MLB Philadelphia Philliesの本拠地Citizens Bank Parkに対する命名権事業にも従事されていたため、アメリカメジャースポーツ界における命名権の最新情報に関して伺うことも可能です。
是非とも、スポーツ経営学を専攻する学生様は勿論のこと、日本のプロフェッショナル&実業団スポーツチームのフロントスタッフの方や、一般企業のスポンサーシップ部門の方にも聞いて頂きたい講義内容となること、間違いございません!
まだ「アメリカ東部スポーツビジネス&セカンドキャリア研修プログラム」への参加者を募集しておりますので、少しでもご興味をお持ちになられた方は、こちらのより是非ともお気軽にお問い合わせ下さい!
それでは、次回のアメリカ東部スポーツビジネス&セカンドキャリア研修プログラムの視察・訪問先ご紹介もご期待下さい!
Athletes
Dream Management, Inc.ニューヨーク 三宮伸也
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