2014年7月16日水曜日

アメリカの大学のスポーツ奨学金制度

皆さん、こんにちは。夏期インータンの小和瀬です。

今回はアメリカの大学のアスリートスカラーシップ(奨学金制度)について少し書きたいと思います。私もこのシステムにより留学する夢を叶えることができました。とても素晴らしいシステムなので、日本の人に「もっとこの制度を知ってもらいたい!」「もっとたくさんの人に利用してもらいたい!」と思い、今回書く事にしました。(私の卒業校 The University of Georgia の写真などと共に説明していきたいと思います。)

アメリカの大学に留学、と聞くと全国トップレベルではないと無理!と思われる方も多いと思いますが 、実際のところは様々な競技の色々なレベルの選手達が留学できます。

まず少しアメリカの大学スポーツについての説明ですが、こちらでは大学スポーツがとても人気!で、ビジネスとして成り立っています。テレビ中継はもちろんのこと、地域によっては、熱狂的に母校や地域の大学チームを応援し、それを生き甲斐にしている方々が多くいる程です。

9万人以上入る大学専用のフットボールスタジアム
(チケット代は1万円を超える事も多くある) 
現在ではNCAA (National College Athletic Association:全米体育協会には51万人以上の生徒がアスリートとして登録しています。Division I(1部リーグ) には350校、6000チーム、17万人以上の生徒がいます。そんな中でNCAA は年間 2800億円以上 も生徒達の奨学金、医療や怪我のサポート費、トレーニング施設費などに使っています。
「なぜそんなにお金があるの?」と思われた方も多いかと思いますが、本当にスケールが大きくってすごいんです!!
というのも、私の卒業校は年間100億円!近くアスレチックから収入を得ています。テレビ放映権、チケット代、スポンサー料、広告宣伝料、グッズの売上金など、大学スポーツは本当にプロのスポーツ顔負けのビジネスなのです。




その利益を大学側はしっかりと生徒たちに返してしてくれます。全額免除の奨学金をもらえる事になった生徒は、授業料、教科書代、寮(又はアパート)費、食費、医療費、など生活に必要なものほとんど全てが無料!になります。また、 ユニフォーム、練習着や用具の提供、試合などの遠征中にかかる費用、栄養士のついた食事管理、最前線のトレーニング設備など、スポーツをする上では『最高の環境』が整っています。

バスケットボール、体操、バレーボールなどの試合が行われるコロシアム

トレーナー達が常にいる専用のトレーニング、又はリハビリ施設
(このような施設が競技ごとに別れて5カ所あります)

それだけでなく、選手達の第二の人生などの将来のために、学業面でも手厚いサポートがあります。競技との両立の難しさを理解し、それでも授業にしっかりとついていけるように、無料の家庭教師やアカデミックアドバイザーなどをつけてくれます。

アスリート専用の勉強施設
私は、『テニスをやっているだけでここまでしてもらっても良いのかな?』と思うくらい良い待遇を受けていました。 競技や性別、レベルにより奨学金をもらえる額や割合が変動しますが(部分スカラーシップの場合、全体の50%カバーしてくれる等)、全国トップレベルでなければ留学できない訳ではありません。競技によって基準は様々ですが、一部リーグの学校だけでも350校あるので、自分のレベルに合わせた学校に進学できます。全額無料とまではいかなくても、日本の大学に進学するよりも格安になる可能性が大いにあります。
また、スポ−ツを使って入学することで難関校に入れたり、自分より上のレベルの選手達とチームメイトになれたり、目的により様々な選択肢があります。アメリカは広いので、探せば探すだけ選択肢はあります!

このように、とても良い待遇で、プロ選手のように生徒を扱ってくれるアメリカの大学に、もっとたくさんの選手が奨学金システムを利用して留学できるようになったらな〜と思っています 。私は「アメリカの大学に絶対スポーツで留学したい!」と強い気持ちのある選手なら、実現する可能性が大いにあると思うので、是非その選択肢もあるという事を考慮してみてください



次回は「アメリカの大学でスポーツをするとは?」という題でアメリカのアスリート達がどのような日常を過ごすかを書くのでお楽しみに〜!


小和瀬麻帆

0 件のコメント:

コメントを投稿