2011年5月23日月曜日

友人との別れ

こんにちは、学生ブロガーの武田雅史です。


今学期も無事に最後まで授業に生き残ることが出来、成績はあまり良いとは言えませんが何とか単位を取ることが出来ました。


一度、インコンプリートを取った経験があり、最後まで授業に生き残ることが出来るか不安に感じていたので少しだけ安心しました。しかし、来学期は今学期よりも良い成績を取れるように頑張りたいと思います。


今回は「人との別れ」について書きたいと思います。


アメリカに来て、一番苦労した事。
それは、友達をつくる事だったと思います。


まず英語が話せなければ、日本に興味を持っている人でない限り、相手にされる事もあまりありません。そして、私が住んでいた地域は白人が大部分を占めており、アジア人である事に肩身の狭い思いをした経験もありました。


しかし、中には英語をまともに話せない私を助けてくれたり、励ましてくれたりした友人もいました。そんな友人達とも彼らの卒業と同時に、別れの時がやってきました。


私が苦労していた時に助けてもらった思い出ばかりなので、とても感慨深かったです。
いつまた再会できるか分かりませんし、また会えるかどうかも分かりません。


そう考えると寂しいですが、今、自分に出来る事は人と人との出会いを更に大事にして、いつかまた友人達と再会した時に、少しは成長した自分を見せられるように努力し続ける事だと思います。


アメリカの卒業シーズンと共に、そんな事を考えていたこの頃でした。


もう夏休みですが、少し休んで、またエンジンをかけていきたいと思います。


Springfield College
武田雅史

2011年5月22日日曜日

ライフセービングとは ~其の一~

大変ご無沙汰しております。
Athletes Dream Management, Inc. の内藤です。
先週末日本出張から帰米し、その後ロサンゼルスに篭り業務に当たっております。
今回の日本出張では多種他業種の方々にお会いする機会を頂き、弊社及び自身が成長するきっかけを頂きました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。


さて、現在弊社ではアメリカのスポーツ産業に埋もれている情報を更に多くの方々に発信しようと、スポーツ経営学.comhttp://sports-keieigaku.com/)を運営させて頂いております。実はこちらの「現場からの声」内に掲載している「サンディエゴの自然環境を活かしたスポーツ産業」でも執筆させて頂いたように、今年4月下旬にカリフォルニア州サンディエゴ周辺のマリンスポーツ産業を視察させて頂きました。勿論このマリンスポーツが盛んな裏側には、そのアクティビティーの安全性を維持する為にライフセービング、ライフガードの存在が、大変重要視されております。

こちらが現場の映像です。



我々の生活の一部であるスポーツ活動を支える「縁の下の力持ち」こそ、ライフガードと言えると思います。実は今回の日本出張で日本のライフセービングを支えている方にお会いし、ライフガードについてお話させて頂く機会を頂きました。その方との対談の中で、私自身の中で「ライフセービング」「ライフガード」の新たな定義が生まれました。
その内容を次回のブログで綴らせて頂けたらと思います。


ロサンゼルス・スタッフ
内藤裕志

2011年5月14日土曜日

選手マネジメント業務の1コマ~メジャーリーガーのための経費計上編

アメリカの確定申告期限である418日(例年は415日。詳細は過去エントリー「選手マネジメント業務の1コマ~アメリカにおける確定申告当日編!」をご参照下さい)から、早くも1ヶ月近くが経とうとしています。例年通り6ヶ月間の申告期限延長を行ったため、1017日(例年は1015日)の最終期限まで、MLB選手の確定申告に豊富な経験を持つ会計士様と打ち合わせを行いつつ、必要書類や領収書を収集する日々を過ごすことになります。


そこで今回のエントリーでは、「選手マネジメント業務の1コマ~メジャーリーガーのための経費計上編」と題しまして、MLB選手がアメリカで確定申告を行う際に、どのような項目を「経費」として計上することが出来るのかを解説させて頂きたいと思います。


いきなり結論から申し上げますと、MLB選手が「経費」として計上することが出来るのは、「野球選手としてプレイすることに直接関係のある項目」のみに限られています。例えば、以下のような項目が、確定申告時に「経費」として計上することが出来ます。

  1. パーソナルトレーナーの雇用費用
  2. オフシーズン期間中のトレーニング施設利用代
  3. 練習用具(メジャーリーグ公式球など)、及びトレーニング器具
  4. スプリングトレーニング期間中の宿泊代、及びレンタカー代
  5. エージェント手数料
  6. トレードに伴う引越し費用
  7. シーズン最終日に手渡す球団職員へのチップ代

ざっと考えてみてもこのくらいなのではないでしょうか。日本からMLBへと移籍したばかりの選手にとっては、日本プロ野球でプレイしていた時と比べて、「経費」として計上出来る項目が少ないため、戸惑うことも多いのは事実です。


例えば、日本では多くのプロ野球選手が個人の事務所を構え、家族を雇用し、給与を支払うことで、節税対策を講じているケースが多く見られます。しかし、アメリカで給与を上げている個人が日本に法人会社を持ち、この両者間で取引をすることで節税効果を狙った場合、「所得隠し」と見なされ、アメリカ国税局IRSInternal Revenue Service)から厳しい監査が入る可能性が非常に高くなります。つまり、多くの日本人MLB選手は、これまで日本時代に使ってきた節税対策をアメリカで転用することが難しいのです。


ただでさえアメリカでは、高給取りである有名アスリートや有名人は、IRSから「見せしめ」として目を付けられやすいこともあり(有名どころでは、New York YankeesのキャプテンDerek Jeter選手が2007年末にIRSの調査対象となり、タブロイド氏などで大きく取り上げられてしまいました。これは、Jeter選手が1年の大半を過ごすマンハッタンではなく、オフシーズンを過ごすタンパを納税の居住地として確定申告したことが原因です。フロリダ州は所得税を支払う義務がない州の1つであり、Jeter選手は恐らく専属の会計士からのアドバイスを基に、大幅な節税を狙ったものの、あえなくIRSの調査が入ってしまい、それが不幸にも公になってしまったというケースです。詳細は、過去エントリー「選手マネジメント業務の1コマ~海外銀行、及び証券口座申告編Part1」をご参照下さい)、選手には、日本の個人事務所にMLBでの給与を何らかの形で移転して、「売り上げ」として計上することには多大なリスクを伴うことをお伝えしています。日本の個人事務所の売り上げは、日本での契約スポーツメーカーやCM、雑誌、TV出演などのスポンサー収入のみに留め、その売り上げ内で個人事務所の経営を行うようにアドバイスさせて頂いております。


また、選手から良く聞かれる質問の1つとして、「洋服代は経費で落ちますか?」というものがあります。日本時代は、TV出演や雑誌の取材等の際に私服を着て行かれることがあり、「衣装代」として「経費」で落とすことが出来たという話を良く耳にします。しかし、アメリカの税務上のルールとして、あくまでも「経費」として計上出来るのは、「野球選手としてプレイするために必要な項目」という前提があるため、洋服代は「経費」として落とすことは出来ません。


このような例を見ても、MLB選手がアメリカでの確定申告時に経費として計上出来る項目は、「選手が野球選手としてプレイする上で必要なもの」という税務上のルールが存在しているため、日本プロ野球時代と比べて少なく、大幅な節税対策を講じることは難しくなります。日本からアメリカへと渡ってきたばかりの選手達にとっては、戸惑うことが多いことも確かです。だからこそ、私達マネジメントスタッフは、日米の税務ルールの違いを適切に選手とそのご家族へと説明し、その上でMLB選手の確定申告に豊富な経験を持つ会計士様と密に連絡を取り合い、ニュースになってしまうような危ない橋を決して渡らせずに、きちんとルールに則って最大限の節税対策が出来るようにアドバイスさせて頂いております。


私達は会計士の資格を持っているわけではありませんので、不明な点があれば勿論会計士様に尋ねますが、自らも進んでアメリカの確定申告に関する本を読み、知識を蓄えるように勉強を重ねています。勿論、最終的には会計士様の判断を仰ぐことになるのですが、選手から基本的な税務上のルールに関する質問を受けた際には、これまでに積み重ねてきた経験や、自ら積極的に学んできた知識を基に、しっかりと答えられる準備は出来ているつもりです。これも選手とご家族が異国の地アメリカにて、安心して暮らして頂く為に果たすことの出来るマネジメント会社の大切な役割だと考えています。


3月下旬に開幕したばかりだと思っていたMLBも気が付けば、早くも4分の1を消化しました。これまでの所、弊社所属選手は怪我もなく、順調なシーズンを送っています。レギュラーシーズン最終日まで、選手がフィールド上でのプレイに思う存分集中出来るように、これからもフィールド外でのサポートに全力で取り組んで行きたいと思っています。



ニューヨークスタッフ 三宮 伸也

2011年5月7日土曜日

ロサンゼルス・エンゼルスのビデオ・プロモーション~なぜRally Timeは盛り上がるのか

皆さん、こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.のインターンの石川です。


本日は前回の私のエントリーに引き続き、Rally Monkeyについて説明をしたいと思います。

Rally Monkeyがエンゼルスファンの間で絶大な人気があり、彼が出てくると必ず球場が盛り上がる、と前回のエントリーでお伝えしましたが、なぜRally Monkeyがここまで支持されるのでしょうか?

Rally Monkeyが初めて登場したのは、2000年6月6日の対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦になります。この時、エンゼルスは4対5の劣勢で9回裏の攻撃を迎えました。この状況で初めてRally Monkeyが登場し、見事エンゼルスが逆転サヨナラ勝ちを収めました。

それから2年後の2002年のワールドシリーズでまたも、ジャイアンツと対戦し、第5戦を終えた時点で、エンゼルスは2勝3敗で敗退の危機に立たされていました。第6戦目も7回表を追えた時点で0対5と、正に崖っぷちにエンゼルスはいました。しかし、ここでRally Monkeyが登場し、登場直後の7・8回に合わせて6点を奪いこの試合に勝利し、勢いに乗ったエンゼルスはこの後の第7戦も勝利し、初めてのワールドチャンピオンの座に輝きました。

ファンの間では、特にこのワールドシリーズでRally Monkeyが登場してから逆転した印象が強く、このワールドシリーズ以降、Rally Monkeyは逆転の象徴としてファンの間で崇められています。そのことをエンゼルスのスタッフも理解しており、Rally Monkeyが登場するのは試合終盤でエンゼルスが負けているときに限られています。こういう背景があり、ファンはRally Monkeyが登場した時には、チームの逆転を信じて盛り上がるわけです。

また補足になりますが、Rally Timeで使用されているのはHouse of Painの「Jump Around」という1990年代初頭にヒットした曲で、この曲はアメリカのスポーツの試合で使われる盛り上げの曲の一つとなっています。代表とするところでは、マイケル・ジョーダンの出身大学である、ノース・カロライナ大学の バスケットボールチームのホームゲームの試合開始前には必ず流される曲になっているようで、ノース・カロライナの学生たちはこの曲に合わせて飛び跳ねるのが慣例になっています。その様子は下のビデオをご覧下さい(1分51秒あたりから「Jump Around」の曲が始まります)。


このように、Rally Timeでエンゼルスのファンが盛り上がるということには、単にビデオがの作りが面白いからというだけではなく、歴史的背景、音楽の選択が絡み合っているというわけです。なぜこんなにも一つのビデオによって球場が盛り上がるのかということを考えると、色々なことが見えてきます。


Rally Timeも奥が深いですね。

石川拓道

【参照】
Wikipedia - Rally Monkey: http://en.wikipedia.org/wiki/Rally_Monkey

2011年5月6日金曜日

もしも願いが叶うなら

5年も前になるだろうか、
アメリカに来て一番嬉しかった出来事。

友達が1人できたこと。


日本での高校時代、友達作りなど造作もないことだった。
現に友達を作ろうと努力するものでもないことだと。

アメリカの大地に降り立ったがいいものの、
言葉の壁、文化の壁、価値観の壁。挙げればキリがないほどの困難。
本当に難しかった。凄く努力した。

たった1人、友達を作るのに。

友達ができた時の嬉しさは言葉にはできない感動と安堵感。
忘れてはいけないあの感覚と、今の基盤になっているその努力。


13日から始まったフロリダ生活にも幕を閉じる時が来た。
ESPN Wide World of Sportsというアメリカ切ってのスポーツ施設ゆえに
色々なスポーツ、人種、そして個性と出会うことができた。

共に働き通した仲間達。
今となっては言葉の壁も文化の壁も、ほとんどと言っていいほど感じなくなったからなのか
アメリカ人の中に日本人ポツりという環境でもごく自然に、
そして対等に強い絆が結べるようになった。




5年間で何が変わったのか。
環境に順応したし、英語力ももちろん上がったが
また違うところにアメリカに馴染むコツがあるように思う。

一番大切な要素は、どれだけ個性を出せるか。


ESPN WWSでの仕事が終わりに近づいた頃、
“将来雇用スポットに空きが出た時の為に”
という内容でこの場所を統括する、雇用主でもある
ケリーという人との個人面接が行われた。

実際、終了後に上位1から3番手まで名前が挙げられるという
緊張感たっぷりな面接だったのは確かである。


質問は凄く的を得ているものから、興味深いもの、そして心理を探るもの。
素晴らしく構成立てられた質問の数々。

例えば、成功の定義を自分の経験を元に。自分が雇用主なら自分以外の10人の中で誰を雇うか。コーチと選手の間に立ってのシナリオ。


最後の質問を前にケリーはこう前置きをした。

“実際社会に出てこういった質問をされることは稀です。でも、もしこのような質問をされた場合、よくよく考えて答えなさい。”と。

そして、こう質問を続けた。
“あくまで仮定の話ですが、明日地球が滅亡するとします。一つだけ願いが叶えられるとしたら何を望みますか。”
と。


面接も無事終了し、ケリーが11人全員を集めて面接のコツや
履歴書の書き方について説明し、最後に上位3人の名前を言い、その理由を話した。

ケリーが念を押して僕たちに言っていたこと。個性豊かな質疑応答。

ありがたくも僕の名前が1番手に挙がり、
駄目押しとなった理由は最後の返答にあったと言った。

ケリーは皆に向かって、
Keiは最後の質問を聞き、少し笑ってこう言いました。”

“もし明日地球が滅亡するなら、エマ・ワトソンとランチがしたいです。”
と。
(注:ハリポタのハーマイオニー役)



10人中7人以上は家族や恋人との時間をベースに答えを構成するであろうこの質問。
しかし、面接官がこの質問で求めているのは
家族愛や恋人を大切にする心の有無ではなく、どれだけ個性のある返答ができるか否かだと思う。


5年目に突入するアメリカ留学生活。
友への感謝、そしてここで出会ったありがたみを忘れず
次なるステップを踏み出す。




510日から実家の神戸で1ヶ月と少しの間羽を伸ばし
Temple Universityのあるフィラデルフィアへと。

生き急ぐ必要はない。ゆっくりじっくり。
Take Your Time, Don’t live too fast.



川田圭介
Temple University

2011年5月5日木曜日

日本発祥スポーツ / ビーチタッチフットボール

LAスタッフの小澤美希子でございます!
今日は米国最新スポーツ情報とは趣向が少し異なりますが、私が社会人になって始めてかなりの情熱を注いだ「ビーチタッチフットボール」というスポーツをご紹介します。

もしかしたらご存知でない方も多いかもしれません。
スピード感ある熱い夏のスポーツです。
ぜひチェックしていただいて7月には湘南平塚で大会もありますので一度生で観戦していただけると面白いと思っていただけるかと思います!

ビーチタッチフットボールは1990年に日本の神奈川県平塚市で生まれたビーチスポーツです。
名前からはよくいろいろなスポーツを想像されますが、一言でいうと「ラグビーとアメリカンフットボールを足して2で割って、そこからタックルを抜いた」ようなスポーツです。
ってあまりイメージできないでしょうか。。?

もう少し詳しくお伝えしますと、

・25m×50mの砂浜の上でプレー
・フィールドには5人対5人
・タックルの代わりに両手でボールを持っている選手にタッチ
・5回タッチで攻守交代
・5回の攻撃権のうち、1度だけアメフトのようにフロントパスが可能
・それ以外はラグビーと同じく後ろパス
・使用するのは楕円形のボール
・試合時間は7分ハーフ
というスポーツです。


タッチをされないようにステップで交わす。
巧みなパスワークで相手を翻弄する。
5回ある攻撃権を戦略的に使って、陣地を進める。
決定的な瞬間にフロントパス。
と、見た目はバスケットボールのように展開のとっても早いスポーツですが、攻撃権をいかに使ってゲインするか、どのタイミングで誰がどう相手DFを引き寄せてフロントパスを有効に使うか、などはほとんどサインプレーで決められていたりします。

もともとはタッチフットボールの派生としてや、ラグビー選手が夏場に足腰を鍛えるために砂浜でやったことがはじまり、などいろいろな説がありますが、正式にスポーツとして開始し、大会が催されているのは紛れもなく、この平塚ビーチです。

またタックルが無いことと砂浜上でのプレーということで時にダイビングタッチによるミラクルプレーが生まれることも多く、女性や子供でも安心して参加できるスポーツなことも特徴ですね。

実際の大会では、「キッズトーナメント」と「レディーストーナメント」、そして「オーバー35」という35歳以上の選手からなるチームによる大会もあるほどです。
IBFA(International Beach Football Assocition)のサイトもぜひチェックしてください。
http://www.beachfootball.com/

7月最終週末には平塚のビーチパークで関東大会と全国大会も開かれますので、日本にいらっしゃる皆様、ぜひ一度生で試合を観てみて、実際のボールなどにも触れてみてくださいね。

ちなみに、私はJOLIES(ジョリーズ)という女子チームに参加しております。
http://www1.r1.rosenet.jp/jolies/

実際にプレーをしたのは2003年から2008年まで。その間に4度の日本一を経験。
その後はOGとしてチーム運営に参加し、昨年はまたも日本一の称号を得ました!!
まだまだマイナースポーツですがだからこそやっている人たちのレベルは割と高い。
みんなこのスポーツに誇りを持って日々練習に勤しんでいます!

これからいよいよ本格的に暖かくなってくる季節の到来!
スポーツで汗を流す。
そんな気持ちの良いお休みを過ごすのも良いですよね。


小澤美希子

2011年5月3日火曜日

「スポーツ経営学.com」~スポーツ産業の先進国アメリカから発信される「現場からの最新情報」と「実践に裏付けされた最新理論」

近年、アメリカの大学でスポーツ経営学、アスレティックトレーニング、ストレングス&コンディショニングの学位、資格を取得し、アメリカスポーツ産業の最前線で働く日本人が増えています。言葉や文化の壁を乗り越え、自らの力で道を切り拓き、異国の地を舞台に活躍するこのような日本人プロフェッショナル達の中には、ブログという形を用いて、アメリカスポーツ産業の最新情報と、自らが現場で体験&実践した最新理論を毎日のように発信する方が数多くいらっしゃいます。


このような現場から発信される生の情報と、現場体験や実務経験を通じて届けられる理論は、アメリカスポーツ産業の最新事情を参考にしながら日本スポーツ産業の健全発展へ貢献したいと願う全ての人達にとって、どんな参考書で得られる情報よりも有益なものとなるでしょう。


このようなスポーツ産業の先進国「アメリカ」の第一線で活躍する、あるいは活躍を目指す日本人の皆さんが日々発信する「現場からの最新情報」と「実践に裏付けされた最新理論」を集めたサイト、それが「スポーツ経営学.com」です。


スポーツ経営学.comは、これまでバラバラに散らばっていた情報&理論を一箇所に集め、これらをカテゴライズして整理することにより、スポーツを通して社会を豊かにするという熱い想いを抱く全ての人達が、より効率的にアメリカスポーツ産業の最新情報&理論を学べる「場」を創造するために誕生しました。


この「スポーツ経営学.com」を通して、アメリカスポーツ産業の最前線で活躍する日本人プロフェッショナル達により発信される「現場からの最新情報」と「実践に裏付けされた理論」が少しでも多くの方に届くことによって、日本のスポーツ産業の健全発展の一助となることを願って止みません。




【関連情報】
  • 「スポーツ経営学.com」公式Twitter @sportskeieigakuスポーツ経営学.com」上にアップされた新着記事情報や、編集長による「今日のRecommended Entry」の更新情報などをタイムリーにお知らせしております!
  • 「スポーツ経営学.com」公式YouTubeチャンネル http://www.youtube.com/user/sportskeieigaku:「スポーツ経営学.com」編集部が、アメリカスポーツ産業界で日々活動を続ける中で遭遇したリアルな現場の様子を動画にて発信しております! 

2011年5月1日日曜日

ロサンゼルス・エンゼルスのビデオ・プロモーション~観客を100%盛り上げるビデオ

皆さん、こんにちは。Athletes Dream Management, Inc.のインターンの石川です。


本日はロサンゼルス・エンゼルスの試合中のビデオプロモーションについて書きたいと思います。

エンゼルスの試合では、イニングの合間に様々なプロモーションが行われます。例えば、マスコットレースであったり、カメラに映し出されたカップル同士がキスをするKiss Cam(キス・カム)、ビデオボードに問題を出してTwitterのアカウントから答えてもらうようなものなどがあります。

しかし、エンゼルスの試合で一番盛り上がるプロモーションは、「Rally Time(ラリー・タイム)」という球団のマスコットであるRally Monkey(ラリー・モンキー)が出てくるビデオになります。このビデオは映画の有名なシーンをパロディ化し、そのシーンにRally Monkeyが登場して、その後に「If you make some noise he will come (もし騒げば彼はやってくる)」という文字をビデオボードに映し出し、観客の興奮を煽るというものです。言葉で説明するよりも、実際のビデオを見てもらったほうが分かりやいと思うので、下のビデオをご覧下さい。

こちらは「サイコ」の有名なシャワーシーンになります。

これは「トワイライト・ゾーン」のシーンですね。


こちらは「シュレック」のシーンになります。


こちらは昨年世界興行収入を更新した「アバター」からのシーンになります。


また、映画のシーンのみならずミュージックビデオもパロディ化しています。こちらはクイーンのボヘミアン・ラプソディのパロディになります。


こちらは昨年Angel Stadiumで行われたMLB All Star Game限定のビデオになります。


皆さんはどのビデオがお気に入りですか?Rally Monkeyが出てくるタイミングが正に絶妙で非常に笑えるビデオだと思います。ただ「Make some noise(騒いで!)」と文字をビデオボードに映すだけよりも、このパロディビデオを流すことで自然に観客を盛り上げることができますね。日本のプロ野球の試合でもこういうパロディビデオで観客を盛り上げる方法というのは非常に使えるのではないでしょうか?

また、このRally Monkeyが出てくるビデオはエンゼルスがチャンスのシーンや、試合の終盤に流され、スタジアム全体が盛り上がることで、チームの攻撃への大きなサポートとなります。このビデオが流れればスタジアム全体が必ず盛り上がるので、球団の試合中のプロモーションを担当するスタッフにとってみれば、このビデオは球場の雰囲気を高めることができる10割打者ということが言えるでしょう。

補足になりますが、YouTubeでは見つかりませんでしたが、今年の最新のパロディビデオとして「トワイライト」のワンシーンを使ったものが先日球場で流れていました。こちらもとても笑える作りになっていますので、試合を観戦することと合わせて、パロディビデオを見ることも楽しみにしてエンゼルスの試合に訪れてみてはいかがでしょうか?

一見の価値有りです。

石川拓道